DESIGN クリエイティブなモノ・コト
スイーツパッケージの最新トレンドがわかる『魅きつける! スイーツ・パッケージ・デザイン・コレクション』

こんにちは。haconiwa編集部 モリサワです。
毎週金曜日にお届けしている「週末読みたい本」のコーナー。本日は『魅きつける! スイーツ・パッケージ・デザイン・コレクション』をご紹介します。
思わず手にとりたくなる、洋菓子・和菓子のパッケージデザインを紹介!
みなさんはお菓子を買う時、おいしいのはもちろん、かわいいパッケージを見つけるとついついパケ買いしてしまったという経験はありませんか?本書は、そんな思わず手に取りたくなる、誰かに贈りたくなる魅力的なパッケージを115のブランドからセレクト。箱や缶はもちろん、紙袋、包装紙に至るまで、多種多様なアイテムを「洋菓子」・「和菓子」のカテゴリーに分けて収録しています。
ちなみにカバーデザインは、ご自身も多くのスイーツパッケージを手掛けられているparagramのグラフィックデザイナー赤井佑輔さん、青柳美穂さんが担当。カバーと帯の用紙の銘柄は、ジャガードGA。この用紙には織柄エンボスがほどこされているのだそう。手に馴染む触り心地の良さや少し光沢があるところもステキ!帯をつけるとさらに印象が変わるのも楽しい~。
それでは、気になる中身をみてみましょう!
●洋菓子
こちらはhaconiwaでもご紹介した「キツネとレモン」(モロゾフ)。パッケージのイラストは西淑さんによるもの。絵本のようなパッケージデザインがかわいいですよね~。
このように大きな写真の紹介の他にも、パッケージデザインのコンセプトやポイント、印刷・加工の工夫についても詳しく解説されているので、デザインや紙好きのみなさんにはたまらない内容になっています。


●和菓子



どれも魅力的なパッケージで眺めているだけでテンションがあがってしまいますよね~!さらに深く読み進めていくと、外見だけではわからない、知らなければもったいないような、それぞれのパッケージに込められたアイデアやストーリーがあることもわかります。
長く続いているお菓子づくりの伝統・歴史を大切にされたデザインや、お店の方の心がこもったコンセプト、パッケージに込められたアイデア、環境保全に考慮された素材選びなど……。そんなひとつひとつの背景に触れることで、ものづくりやブランディング・デザインの参考にもなりそうです。
haconiwaでも毎週「おみやげクリップ」を更新していますが、見た目でセレクトしたスイーツにも、実はストーリーがあり、さらに背景を改めて知ることで「すごい!」「なるほど!」と感動することが多くあるので、この本を読むと心が温かく、何か1つのものを届ける「ものづくりの姿勢」を学んだ気がしました。
パッケージデザインのスペシャルインタビューも!
この本の冒頭では、さまざまな企業やショップのブランディングを手掛け、魅力あるパッケージデザインを多数生み出している「粟辻デザイン」のインタビューも掲載。一目見ただけで心惹かれるパッケージデザインの秘訣を、実例とともに紐解いていますよ~。
お菓子の魅力を最大限に引き出し、多種多様なデザインの事例を紹介している「魅きつける! スイーツ・パッケージ・デザイン・コレクション」。グラフィックデザイナー、お菓子メーカーの方はもちろん、パッケージ好き、お菓子好きのみなさんにもおすすめの1冊です。
ぜひ、心を魅きつける最新のおやつを本の中から、探してみてくださいね!
発行元:グラフィック社
編集:インパクト・コミュニケーションズ
カバーデザイン:赤井佑輔(paragram)、青柳美穂(paragram)
仕様:B5 並製/160ページ
定価:本体2,400円+税
ISBN:978-4-7661-3675-3
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