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チェコのデザイン史を一挙に紹介する展覧会「チェコ・デザイン 100年の旅」展レポート
こんにちは。haconiwa編集部 moです。
本日ご紹介するのは、世田谷美術館で2019年9月14日(土)〜11月10日(日)まで開催中の「チェコ・デザイン 100年の旅」展です。
ヨーロッパの中央に位置し、古くから多彩な文化が交錯するチェコ共和国。本展は、1918年の独立宣言から約100年、チェコの独立前夜から現在までのデザイン約250点を紹介する展覧会です。チェコのデザイン史を総合的に紹介する展覧会は、これが日本で初めてとのこと。どんな展覧会になっているのか、内容をご紹介したいと思います!
ミュシャから現代アニメーションまで、チェコのデザイン史を網羅。
「100年の旅」とタイトルにもあるように、チェコのデザインを100年分、時系列で見る事ができる本展。最初の展示室では、アール・ヌーヴォー、チェコ・キュビスム、アール・デコといった1900〜1920年代の煌びやかなデザインが紹介されています。
アール・ヌーヴォーの旗手アルフォンス・ミュシャの装飾的なポスターや、純粋な芸術作品として作られたキュビスムの家具など、グラフィック作品から工芸品・工業製品まで、様々なジャンルのデザインが展示されていておもしろいです。
続く1930年代の展示ではシンプルなかたちと機能性を重視したデザインにガラリと変わります。
このように、年代ごとにデザインの考え方や様式が変遷していく様子を、たっぷりと見る事ができる展示となっています。
グラフィック作品もたくさん展示されていますので是非時代ごとに比較してデザインの変遷を楽しんでみてください。こちらは1930年代のポスター。アール・ヌーヴォーやアール・デコの展示のグラフィックとは大きく異なり、すっきりとシンプルなデザイン。ほんの数十年の間でこんなにもデザインが変わっていくのか!とデザインの変遷の早さに驚かされる展示ばかりです。
グラフィックの比較もおもしろいですが、各年代の椅子のデザインも注目してみてください。フォルムや材質、機能など、当時の時代背景や流行に合ったデザインはどれもその時代に合っていて素敵なものばかり。
100年のデザイン史を代表する家具、食器、書籍、ポスター、など約250点の展示は見ごたえたっぷりです。幅広い魅力を持つチェコの文化をデザインの視点から辿ってみてくださいね。
テーマ展示もお見逃しなく。
100年のデザイン史を辿る展示とは別に、テーマ展示も同時開催中。チェコのおもちゃと子どものためのアートや、
チェコを代表するチェコ・アニメーションのセル画の展示など、とても可愛らしいテーマ展示となっています。本展の最後の展示室で見る事ができるので、是非こちらも合わせてじっくりと楽しんでくださいね。
いかがでしたか?チェコのデザイン史を総合的に見る事ができる、これまでにない展覧会です。気になった方は是非この機会に足を運んでみてくださいね〜!
チェコ・デザイン 100年の旅
会期: 2019年9月14日(土)~11月10日(日)
開館時間: 10:00~18:00(入場は17:30まで)
観覧料(個人):一般 1100円/65歳以上 900円/大高生 800円/中小生 500円
休館日: 毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
会場: 世田谷美術館 1階展示室
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
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