お茶のいろは

期間限定オープン。お茶の奥深い世界を楽しみながら知る!

こんにちは、箱庭編集部moです。
今回ご紹介するのは今年7月、原宿にオープンしたお茶ミュージアム「お茶のいろは by Namacha」です。
お茶のいろはは、“知るとお茶は、楽しくなる。”をコンセプトにした「キリン 生茶」発の体験型施設で、「いろは」という言葉通り、“農”(どこでどう育てたか)、“加”(どう手を加えたか)、“淹”(どう淹れ、どう飲んだか)の3つコンテンツに沿って、お茶の「基本」「初歩」を学ぶことができるんです。2018年5月までの期間限定ということもあり、早速行ってきました!
身近であるがゆえに、知っているようで知らないお茶のことを、いろいろ学んで体験してきたのでレポートしたいと思います。

日本一のお茶の産地がお出迎え

お茶のいろはお茶のいろはは、原宿駅から徒歩約6分、明治通りから一本小道を入った場所にあります。とっても便利な立地にあるので、ショッピングやカフェに行くついでに立ち寄れますよ。
日本一のお茶の産地である静岡県大井川流域の風景が一面に描かれたイラストの外壁がとても印象的で素敵です。

まずは飲み比べ。このお茶の違いは一体…?

お茶のいろは受付を済ませ、まず目に入るのがこちらのエントランスカウンター。まるで和菓子屋さんのような落ち着きのある優しい雰囲気の空間です。

お茶のいろはカウンターにはデジタル画面が!ここでは、お茶に関するクイズを体験します。意外と知らなかったお茶の成分を知ることができました。

お茶のいろはそして2つのお茶を飲み比べ。同じ茶葉で、淹れ方を変えたお茶なのですが、ひとつが渋くてひとつが甘いんです!淹れ方ひとつでこんなに味が違うとは驚きでした。わたしは甘いお茶が好みでしたが、男性は渋め好きも多いのだとか。人によって好みが分かれるので、ぜひ体験していただきたいです。そして、この淹れ方の違いは後半の体験で種明かしされるそう。最後まで目が離せないワクワク感があります!

ジオラマや映像でお茶づくりを知ろう

お茶のいろは続いて2階へ。ここでは、“農”(どこでどう育てたか)、“加”(どう手を加えたか)についてジオラマや映像で体験し、学ぶことができます。

お茶のいろはお茶は気候や土壌でも味が異なる繊細な植物。日本一のお茶の生産地である静岡県大井川流域を例に、台地と山間部で育てた場合の違いを学べます。

お茶のいろはこの飛び石の上に乗ってみると、お茶のふるさとの様子や、育ち方の違いが映像で流れます!ぜひ乗って試してみてくださいね。大井川を表現したゆらゆらと揺れる水面が、豊かな水源を連想させてくれる空間です。

お茶のいろはみなさんは、桜前線のように新茶前線があるってご存知でしたか?
前線マップでは日本のお茶の産地や、新茶の時期が学べます。静岡県以外、あまり知らなかったお茶の産地。「こんなところもお茶が有名なんだ!」と新たな発見が。日本各地のお茶も飲み比べてみたくなります。

お茶のいろはイラストと映像が組み合わさったこちらのパネルでは、お茶が栽培から製品になるまでの流れを知ることができます。蒸す・揉む・乾かすの工程では、ハンドルをまわしてお茶が加工されていく様子を体感。「どうしてお茶を揉むのか?」など、その工程の意味等、体を動かしながら学ぶことができます。普段何気なく飲んでいたお茶ですが、こんなふうに加工されていたんだ!と改めて知ることばかり。

お茶のいろはこちらは烏龍茶と紅茶の茶葉ですが、実はもともと同じ茶葉から出来ているってご存知でしたか?発酵の違いで、違ったお茶になるのだとか。そして更に手を加えると煎茶になるそう。実際に茶葉の色や香りを手に取って比べられるので、違いをはっきりと体感できます。
ハンドルを回して茶葉が加工される様を見たり、匂いを実際に嗅いだりと、視覚だけでなく体験しながら学ぶことで、より深く理解し、工場へお邪魔したような気分になる展示でした。

自分で淹れたお茶で、お茶のおいしさの違いを知る

さて、1階に戻ってきました。ここでは“淹”(どう淹れ、どう飲んだか)が体験できます。
お茶のいろはこちらのカウンターで、日本茶のプロである日本茶インストラクターさんが、お茶の淹れ方をレクチャーしてくれます。

お茶のいろはカウンターにはお茶缶や茶箱がずらっと並べられています。デザイナーさんがひとつひとつイラストに描き起こしたという蘭字ラベルがとっても可愛い!

お茶のいろはさて、約20分のお茶淹れ体験のはじまり。こちらがお茶の体験セットです。ここでは、同じ茶葉を使って、“高温”と“低温”の異なる温度のお湯で淹れた時、どうお茶のおいしさが変わるかを実験、体感します。

お茶のいろは(1)茶葉を2つの急須に淹れる(2)高温のお湯でお茶を淹れる(3)低温のお湯でお茶を淹れる(4)淹れ方の異なる2つのお茶が完成!

2つのお茶を淹れますが、お湯の冷まし方や蒸らしの時間、タイミングなどをインストラクターの先生が丁寧に教えてくれるので、普段あまり急須でお茶を淹れない方でも簡単に入れることができます。

お茶のいろは淹れ方を変えた2つのお茶。色はあまり変わりませんが、飲み比べてみると全然違いました!高温で淹れたものが渋くて苦く、低温で淹れたものが甘い味でした。低温で淹れることで旨みや甘みが濃いお茶になるそう。一手間で味がこんなにも違うなんて驚きでした。最初のカウンターで飲み比べをした、冷たい2つのお茶の淹れ方のひみつも、温度の違いだったのだとここでわかりました!
普段自分では、ポットのお湯をそのまま注いでお茶を淹れていましたが、これからは好みに応じて一手間加えたいな〜と感じました。

お茶のいろは
お茶のいろは体験コーナー以外でも、お茶のいろはでしか見ることのできない、お茶の本や、生茶のキャンペーンで使用された茶箱などがディスプレイされています。ぜひ訪れた際には見つけてみてくださいね。

ここでしか買えない!かわいいお土産

お茶のいろは物販コーナーでは、ここでしか買えない、オリジナルのお茶缶シール+茶葉が販売されています。ここでお茶を買っていけば、さっき学んだお茶の淹れ方をお家でもすぐに実践できますね。

お茶のいろはわたしが気になったデザインはこちら!“さ”のお茶缶。茶道のイラストが描かれていてかわいい〜!このようにイラストが入ったお茶缶がとっても人気だそうですよ。
五十音のデザインがあるので、自分の名前にちなんだデザインや、お気に入りのひとつを見つけてみては?

お家でもお茶を楽しもう!

お茶のいろは帰りには、オリジナルの紙バッグと、お茶に合う季節のお菓子、300mlのキリン 生茶がもらえます。お菓子は毎月変わりますが、9月はお月見をイメージした二種類、老舗和菓子屋 麻布昇月堂の「月うさぎ」と、Maison romi-unieの手づくり「レモンクッキー」。
生茶も低温抽出によって旨みと甘みがしっかり引き出されているお茶だそうで、お家でも生茶とお菓子を味わいながら、ここで体験したことを感じてもらえたらと思います。

いかがでしたか?体験とともに、お土産や物販コーナーもまるっと楽しめるのがとっても魅力的でした。

実際にお茶について学び、体験してみて、これからはちょっと違った目線でいろんなお茶を飲み比べしたり、家でも一手間かけてお茶を淹れてみたいなぁと感じました。
身近にあるお茶について、なかなか普段はできない体験ができる「お茶のいろは」。来年5月までの期間限定なので、この機会に一度訪れてみては!?

    ◆お茶のいろは by Namacha
    住所:東京都渋谷区神宮前6-16-23 CASE W
    営業時間:11:00~19:00
    営業日:土・日・祝日
    入場料:800円(税込)
    URL:http://ocha-iroha.namacha.jp/