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世界的な人気を誇るバスキアの日本初の大規模展「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」レポート

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
もうすっかり秋も深まってきましたね。今日は芸術の秋にふさわしい、注目の展覧会をご紹介します。是非この秋のアート鑑賞の参考にしてみてくださいね。

東京の森アーツセンターギャラリー (六本木ヒルズ森タワー52階)で9/21(土)からスタートした「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」。1980年代のアートシーンに、彗星のごとく現れたジャン=ミシェル・バスキアは、わずか10年の活動期間に、新たな具象表現的な要素を採り入れた3,000点を超すドローイングと1,000点以上の絵画作品を残しました。
今回、日本初の大規模展となる本展では、そんなバスキアの作品の中から約130点の作品が並びます。「路上というスタジオ」「英雄たち」「カートゥーン」「メイド・イン・ジャパン」「自画像」「言葉」「ドローイング」「サンプリングとスクラッチング」「晩年の作品」と、9つのテーマが設定され、世界各地から集めた絵画やドローイングなどが紹介されています。
話題の“青いバスキア”が見られる!

本展でやはり注目なのは、メインビジュアルにもなっている青色が特徴的なバスキア作品《無題》(1982)です。株式会社ZOZO前社長の前澤友作氏が2017年に約123億円で落札した作品で、アメリカ人アーティストのオークションレコードとしていまだに破られておらず、日本でも大きな話題になりました。実物を見られる滅多にないチャンスですので、是非間近で実物を見てみてくださいね。
バスキアと日本の関係性とは?

もう1つ、本展の最大の見どころとなっているのが、バスキアと日本との関係性です。本展のタイトルが「メイド・イン・ジャパン」となっているように、バスキアが日本に影響されたことが伺える作品が多数紹介されています。
例えばこちらの作品《オニオンガム》(1983)の右上には本展覧会のタイトルと同じ「MADE IN JAPAN」の文字が…!
ソニーのウォークマンや、マンガを通じて日本に愛着を持っていたというバスキア。バスキアが生きた80年代、日本はバブル経済へ向かう好景気の時代でした。そのような時代背景から、日本経済の象徴でもある「¥(円マーク)」や「YEN」という単語もバスキアの作品の中に多く登場します。
こうした作品から、バスキアと日本の関係の深さが感じられ、こんなにも日本の文化が取り入れられていることに喜びを感じました。
オブジェ、ドローイング、映像作品など、ずらりと並んだ作品が壮観!


本展で紹介されているのは、日本と関係性のある作品ばかりではありません。身長よりはるかに大きな迫力のある絵画や、スツールのような木材を使ったオブジェなど、様々な表現のバスキア作品がずらりと並び、見応えたっぷりの展覧会となっています。

またバスキアを象徴するエネルギッシュなドローイング以外にも、路上で見つけたものを作品に取り入れた初期の頃の作品や、


ノートに記された詩やコンセプチュアルなグラフィティなど、まるでバスキアのアーティストとしての人生を見ているかのような、壮観の展示になっています。
バスキアのドローイングを記録した貴重な映像作品等もあるので、是非会場で楽しんでみてください。
会場限定のオリジナルグッズも見逃せない!
会場最後のミュージアムショップには、ここでしか買えない展覧会オリジナルグッズが充実していましたよ。グッズの定番のノートやシールもバスキアのデザインになるとこの可愛さ!
展覧会のグッズとしてはあまり見た事がない、全面にバスキアのデザインが施された傘やベアブリックとのコラボフィギュアなどもあり、とても可愛かったです〜!どれも魅力的なアイテムばかりだったので、オリジナルグッズもじっくり見てみてくださいね。(販売終了の商品あり)

いかがでしたか?見ごたえたっぷりのバスキア作品に、どれも欲しくなるオリジナルグッズ、大満足間違いなしの展示となっています。今回ご紹介したのはほんの一部ですので、気になる方は是非足を運んでくださいね〜!
バスキア展 メイド・イン・ジャパン
会期:2019年9月21日〜11月17日
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
住所:東京都港区六本木6-10-1
開館時間:10:00~20:00(10月21日は〜17:00)※入館は閉館の30分前まで
電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
料金:一般 2100円 / 大学・高校生 1600円 / 中学・小学生 1100円
■展覧会公式サイト:www.basquiat.tokyo
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