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現在の社会をテンセグリティ構造で具現化。これまでにない新しい風鈴「SEVEN」

現在の社会をテンセグリティ構造で具現化。これまでにない新しい風鈴「SEVEN」

こんにちは、hacoinwa編集部のシオリです。
風鈴というと、軒下や窓辺に吊るされる丸みを帯びたガラスをイメージしますよね。今日は、そんなイメージを覆す、なんとも不思議で魅力的なプロダクトをご紹介したいと思います。

「安定と不安定の間」をテーマにした、自主プロジェクトによって誕生。

SEVEN
こちらが、本日ご紹介する風鈴「SEVEN」。デザイナー・小泉創氏による「安定と不安定の間」をテーマにした自主プロジェクトの一環で誕生したプロダクトです。近年の、人や社会が常に安定と不安定を行き交い、一喜一憂し、漂いながら生きている状況を、テンセグリティ構造によって表現しています。

テンセグリティ(tensegrity)とは、「Tension(張力)」と「Integrity(統合)」の造語。一見、支えないと崩れてしまいそうに見えても、張力材によってバランスを保ち、宙に浮いているような、重力に逆らっているかのようにも見える構造のことです。

一見浮遊しながら安定しているように見えますが、風などの外部からの力が働くことで、均衡を保つために揺れが発生。この揺れを音に変換することで、空間に音色を響き渡らせる風鈴になっているんです。

SEVEN
「SEVEN」は全てのパーツが真鍮でできていますが、このバランスを保つことを実現したのは、金属加工で有名な富山県高岡市の精度の高い技術力。

SEVEN
高岡のものづくりは、分業制が行われているのが特徴。「SEVEN」の製作でも、総指揮をとった佐野政製作所を始め、鋳物・曲げ加工・溶接など各分野のスペシャリストの技術力が結集したのだとか。

SEVEN
ちなみに、「SEVEN」のネーミングは、横から見ると“7”を組み合わせた形に見えることと、高岡の分業制で”7つ”の工場とその職人によって製作されていることが由来になっているそうですよ。

なんとも不思議で、新しさを感じさせてくれる風鈴「SEVEN」。こんな風鈴がお部屋にあったら、素敵な時間が過ごせそうですね。

Photo:SO KOIZUMI DESIGN

SEVEN(風鈴)
デザイン:小泉創( SO KOIZUMI DESIGN )
サイズ:195φ H215
素材:真鍮
完成日:2022.08
製作:佐野政製作所

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