170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート

熊本への思いがクリエイティブの力で繋がるチャリティー企画

こんにちは、シオリです。
先日面白そうな展示があると聞いて、早速足を運んで来たのでご紹介したいと思います。

CREATION Project 2016 170人のクリエイターと有田の窯元がつくる 熊本天草陶石の磁器展 「藍色カップ」

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
会場に入ると、このメインビジュアルが待っていました。シンプルで目を惹く素敵なデザインです。これに惹かれて、この展示に足を運ぶことを決めたと言っていいほど!
“藍色カップ”という言葉も、可愛らしくて興味をそそります。実際会場では、その言葉の印象通りの、真っ白な磁器に藍色の絵柄が映えるかわいいカップがたくさん並んでいました。でも、それはただのカップではなく、とても素敵なプロジェクトによって作られたものだったのです。

デザインの力による豊かな生活の提案を目指す「CREATION Project」

「藍色カップ」は、1990年から一年に一度行われているという、長年続くプロジェクトによる2016年の企画展でした。多くの方々にアートやデザインの楽しさを感じてもらおうと始まった毎年恒例のチャリティー企画展が、2009年より「CREATION Project」と題されて、毎年様々な展示を行ってきたのだそう。

その内容は、地域の産業とクリエイターを結び付け作品を制作、それを展示・販売し、収益金をチャリティーとして寄付してきたというもの。
クリエイターは、リクルートホールディングスが運営する2つのギャラリー(クリエイションギャラリーG8、ガーディアン・ガーデン)と交流のある方々で、皆さんボランティアでプロジェクトに参加しています。
地域とデザインが繋がることで、その地域を応援する、素敵なプロジェクトですよね!

クリエイティブな力が集まり、熊本の未来を応援。

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
熊本県の天草地方では、陶磁器の原料である天草陶石が採れるんだとか。17世紀頃から使用されはじめたという歴史を持ち、純度が高く濁りがないことが特徴の高品質な陶石なんだそうです。藍色カップは、そのすばらしい素材である熊本県産の天草陶石を使用し、有田・波佐見の窯元によってひとつひとつ手作業で製作されました。

今回注目したいのは、藍色カップのデザインの数!第一線で活躍するクリエイターから新進気鋭のアーティストまで総勢約170人のクリエイターが、被災地の一日も早い復興を願いながら、それぞれ個性あふれるデザインを施しました。

材料、職人、デザイン、それぞれの橋渡しをしたのは、半世紀に渡り有田に根付く焼き物の産地商社キハラ。それぞれが持つクリエイティブな力を見事につなぎ、今回の企画成功に導きました。

そうやって作られた藍色カップは、2つのギャラリーで展示・販売され、その収益金は熊本地震復興支援のための寄付となります。お気に入りのカップを選んで購入することで、誰でも、日常にデザインを取り入れ、伝統技術に触れながら、そこに込められた思いとともに、チャリティーに参加することができるんです。

そんな、たくさんの方の想いが詰まった藍色カップ、見てみたい!と思った方も多いはず。
私は、2会場あるうちの第一会場「クリエイションギャラリーG8」へ遊びに行ってきたので、展示の様子を少しご紹介したいと思います。

まず、奥の部屋から覗いてみましょう。
170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
部屋いっぱいに、たくさんの藍色カップが並んでいました!こちらの会場に展示されているのは、103種類。(第二会場、ガーディアン・ガーデンには66種類が展示されています。)一つだと小さな可愛らしいカップも、これだけ並ぶと壮観です。

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
同じ形、同じ色、同じ材質でも、デザインされたクリエイターの方によって表情は様々。イラストでポップなものから、パターンでスタイリッシュなものまで、個性あふれる作品たちが並んでいました。ひとつひとつ見ていくのは、ほんとに楽しかったです。

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
こちらは、会場で配られていたチラシですが、向かって右に載っているのが第一会場で展示されているもの、左が第二会場で展示されているものです。これを見て改めて、こんなにたくさんのデザインがあるってすごいことだな~と実感しました。

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
ひとつひとつの作品をじっくり楽しんだあと、もう一つのお部屋へ移動すると、藍色カップが様々な使い方で展示されていました。

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
藍色カップは、ちょうど蕎麦猪口くらいのサイズ。アイデア次第で、様々なシーンで使うことが出来ます。
カップというと食器をイメージしますが、こうしてグリーンを楽しむポットやフラワーベースとして使ってもかわいいですね。

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
ペン立てやメガネスタンドとして使っている展示も。こうやって、いくつか並べて使うのもいいですね!

素敵なプロダクトだからこそ、どこかにしまい込むことなく日常で使いたくなります。そんな風に日々の生活で目にすることで、熊本地震、そして被災地のことを想うきっかけに出来るのかもしれません。

藍色カップは、会期中会場で販売されているので、お気に入りが決まったら、当日持ち帰ることが出来ますよ。

170人のクリエイターと有田の窯元がコラボレーション!熊本天草陶石の磁器展『藍色カップ』レポート
私は、こちらの二つを購入して帰りました。真っ白なカップと綺麗な藍色で施されたデザインを楽しみたいと思います。

会場で売り切れてしまったものや、会場に足を運べない方は、ポンパレモールでも購入可能(予約注文となります)ですので、詳しくはWEBサイトをチェックしてみてね。

とっても素敵な展示でした!
お時間がある方は、ぜひ2会場両方の展示へ足を運んでみて下さい。そして、デザインの力を実感してみて下さいね。

    CREATION Project 2016
    170人のクリエイターと有田の窯元がつくる熊本天草陶石の磁器展 『藍色カップ』

    URL:http://rcc.recruit.co.jp/creationproject/2016/
    ■会期:2016年11月22日(火)〜12月24日(土)
    ■営業時間:11:00~19:00 日曜休館 入場無料 ※11月23日と12月23日の祝日は開館いたします
    ■主催・会場:
    【第一会場】クリエイションギャラリーG8
    〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1階
    TEL 03-6835-2260

    【第二会場】ガーディアン・ガーデン
    〒104-8227 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル地下1階
    TEL 03-5568-8818

    ■制作:株式会社キハラ
    ■後援:熊本県、佐賀県
    ■カップ仕様:素材…磁器(電子レンジ、食洗機可)/サイズ…Ø85mm H80mm
    ■販売価格:2,100円(税込)
    ■販売方法
    ①会場販売:展覧会会期中、各会場で販売、その場でお持ち帰りいただけます(万が一売切れの場合は下記、通信販売をご利用ください)。
    ②通信販売:「ポンパレモール」でも会期初日から2017年2月末までの期間、販売を行います。会場で売り切れのものも、会期中、通販に限り、予約注文をお受けします。会期終了後は在庫分のみの販売となりますのでご了承ください。ご購入分のお届けは、会期終了後から2017年3月末を予定しております。
    ■寄付先:収益金(売上から製作費をひいたもの)は、熊本県の「平成28年熊本地震義援金」(予定)へ寄付させていただきます。