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街中やお店など、私たちに身近なデザインが生まれた背景を知ることの出来る展示。

こんにちは、シオリです。
先日、今週末行きたいイベントのひとつとしてご紹介した「人の顔が魅えるデザイン展」。箱庭のオフィスもある中目黒で開催中ということで、早速足を運んで来ました。

クライアント11人の「デザイン事例」と、背景にある「文章・ストーリー」。

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「人の顔が魅えるデザイン展」は、グラフィックデザイナー永井弘人氏が、「“デザイナーではない人”に、デザインを伝えたい」という想いから、11人の人(クライアント)に着目し、強い想いを形にした「グラフィックデザイン・ブランディング事例」と共に、その背景にある 「文章・ストーリー・エッセイ」を紹介している展示です。

デザインの展示というと、その作品がずらっと並んでいるだけというものが多いですが、本展では永井氏が手掛けてきたデザインと共に、そのデザインに込められたクライアントの想いや、どうやってクライアントとデザイナーが出会ったのか?というところまでが、一緒に展示されているんです。

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例えば、これは「焼肉 KINTAN」の展示。スタイリッシュなイメージのKINTANですが、熱い思いを持った会社だということが分かります。また、こちらのエッセイには永井さんご自身と奥様の出会いなんかにも触れられていて、なんだか温かい気持ちになりました。

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KINTANのペーパーアイテムも展示されていました。なんと、KINTANは店舗ごとにロゴが異なるんです!街が違えばお客さんも違うということで、それぞれの客層を考えてその店舗だけのロゴにしているんだとか。

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こちらは、香川県の「地濱水産」の味海苔。そのエッセイには、東京でデザインをされた永井さんと、地元の印刷会社とのエピソードが書かれています。デザインがあって、それを再現する印刷屋さんがいて。いろんな人が関わって一つのパッケージが生まれているんですね。

他にも、上記とは全く異なる業態のクライアント事例や、以前から知っていた商品の展示もあり、コンパクトなスペースながら、見応えがありました!

世の中には、かっこいいデザイン、かわいいデザイン、ユニークなデザインなど、ほんとにたくさんの素敵なデザインがあります。私たちは、いつも出来上がった作品であるロゴやパッケージなどを目にするだけですが、そのデザイン一つ一つには、“人”の想いが詰め込まれていて、その想いを表現しようと“人”がデザインを作っているのですね。それを、改めて感じるきっかけとなりました。

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展示を見終わった後、「デザインは、 こういった形で役立つこともあるんだ」「こういったシーンでも、 デザインを取り入れることができるんだ」という気づきを得ていただき、少しでも日常を豊かにするヒントを見つけて欲しいと語る永井さん。永井さんの在廊される日時については、こちらのTwitterで更新されるそうなので、ぜひチェックしてみて下さい。

デザイナーの方にはもちろん、デザイナーじゃないけどデザインが好きな人や、漠然とデザインのことを知りたいと思っている人、そして今デザインが必要だと思っている人などにも興味深い展示ではないでしょうか。会期は11月5日(日)まで。ぜひ、遊びに行ってみて下さいね!

    「人の顔が魅えるデザイン展」開催概要

    会期:2017年10月28日(土)~11月5日(日)
    時間:午前11:00〜午後9:00(最終日は午後7:00まで)
    会場:中目黒「river side gallery」
    住所:東京都目黒区上目黒1-5-10
    入場料:入場無料
    展示情報 公式サイト:http://hitode.atooshi.com/
    永井弘人 デザイン事例:http://www.atooshi.com/