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台湾デザイン界の先頭を走ってきたデザイナーの日台初となる個展「小子(シャオツー)展」が開催中!
こんにちは、シオリです。
空前のタピオカブームの日本ですが、台湾の“デザイン”にも注目してみませんか?
台湾のデザイン界を代表するデザイナーの一人、廖小子(本名:廖俊裕。呼称:シャオツー)の日台初となる個展が、東京の「NIBUNNO」で開催中なんです!
台湾のトップデザイナーである小子(シャオツー)氏の50点超の作品を展示
台湾で長年にわたりデザイン界の先頭を走ってきたデザイナーの一人であるシャオツーの日台初の個展となる本展。台湾でも見る機会がなかった数々の作品を、一挙に楽しめるまたとない展示となっているんです。
今回展示されるのは、装丁のデザインを数多く手がけているシャオツーのブックデザイン群をはじめ、雑誌、ポスター、CDジャケット、各種グッズなど、50点超の作品たち。シャオツーの初期~現在の作品を横断的に網羅する内容となっています。
「THE・台湾」のデザインを堪能!庶民文化を表現するシャオツーの作品たち
特異な歴史的背景や地理に位置し、それをバックグラウンドにした多種多様な文化が形成されてきた台湾。そんな台湾の庶民文化に正面から向き合い、自身のデザインに落とし込んで表現しているシャオツー。デザイナーといっても、その作品はアート作品とも言える芸術性の高いものばかり。社会問題に対する怒りが込められることも多く、作品を見ていると生き生きとしたパワーを感じます。
作品それぞれだけではなく、展示方法にも注目してみてください。床に散りばめられるように本が置かれていたり、
きっちり塗られていない、勢いのままにラフにペイントされたボードにCDが展示されていたりと、枠に収まらずに活動するシャオツーを展示方法でも表現しているんです。
こちらにある魚が印象的なCD は、シャオツー自身もメンバーとして参加している「拍謝少年」というバンドのもの。デザイナーなのに音楽もできるの?と思ってしまいますが、バンドのなかでのシャオツーの立ち位置は、なんと「魚」。まだ無名時代の拍謝少年のアートワークを手がけていたシャオツーは、彼らが「海」に関する楽曲を作っていることに目をつけて、魚をモチーフにしたキャラクターや世界観を発案。“誰が魚になるか”という問題だけが残り、結局消去法で(元々のメンバーは顔を出す必要があったため)、シャオツーが魚としてメンバーに加わったそうなんです。そのエピソードを聞くだけでも、シャオツーのユニークな魅力に引き込まれていきますよね!
ちなみに、展示ではシャオツーがデザインを手がけたCDの曲を視聴できるので、ぜひ台湾の音楽にも注目してみてください!
こちらは、新潟で作られている日本酒の台湾バージョンのラベルデザイン。シャオツーが実際に酒蔵に赴いて作り上げたものだそう。日本酒なのに、私たちが今まで見た事のないデザインになっているのが不思議な感覚でした。
今の台湾のデザインを肌で実感できる「小子(シャオツー)展」。日台文化交流施設NIBUNNOにて、9月15日(日)までの土日のみ開催されます。今日ご紹介した作品以外にも、台湾のデザイン賞を受賞したCDジャケットの版の展示などもあり、充実した内容となっていますよ。
会場となっているNIBUNNOでは、先日haconiwaでもご紹介した「Fresh Taiwan」のPop-Up Storeが同期間で開催中です。ぜひ、あわせて楽しんでくださいね!
企画展|台湾フリーランサーシリーズ
小子(シャオツー)展
日程:2019年7月17日(水)〜9月15日(日)
※期間中の土・日のみ開館
※7月17日(水)~21日(日)のみ全日開館
開館時間:12:00~19:00 ※入場は閉館時間の30分前まで
会場:NIBUNNO 地下1F展示スペース
住所:東京都港区東麻布1-8-2
入場料:500円
主催:NIBUNNO / BXG株式会社
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