DESIGN クリエイティブなモノ・コト

福井県の伝統工芸職人×デザイナーがコラボ!現代の暮らしに寄り添う工芸品「F-TRAD MADE」

福井県の伝統工芸職人×デザイナーがコラボ!現代の暮らしに寄り添う工芸品「F-TRAD MADE」

こんにちは、haconiwa編集部の山北です。
本日は、福井県の伝統工芸品を現代的にアップデートするプロジェクト「F-TRAD」から登場した、スタイリッシュで美しい7つのプロダクトをご紹介します。どれもこだわりがたっぷり詰まっているので、長く使えて上質なプロダクトを選びたい方は必見です〜!

“福井の伝統工芸らしさ”をアップデートして、現代の生活に寄り添う商品を。

「F-TRAD」は、福井県の伝統工芸品を現代のライフスタイルに合わせてアップデートしていくことをコンセプトとしたプロジェクト。
F-TRADのコンセプトを体現する商品をセレクトしてお届けする「F-TRAD FOUND」と、F-TRADのコンセプトに沿った新しい商品を開発する「F-TRAD MADE」の2つを切り口に、福井の伝統工芸の本質を見つめ、未来に向かって再解釈する取り組みを行っています。

今年度のF-TRADプロジェクトの第二弾として、福井県内の伝統工芸の職人と福井県外を拠点とするデザイナーのコラボレーションプロジェクト「F-TRAD MADE」がスタート。特設ECサイト上にて購入できる7つのプロダクトが1月30日より販売開始されました。

2302_F-TRADMADE_01

今回アップデートを試みた伝統工芸品は、越前漆器、越前和紙、越前箪笥、若狭塗、若狭めのう細工、越前打刃物。

制作にあたり、福井の伝統工芸品はいわゆる一点ものの美術工芸品とは異なり、人々の暮らしに深く根ざした「生活のための道具」であることが「福井の伝統工芸らしさ」だと考えました。
今回のプロジェクトでは、そんな「福井の伝統工芸らしさ」を更にアップデートさせ、「現代の人々の生活に寄り添う商品」を作ることを目指して、計7組のチームが商品開発に取り組んでいます。

各チームのデザイナーは何度も産地へ足を運びながら、それぞれの工芸がもつ唯一無二の歴史と技術、そして現状や課題に向き合い制作。職人とデザイナーの双方が「この工芸を、そしてこの産地をこれからどうしていきたいか」にまで徹底的に向き合い続けた半年間を経て7つの商品が完成しました。

越前漆器「TSUM」
高橋 亮成(高橋工芸)×石上諒一/大津寄信二(PUBLIC SERVICE)

2302_F-TRADMADE_02

越前漆器の産地にて大正14年に創業したメーカー「高橋工芸」の高橋亮成さんと、京都市に事務所を構えるプロダクトデザインユニット「PUBLIC SERVICE」のコラボレーションで生まれたのは、越前漆器の技術を活かした思い思いに積むことができる「TSUM」。

三角・四角・六角の3種類の形状にそれぞれ2種類の高さ、そして3種類のカラーバリエーションを展開しています。やさしい木目にパキッとしたシルエットがスタイリッシュ!収納ボックスからお皿、トレーなど幅広く使うことができます。

TSUM

価格:4,290円(税込)〜
※バリエーションにより価格が異なります
販売URL:https://savastore.jp/?pid=172469502
※Makuakeにてクラウドファンディング実施中
https://www.makuake.com/project/tsum/

越前漆器「PARK」
関坂 達弘(セキサカ)×熊谷 彰博(AK_DD)

2302_F-TRADMADE_03

漆器業を営む「セキサカ」の関坂達弘さんと「AK_DD」のデザイナー/ディレクター熊谷彰博さんが生み出したのは、越前漆器が持つ「寛容さ」からそれらがもたらす「間=’’あわい’’」に着想を得た器「PARK」。

漆器の盛り皿やプレートのゆるやかな仕切りをイメージしたハーフパイプのフォルム。トレーやボウルとして使うのはもちろん、メガネ置きや文房具入れ、鍵やアクセサリーの定位置など、使い方はあなた次第。カラーは公園を連想するシックで落ち着いた3色の展開です。

PARK/7月発送予定

価格:3,630円(税込)
販売URL:https://savastore.jp/?pid=172469311

越前和紙 「CITON」
清水 聡(清水紙工)×堀内 康広(TRUNK DESIGN)

2302_F-TRADMADE_04

こちらは、和紙の加工専業メーカー「清水紙工」の清水聡さんと「TRUNK DESIGN」のクリエイティブディレクター/デザイナーである堀内康広さんによる越前和紙のプロダクト。

和紙に特殊加工を施すことで耐久性と撥水性を高めた、100%土に還るソーシャルグッドなピクニックシートです。「CITON」に使われている和紙は、1枚1枚職人が手で揉んでシワを付けているため1つとして同じ表情がありません。あなただけの1枚を、ぜひ屋外で楽しんでみてください。

CITON/5月発送予定

価格:5,500円(税込)
販売URL:https://savastore.jp/?pid=172468839

越前打刃物「HATSU」
戸谷 祐次(Sharpening four)×江口 海里(KAIRI EGUCHI STUDIO)

2302_F-TRADMADE_05

越前打刃物伝統工芸士で研ぎ師の戸谷祐次さんとデザインオフィス「KAIRI EGUCHI STUDIO」の江口海里さんが、越前打刃物のニュースタンダードを目指して取り組んだのがこちらの包丁「HATSU」。1stラインナップとして、和包丁と洋包丁の良さを兼ね備えた、毎日の生活に寄り添う「基本の包丁」を制作しました。

制作にあたり大切にしたのは「現代の生活に馴染むミニマルで静謐な存在感」と「越前打刃物特有の軽さ」、そして「どんな料理にも対応できるベーシックな使いやすさ」。柄の断面に「丸」や「八角」を採用しており、伝統的な和包丁の形を踏襲しています。
また写真左の包丁の断面は「汀(みぎわ)」という今回開発した新しい形です。見た目は極めて和包丁らしくありながら、同時に洋包丁らしく手にフィットする感覚を追求しています。

HATSU/2月発送予定

価格:17,600円(税込)
販売URL:https://savastore.jp/?pid=172469118

越前箪笥「qb(キューブ)」
山口 祐弘(ファニチャーホリック)×山下 義弘(DOCKET STORE)

2302_F-TRADMADE_06

越前箪笥やオーダーメイドの家具を製造販売する「ファニチャーホリック」の山口祐弘さんと、文具や収納用品のセレクトショップ「DOCKET STORE」の山下義弘さん。この二人が取り組んだのは、越前箪笥の技術を活かしたボックス「qb(キューブ)」です。

一見ただの箱のように見える「qb」。実は中にポータブル電源を搭載できる、日々の“充電”をアップデートしてくれる家具なんです!サイドテーブルのように使いながら、コンセントの有無に縛られることなく好きな場所で充電や給電が可能。スマートフォンやノートパソコン等の電池残量を気にせず使うことができます。
また、伝統工芸の技法である「あられ組み」を採用し、木材には無垢材を使用して丁寧に作り上げています。熱がこもらないよう背面にはルーバー扉を採用し、配線のごちゃつきも目に入りにくい優れもの。

qb(キューブ)

価格:82,500円(税込)
販売URL:https://savastore.jp/?pid=172469182
※Makuakeにてクラウドファンディング実施中
https://www.makuake.com/project/qb_furnitureholic/

若狭塗「おはしなおはなし。」
大森 一生(スタイル・オブ・ジャパン)×山崎 伸吾(京都伝統産業ミュージアム チーフディレクター)

2302_F-TRADMADE_07

県産の木材で作られたお箸を、福井の風土の中で育まれた伝統と食文化のストーリーが綴られたパッケージで包装した「おはしなおはなし。」。手掛けたのは、「STYLE OF JAPAN」代表であり「若狭塗り箸」の産地問屋4代目でもある大森一生さんと、京都伝統産業ミュージアムのチーフディレクター山崎伸吾さん。

制作したお箸「おはしなおはなし。」は、マットな拭き漆をベースに持ち手と箸先の部分にはカラーリングを施しています。縁起が良いとされる八角形の「8角箸」は、丸箸に近い持ち心地で癖がなく、誰でも使いやすい形状と言われているそう。
蛇腹折型のパッケージには、福井県の山や海、地域で育まれた伝統、歳時の中で生まれた食文化に関する一言ストーリーが7つ綴られています。お箸を使う暮らしを通じて、家族や親子で環境や文化のことを知る・学べるお箸です。

おはしなおはなし。/2月発送予定

価格:2,200円(税込)〜
販売URL:https://savastore.jp/?pid=172469066

若狭めのう細工「Kakikomi earrings」
上西 宗一郎(宗助工房)×長砂 佐紀子(SUNA)

2302_F-TRADMADE_08

日本における貴石細工のルーツとも呼ばれるほど長い歴史をもつ若狭めのう細工。そんな若狭めのう細工の伝統工芸士・上西宗一郎さんと「SUNA」デザイナーの長砂佐紀子が制作したのは、アクセサリー「Kakikomi earrings」。

若狭めのう細工は通常、めのう石の天然の形や色を見極めながら、数ヶ月をかけて少しずつ石を削り出し、磨き上げていくことで完成します。その繊細な形状や独特の質感を生み出すまでの長い工程の一つに、石を金槌で削りながら形を作る「欠きこみ」という作業があり、その際に必ず石のかけらが生まれるそう。そんな石のかけらの自然な美しさを、そのままアクセサリーに仕立てています。

Kakikomi earrings

価格:11,000円(税込)
販売URL:https://savastore.jp/?pid=172468893

伝統工芸への想いと唯一無二の美意識が詰まった「F-TRAD MADE」のプロダクト。特設ECサイトにて購入することができます。

写真など全体のブランディングが美しいのも魅力的ですよね。各商品のページでは、その商品がどういった背景で誕生したかなどが丁寧に綴られています。気になる方はぜひチェックしてみてください!

F-TRAD MADE

特設ECサイト:https://f-trad.com/

NEWS 最新記事

EXHIBITION

いまオススメの展示・イベント

//*---- ▼ ここからSNS ----*// WEAR_ロゴ OMIYAGE CLIP H A C O N I W R E T S