第2回Culture & Art Book FAIR in Taipei
photo by haveAnice

日台の注目のクリエイターやショップをご紹介!

こんにちは、シオリです。
InstagramなどSNSのおかげで、より身近にイラストレーターや作家さんと繋がれる今日ですが、やっぱりイベント等で実際にお会いして作品に触れる機会が一番印象的な出会いになるなぁと感じます。

先日、私は台北で開催された「第2回Culture & Art Book FAIR in Taipei」へ取材に行ってきました。台湾と日本の素敵な本屋さんやリトルプレス、イラストレーターやフォトグラファーなどが約60組も集まるイベントということで、当日はデザインやアートに興味のある台湾の若者で大賑わい!たくさんの本や写真、デザインに触れ、たくさんの刺激を貰いました。

今日は、イベントで出会った、日台の注目のクリエイターやショップをピックアップ!イベントに行かなかった方も、この記事を読めば新しい出会いがあるかも?!それでは、早速ご紹介していきたいと思います。

Zzifan_z

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まずご紹介するのは、台湾の人気急上昇イラストレーター「Zzifan_z」。この独特の色合いと、ちょっと懐かしくも感じるようなイラストがすごく可愛くて、心掴まれました。

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「頑張って~2018!」と書かれたイラストは2パターンあるのですが、一方は心も体も「頑張ろう」という気持ちになっている優等生バージョン、もう一方は年末年始にぐうたらしながらの“口だけ”バージョンだそう。そのユーモア溢れる感じが可愛い!

そして、もう一つ気になったのは、女の子と女の子が顔を近づけるイラスト。実は、この横には男の子同士のものと、男女のものがあり3種類並んでいるんです。ナチュラルにこのような表現をしていることから感じたのは、これから未来へ進んでいくクリエイターなんだなということ。

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この作品を生み出しているのは、とっても可愛らしいお二人。イラストだけでなく、二人の個性溢れるキャラクターのファンも多いのだとか。instagramで投稿されている、二人がモデルとなっている草食男子と肉食女子の漫画も人気だそうですよ!ぜひチェックしてみて下さいね。

whosming

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次にご紹介するのは、シンプルなレタリングやイラストが目を惹いたこちら。「whosming」は、Instagramでコーヒーカップにイラストを描き、人気を集めている台湾のクリエイターです。手書きだけど可愛らし過ぎず、すっきりとしたイラストは、カレンダーやポストカードなどの文具にマッチしていて素敵でした。

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台湾のGoodman Roasterのデザインも手掛けており、ブースにはアイスコーヒーも並んでいました。日本ではこんなおしゃれなボトルのアイスコーヒー見たことない!クリエイターとコーヒーのコラボが台湾でも活発なのは、注目したいポイントです。

佔空間Artqpie

photo by haveAnice
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「佔空間Artqpie」は、以前箱庭でもご紹介した台中の本屋さん「本冊 BOOKSITE」の運営や、出版やグラフィックデザイン、イラスト、建築などを手掛けるクリエイターチーム。今回のイベントのキービジュアルも担当しています。お店がそのまま来たようなブースは、常にたくさんの人で盛り上がっていました。

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こちらには、なんと山鳩舎のアイテムも。日台の架け橋となっているお店がすでにあるのは嬉しいですね。今後の活動にも目が離せません!

三人制創

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日常にあるモノや光景を、ほっこりと、ちょっとシュールに描いたイラストが目を惹いたのは「三人制創」のブース。このイラストは、メンバーの一人であるBianco Tsaiの作品です。

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麺と一緒に泳ぐ人々は、なんとも言えない可愛らしさ!このどんぶりもそうですが、日常が描かれているので自然と台湾らしさが出ているような気がします。台湾土産にチョイスしても良さそうですね。

秋刀魚

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みなさん、こちらの『秋刀魚』という雑誌をご存じですか?「Discover Japan Now」がコンセプトの台湾の雑誌です。台湾人目線で、日本人でも知らない日本の姿や魅力を独自の切り口で発掘している、日本好きの台湾人では知らない人はいない人気雑誌です。

注目すべきは、デザインや写真がすごくおしゃれなこと。

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ここのブースでは、『秋刀魚』でイラストを描いているJOHNNP(ジョンピ)のかわいいステッカーに出会いました。これ、私は世代ど真ん中でテンションあがります…(笑)!JOHNNPは来年日本で個展をするそうで、今から楽しみです。

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フォトグラファーによるZINEも、私たちのツボを押さえたキュートな写真ばかり。そんな素敵なクリエイターが集って作られている『秋刀魚』。これから、どんな日本の魅力を引き出してくれるのでしょうか?引き続き注目していきたい雑誌です。

LIP 離譜

photo by haveAnice
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そして、日本からのお店も、台湾での出店のために新たに切り取られた面白さがありました。まずは、箱庭読者にはお馴染み?!日台をつなぐ“台日系カルチャー”マガジン『LIP 離譜』のブース。田中佑典さんが最新号を自ら手売りし、台湾の方と交流している様子が印象的でした。なんと今後、先ほど紹介した『秋刀魚』とコラボして『青花魚(サバ)』を出る予定なんだとか!田中さんが福井出身ということで名物のサバとなったようなのですが、そういったコラボが活発な台湾の“らしさ”が感じられました。

ちなみに、LIPがプロデュースする日本で台湾カルチャーを味わえるお店「台感」が先日蔵前にオープンし、箱庭でもレポートしています。こちらもぜひチェックしてみて下さいね。

ファッションスナップの向こう側

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そして、日本からの出店で異彩を放っていたのが、こちらの「ファッションスナップの向こう側」。諸橋拓実さんが、ファッションスナップ撮影をしている背後にポーズを決めて写っているという、今まで見たことのない作品です。撮影するのは、フォトグラファーの馮意欣さん。スケジュールが合う時に渋谷などで撮影しているそうなのですが、会っているのは台湾が多いという不思議なお二人です。

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作品の中でキメているポージングは、すべて異なるのだとか!そんな諸橋さんにお願いして、お気に入りのポーズをしていただいちゃいました。イベント開催前から気になっていたのですが、実際にお話して、作品を拝見して、改めてファンになってしまいました!

カキモリ

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蔵前で、“書く人”のための文房具を販売する「カキモリ」。台湾にもショップがあるのをご存じでしたか?今回イベントが開催されていた華山1914文化創意産業園区の中にあるショップ「Fujin Tree」の一画にあり、台湾の文具好きを魅了しています。

ブースでは、今回のイベントのために作られた限定色のインクが並んでいました。限定となったら買わずにはいられませんよね!

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その限定カラーのインクを使って、七夕のように願い事を書く短冊づくりの企画も行われていました。これは、後に日本の蔵前店近くにある神社に持って行かれるんだとか。願い事が国境を超えるって、素敵ですね。

HAND-WRITTEN SHOWCASE

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今年の10月に代官山Birdで開催された、手描きアーティストの祭典「HAND-WRITTEN SHOWCASE」のブースもありました。日本でのイベントレポートは箱庭でもご紹介させていただきましたが、その時の魅力がギュッと詰めこまれたブースになっていました。

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各アーティストのグッズ販売や、オリジナルの文字やイラストを描いてもらえるコーナーも。私もチョークボーイさんに素敵な封筒に名前を描いてもらいました!

文鳥社

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最後にご紹介したいのは、京都の出版レーベル・文鳥社さんのブース。こちらで販売されていたのは『100年後あなたもわたしもいない日に』という、寺田マユミさんのイラストと土門蘭さんの短歌が組み合わさって生まれた本です。

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“トリミング”をテーマに、日常の風景を言葉と絵で切り取った一冊になっています。それは、本の表紙やページづくりにも表れており、ページをめくるとこんな風に小さな窓が登場しました。めくるたびにワクワクする仕掛けがある一冊になっているんです。

日本語で書かれたこちらの本ですが、台湾の方が次々と手にしていました。言葉は分からないけれど面白い!と思う方や、短歌だから文字数は少ないので、日本語の勉強にもなるという方もいらっしゃったとか。言葉は分からなくてもインスピレーションで「これいい!」と思ったものを取り入れて、自分の仕事や日々のクリエイティブなことに刺激を得るって、大切なことだなと改めて感じたのでした。

気になるクリエイターやショップはありましたか?
ご紹介した方々以外にも、たくさんの素敵なクリエイティブなパワーに触れられた「第二回Culture & Art Book Fair」。私が当日感じた、ほくほくした気持ちがみなさんに少しでも伝われば嬉しいです。

こういったイベントを開催することで、日本の素晴らしいクリエイターやショップを台湾の方にも広め、さらにイベントに参加している日台のクリエイターたちの交流が生まれていく場になって欲しいと、主催者のFujin Tree代表・小路さんは話していました。ほんとに、そんな空気をひしひしと感じたイベントでした!

今回の「Culture & Art Book Fair」と同じくFujin Treeが主催するイベントの次回開催は、来年3月の「第二回Culture & Coffee Festival」です。台湾ではコーヒーもすごく盛り上がっているので、第一回目開催のレポートも参考に、ぜひ足を運んでみて下さいね!

    第二回Culture & Coffee Festival

    日時:2018年3月24日10時〜18時、25日10時〜18時
    場所:松山文創園區(松山文創園區4號倉庫/385坪)※前回の4倍
    一般来場者数:8,000-10,000名(想定)
    招待者数:200名(想定) ※日本からの招待者も含む
    メディア関係者数:100名/33社(想定) ※日本からのメディア関係者、インフルエンサーも含む
    URL:https://www.facebook.com/events/490751714640426/

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