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2017年に大反響を呼んだ、写真家ソール・ライターを再び!「永遠のソール・ライター」展レポート

永遠のソール・ライター
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デジタル展示:ソール・ライターのスライドプロジェクション
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デジタル展示:ソール・ライターのスライドプロジェクション
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こんにちは、haconiwa編集部の森です。

今回ご紹介する展覧会は、Bunkamura ザ・ミュージアム(東京/渋谷・東急本店横)にて、2020年1月9日(木)より2020年3月8日(日)まで開催される「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」展です。

2017年、同施設にて日本で初めて開催された「写真家ソール・ライター展」は、個人の写真展としては異例の入場者数を記録し、大きな話題を呼びました。
あれから約3年。
写真家ソール・ライター展が、再び同施設で開催されます!前回の展覧会を見た方も、見逃したという方も必見の展覧会ですよ。

80歳を超えて世界から注目を浴びた、写真家ソール・ライター

永遠のソール・ライター
写真家ソール・ライター(Saul Leiter, 1923-2013)は、1950年代からニューヨークでファッション・フォトグラファーとして華々しく活躍しながら、1980年代に商業写真から退きます。表舞台から姿を消したソール・ライターが再び注目を浴びたのは、2006年、ドイツのシュタイデル社から出版された『Early Color』でした。『Early Color』でのカラー作品が世界的な反響を呼び、当時すでに80歳を超えていたソール・ライターにとって、写真界への実質的な第2のデビューとなりました。

ソール・ライターは、2013年、89歳でこの世を去りますが、住居でもあり仕事場でもあったアパートには、約8万点ともいわれるカラー写真をはじめとする、膨大な作品が未整理のまま残されました。2014年に創設されたソール・ライター財団では、現在進行形で作品の「発掘作業」が続けられているんです。

本展では、2017年の展覧会開催以降に発掘された未発表をはじめとする作品群を紹介するとともに、一人の写真家の生涯にわたるアーカイブを通して、ソール・ライターの創作の秘密に迫ります。

前回の展覧会では紹介できなかった代表作、多数の未発表作品を公開!

本展は2部構成となっており、第1部『ソール・ライターの世界』では、ソール・ライターの世界初公開となるカラー作品をはじめ、前回の展覧会では紹介できなかったモノクロ・カラーの代表作、多数の未発表作など約130点により、その業績をたどります。
永遠のソール・ライター
展覧会の最初は、モノクロによるストリート・スナップです。
“カラー写真のパイオニア”と称されたソール・ライターですが、モノクロの写真にもソール・ライターの世界観が表現されていて、見る人の心を魅了します。

永遠のソール・ライター
展覧会では、写真とともに添えられたソール・ライターの言葉にも注目してほしいです。
「神秘的なことは、馴染み深い場所で起こる。なにも、世界の裏側まで行く必要はないのだ。」
ハッ!としますよね。ソール・ライターは、日常の瞬間に自身の思考と感情を写し込むことによって、詩的で幻想的な都市のイメージを創出したそうです。

永遠のソール・ライター
こちらは、写真フィルムを印画紙に密着させて、そのままプリントした「コンタクト・シート」と呼ばれるもの。ソール・ライターが遺した大量のコンタクト・シートから厳選された数点が、本展では世界初公開となります。

永遠のソール・ライター
ソール・ライターが“スニペット”と名付け慈しんだ、自らプリントした名刺サイズの写真。ここにも、ソール・ライターの独自の世界観を見ることができます。

1940年代後半の作品から2000年代の作品まで。ソール・ライターのカラー写真に対する一貫した視点。

永遠のソール・ライター
“カラー写真のパイオニア”と称されたソール・ライターのカラー写真は、どれも本当に素敵です。

永遠のソール・ライター

永遠のソール・ライター

永遠のソール・ライター
代表作をはじめ、前回展示されなかった作品が多数展示されています。

永遠のソール・ライター
これまでほとんど紹介される機会がなかった2000年以降にデジタルカメラで撮影されたカラー作品も!1950年代に撮影された写真と2000年代に撮影された写真が、隣に並んで共鳴しあっている様子に、ソール・ライターの一貫した視点を感じることができます。

アトリエに残された膨大な資料から、ソール・ライターの創造の源泉を知る

第2部『ソール・ライターを探して』では、ソール・ライターの仕事場に残された膨大かつ多様な未整理資料によって、ソール・ライターの実像に迫ります。

デジタル展示:ソール・ライターのスライドプロジェクション
デジタル展示:ソール・ライターのスライドプロジェクション

これまでご紹介した通り、本展では世界初公開の作品が多数ありますが、長年プリントされることもなく放置されていたカラー・スライドをデータ化した未発表作品も世界初公開です。
生前、ソール・ライターは、経済的な理由からも、撮影した写真をプリントせず、ライトボックス上にスライドを並べて見つめる時間を大切にしており、時には友人を招いて、プロジェクターでスライド・ショーをすることもあったそうです。
ソール・ライターに招かれた気分で、スライド写真を楽しんでみてください。

永遠のソール・ライター
元々、画家を目指していたというソール・ライターの絵画作品やスケッチブックの展示もあります。こちらも2017年展覧会開催以降に発掘された作品が多数展示されています。

永遠のソール・ライター
スケッチブックに描かれた色彩豊かな絵を見ていると、ソール・ライターの原点のようなものを感じます。

永遠のソール・ライター
展示の最後は、一般の方も写真撮影OKな、ソール・ライターが住んでいたアパートメントの壁の再現です。ライターの絵画や、ライターが愛した女性ソームズの絵画、父や母の写真、お気に入りの時計など、ソール・ライターの大切なものが飾られた壁です。
ソール・ライターが何を大切にして創作を続けてきたのかが、垣間見える展示でした。

展示は、3月8日(日)まで!ぜひ足を運んでみてください。

◆ Saul Leiter ソール・ライター 1923-2013
1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍。58歳で、自らのスタジオを閉鎖。世間から姿を消す。80歳を過ぎた2006年に、ドイツのシュタイデル社によって出版された作品集を機に、再び写真界で脚光を浴びる。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぐ。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたる。
ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター
開催日:2020年1月9日(木)〜2020年3月8日(日)
休館日:1月21日(火)、2月18日(火)
開催時間:10:00〜18:00 ※毎週金・土曜日は21:00まで ※入館は各閉館時間の30分前まで
開催場所・会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
入場料:一般1500円、大学・高校生1000円、中・小学生700円
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/
※本展は2020年4月11日〜5月10日、 美術館「えき」KYOTOに巡回が決定しました。

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