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コスチューム・アーティスト ひびのこづえの世界に浸る!市原湖畔美術館で開催中の「60(rokujuu) ひびのこづえ展」レポート。
着用できる作品や、パフォーマンスプログラムも楽しめる!
こんにちは、シオリです。
ちょうどGW期間中、「アートいちはら」が開催され盛り上がっていた千葉県の市原エリア。その市原には、素敵な美術館があるのをご存じでしょうか?
釣りやキャンプなど、自然を楽しむ遊びで訪れる方も多い高滝湖。そんな自然豊かな湖畔に佇むのが、市原湖畔美術館です。現代アートを中心としたさまざまな展覧会や、芝生の広場も利用した体験型のイベントを開催するなどして、アート、そして市原の魅力を発信している場所です。
ここ、市原湖畔美術館では現在注目の展覧会が開催中。それがこちら!
新作を含め約50点の作品が集結!「60(rokujuu) ひびのこづえ展」
ひびのこづえさんは、広告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなど多岐にわたって活躍しているコスチューム・アーティスト。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のセット衣装や、中村勘三郎主演の歌舞伎「コクーン歌舞伎・三人吉三」「野田版 研ぎ辰の討たれ」、現代劇の野田秀樹作・演出の「足跡姫」など多数の舞台衣装を担当されています。
今年2018年は、ダンス「サーカス」(5月、新国立劇場)、ダンス「不思議の国のアリス」(7月、KAAT )にて衣装を担当するほか、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018にも参加されるそうです。
そんなひびのさんの作品が、新作を含め約50点集結している本展。どんな展覧会になっているのか、気になるという方も多いはず!
それでは早速、展覧会の様子をレポートしていきたいと思います。
様々な衣装が、市原湖畔美術館のユニークな展示空間と融合。
こちらは、「ボーンの服(2000年)」という作品。人が着ることで形が成立するという、細胞をイメージしたラインだけの服です。天井から吊るされて展示されている様子は、重力が無くなったかのような不思議な感覚にさせてくれます。これが、展示されるためのアートではなく、人が袖を通す衣裳なのだから驚きです。
本展の魅力は、様々な衣装が市原湖畔美術館のユニークな展示空間全体に展示されることで、ひとつの大きなインスタレーションのようになっているところ!天窓から差し込む自然光に照らされていた「FLY,FLY,FLY(2018年)」という作品は、見た瞬間引き込まれるような美しさでした。
その他にも、衣装・服という概念を飛び越えて表現されるひびのこづえさんの作品がたくさん!


この他にも、松任谷由美さんが着用した衣裳や、「不思議の国のアリス」に登場するチシャ猫の衣装など、演劇や舞台に詳しくない方でも知っている作品もありましたよ。
ひびのさんのファンという方も、初めて知ったという方も、両方楽しめる展覧会となっています。会期は、6月24日(日)まで。お見逃しなく!
ひびのこづえ作品を実際に着用してみよう。
展覧会の入口には、実際に着用できる作品もあるんです!私も着用させていただきましたが、バルーンが付いていてふわふわと不思議な感覚。ぜひみなさんも試してみてくださいね。
※着用する際には、必ずスタッフの方にお声掛けしてくださいね。
会期中開催される様々なパフォーマンスプログラムも見逃せない!
本展では、会期中にパフォーマンスプログラムが開催されているのも魅力。展示室内が劇場に変わり、ひびのさんが制作した衣装を身にまとったダンサーによるパフォーマンス公演が行われるのです。やはり、実際に衣裳が衣裳として光るパフォーマンスは、見逃せません!サイトからスケジュールをチェックして予定を立てることをおすすめします!
週末ドライブの行先にいかが?
市原湖畔美術館は、常設アートもこんな感じで楽しいですよ。東京からは電車よりもドライブでアクアラインを通って行くのがおすすめ。週末ドライブの行先として、選んでみてはいかがでしょうか。
60(rokujuu) ひびのこづえ展
会期:2018年4月6日(金)~2018年6月24日(日)
開館時間:平日10:00~17:00 土曜・祝前日 9:30 〜19:00 日曜・祝日 9:30〜18:00
最終入館は閉館時間 30 分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合、翌日)
会場:市原湖畔美術館
千葉県市原市不入 75-1
料金:一般 800円(700円)、65歳以上の方・大高生 600円(500円)、中学生以下・
障害者手帳をお持ちの方とその付添者( 1名)は無料。()内は 20 名以上の団体料金。
主催:市原湖畔美術館[指定管理者:(株)アートフロントギャラリー]
協力:KAAT キッズプログラム「不思議の国のアリス」/ KAAT 神奈川芸術劇場
ダンス「サーカス」/新国立劇場
株式会社 ほぼ日
URL:http://lsm-ichihara.jp/exhibition/2018/hk60