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初来日の《叫び》(1910年?)も!

こんにちは、箱庭キュレーターのカナコです。
まだ梅雨の季節ですが、一足早くこの秋注目の展覧会をご紹介したいと思います!10月27日(土)から上野の東京都美術館で開催される「ムンク展―共鳴する魂の叫び」です。

ムンクと言えば、みなさん思い浮かべるのが「叫び」ではないでしょうか?!そのムンクの《叫び》(1910年?)が、今年の秋に日本にやってくるんです!

先日、ノルウェー大使館にて行われた記者発表会に足を運んできたので、今日は見所をご紹介していきたいと思います。

世紀末の前衛画家、エドヴァルド・ムンクとは

エドヴァルド・ムンク《自画像、時計とベッドの間》1940-43年
エドヴァルド・ムンク《自画像、時計とベッドの間》1940-43年

19世紀から20世紀にかけて活躍した、ノルウェー出身の画家エドヴァルド・ムンク。
不安や孤独など人間の感情を強烈に描き出し、20世紀における表現主義の先駆けとなりました。日本では「叫び」がよく知られていますが、その他にも多くの作品を残しており、今も見る者を圧倒し続けています。

約100点のムンク作品で構成された大回顧展

「ムンク展―共鳴する魂の叫び 」は、オスロ市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に油彩、版画、写真など約100点の作品が集まる、ムンク尽くしの展覧会です。作品とともに激動の時代を生きたムンクの生涯を振り返り、画家の全容に迫る内容になっていますよ。

エドヴァルド・ムンク《病める子Ⅰ》1896年
エドヴァルド・ムンク《病める子Ⅰ》1896年

エドヴァルド・ムンク《月明かり、浜辺の接吻》1914年
エドヴァルド・ムンク《月明かり、浜辺の接吻》1914年
エドヴァルド・ムンク《二人、孤独な人たち》1933-35年
エドヴァルド・ムンク《二人、孤独な人たち》1933-35年
エドヴァルド・ムンク《星月夜》1922-24年
エドヴァルド・ムンク《星月夜》1922-24年

「叫び」があまりに印象的なので、他の作品を知らないという方もいらっしゃるかもしれませんが、ノルウェー固有の風景や情感溢れる人物画なども、とっても素敵なんです。多彩なムンク作品を、この展覧会を機に、堪能してみてはいかがでしょうか?

テンペラ・油彩画の《叫び》が初来日!

エドヴァルド・ムンク《叫び》1910年?
エドヴァルド・ムンク《叫び》1910年?

もちろん、代表作《叫び》もやってきます。実は、「叫び」という作品は複数点描かれており、版画以外だと4作品が現存しているそう。今回見られるテンペラ・油彩画の《叫び》はなんと初来日!待望のこちらの作品、ぜひ直接見てみたいですよね〜。

その他、様々な企画も盛りだくさん!

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ムンク展での情報発信担当「さけびクン」が、展覧会やムンクにまつわる情報をTwitterFacebookで日々お伝えしていくそう!「日本の皆様にムンクさんを好きになってもらいたい!」というさけびクンをフォローしてかわいがってみてください。

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ノルウェー大使館前の壁には、《叫び》のフォトスポットが登場中。前に立てば誰でも《叫び》の登場人物になれますよ。2019年1月まで設置予定だそうなので、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!

その他、ムンクの《叫び》を自分で描けるアプリなども用意されているそう。展覧会は少し先ですが、いろんな企画を楽しみながら開催を待ちわびましょう~。

前売券が販売中!

開催が待ち遠しいムンク展。通常前売券の発売は7月21日からですが、公式ガイドとクリアファイルがセットになった枚数限定の先行前売券はすでに販売中。気になる方はチェックしてみてくださいね!

巡回予定はないそうなので、この機会をお見逃しなく。今年の秋は上野でムンク作品を堪能しましょう〜!

※作品は全てオスロ市立ムンク美術館所蔵 All Photographs ©Munchmuseet

    「ムンク展―共鳴する魂の叫び 」

    会期:2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
    会場:東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)
    休室日:月曜 (ただし、11月26日、12月10日、24日、1月14日は開室)、12月25日(火)、1月15日(火)
    年末年始休館:12月31日(月)、1月1日(火・祝)
    開室時間:9:30~17:30 ※金曜日、11月1日(木)、11月3日(土)は午後8時まで(入室は閉室の30分前まで)
    公式サイト:https://munch2018.jp

    ※12月は高校生無料
    ※11月21日(水)、12月19日(水)、1月16日(水)はシルバーデーにより、65歳以上の方無料。当日は混雑が予想されます。