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国内最大級の器の祭典「テーブルウェア・フェスティバル」が今年も2月に開催決定!haconiwaおすすめの窯元・作家7選。

国内最大級の“器の祭典”「テーブルウェア・フェスティバル」が、2020年2月2日(日)~2月10日(月) の9日間、東京ドームにて開催されます。年に一度、毎年この時期に開催される本展は、今年で28回目。長年に渡り多くのファンを魅了し続けるイベントです。昨年は約28万人ものお客様が動員されたのだとか!
約13万点以上の商品が並ぶ!日本各地の窯元の作品や世界各国のテーブルウェアが大集合。
本展はとにかく規模がビッグ!
日本各地の窯元の作品や世界各国の陶磁器をはじめ、ガラス、漆器、木工品など、13万点以上の商品が並びます。産地に足を運ぶのもいいけれど、東京でこれだけ沢山の器に出会える機会はこのイベントだけ。やきもの産地の窯元・作家が東京に集合する、年に一度の大変貴重な機会です。
そして、各窯元や作家の本展にかける意気込みも凄いんです。
本展開催にあわせて、多くの窯元や作家が新作お披露目を行うので、いち早く新しい器に出会えるのも本展の良さ。器好きな方にとっては、超激アツなイベントなのです!
とにかく大規模なイベントなので、どう楽しんだらいいのだろう…という初心者の方に向けて、haconiwaがまずおすすめするのは、個性ある250以上が出展するという販売ブース。窯元や作家から直接購入できるとあって、製作背景や使用方法など、対話を楽しみながら購入することができます。
会場で気になる器を探していただきたいのですが、東京ドームアリーナを全面使用しているので、きっと迷われる方も多いはず…。ということで、今回出展する窯元・作家の中から、haconiwaが読者のみなさんにおすすめする7の窯元・作家をご紹介します。
シンプルで機能的!波佐見焼の「西海陶器」
まずご紹介するのは、長崎県にあるやきもの産地から、波佐見焼の「西海陶器」。
西海陶器は400年の歴史がある波佐見町で60年前に卸売業をはじめ、15年ほど前から自社ブランドの開発を手掛けて、新たな波佐見焼の魅力を発信し続けています。
自社ブランドの「HASAMI PORCELAIN」は、器のサイズが一定に統一されており、自由なスタッキングが可能で色々な組み合わせを楽しめます。シンプルでオシャレだけど、機能面もしっかり兼ねそろえられているっていうのが、いいですよね〜。
半磁器と言われる磁器土に陶土を独自の配合で混ぜた土を使用して、口や手に触れた時の優しい感覚にもこだわってつくられています。
西海陶器が手がけるもう一つの自社ブランド「essence of life」には、一石二鳥のこんな商品も!ミニカップと共に酒器として使えるpaleという商品は、フラワーベースとして活用してもOKなんです。コロンとした可愛い形もインテリアにピッタリ。
新作は、essence of lifeブランドのstudio line。シンプルなデザインですが、ぬくもりのある釉薬は、それぞれ表情が異なり、全く同じものはないのだそうで、会場で直接商品を見て選んでいただきたい一品です。
ブースNo:41
シンプルで飽きのこない器から、華やかな器まで。
真たる有田焼・伊万里焼をセレクトする「table aoyama」
次にご紹介するのは、日本を代表するやきもの産地、佐賀県の有田焼・伊万里焼をセレクトする「table aoyama」です。オリジナルのテーブルウェアや流通は少ないけれど真たる陶磁器をセレクトして販売しているショップです。
中でも定番のシリーズとして人気高いのが、李荘窯の渕錆白磁シリーズ。飽きのこないデザインで普段使いにもピッタリのアイテムです。真っ白ではなく、渕錆がメリハリをつけてくれますよね。活用シーンが幅広いこちらの器は、一枚持っておくと便利です!
table aoyamaでは、シンプルだけではなく華やかな器も見逃せません。
table aoyamaが企画し、源右衛門窯、李荘窯と製作する「のぞき猪口」シリーズは、蕎麦猪口よりもさらに小さく、掌(たなごころ)にすっぽり収まる大きさのかわいい器。新作絵柄も含めると100種類を超えるそうです。
小さいですが、ひとつひとつがすべてハンドペイントによる繊細な表現となっており、絵柄も様々、吉祥文様の施された美しく楽しいものばかり。食卓ではアクセントとなるような存在で、デザートカップやぐい呑としても楽しめます。お気に入りの絵柄を探してみてくださいね。
ブースNo:151
上品で美しい絵付けが印象的な伊万里焼の「畑萬陶苑」
同じく佐賀県から、370年続く伊万里鍋島焼の歴史や技術を継承しつつ、日本的美的感覚を現代のストーリーとして体現し、世界に発信する「畑萬陶苑」。
見てください!この美しい器を。
鍋島焼が江戸時代から伝統のルールとして大事に守り続けてきた様式美を代々受け継いできている一品「鍋島大盃」です。染付1色(青)・赤絵付3色(赤・黄・緑)によって構成されたデザインで、形状は鍋島の伝統でもある高台皿を小さくし、平盃としてリメイクされています。
鍋島焼の伝統技法のひとつ、鍋島青磁の表現を応用し、新たに開発した畑萬独自の表現技法「モイスト」を使ったシリーズも上品で、いざという時に使いたい一皿。しっとりとしたマットな質感は、つい触りたくなる何とも言えない心地よい感触を楽しませてくれます。薄緑色の柔らかな風合いも魅力です。
ブースNo:7
モダンで革新的な“やちむん”「育陶園」
沖縄の300年続く伝統工芸“壺屋焼”の窯元「育陶園」は、先人から受け継いだ壺屋焼の技術・技法を後世に残している窯元です。
やちむんは一皿持っている!という方も多いかと思いますが、育陶園の器は、よく見る“やちむん”とは少し違って、線彫りと呼ばれる技法で装飾した唐草紋様が特徴的です。伝統技法を用いていますが、どこかモダンで革新的なデザインですよね。
白、緑、黒という控えめな色合いと線彫りも素敵です。
プレートのほか、コップなどもあり、セットで楽しむこともできますよ。
本展では定番色の他に、乳白・辰砂でティータイムにセットでご使用できるコーヒーカップやポット、ミルクピッチャーなど、少し淡い色合いが新作として登場します!
ブースNo:S-10(琉球オアシス~ニライカナイの世界へ~沖縄県 ブース内)
ライトブルーやモザイクシルバーなど、
他にはない独特な色味が特徴的な萩焼の「天龍窯」
山口県萩市を産地とする萩焼の窯元「天龍窯」。
萩焼の歴史は約400年と言われており、最大の特徴は「萩の七化け」と謳われるほど、色変わりをするということ。釉薬が焼成とともに溶け、温度が冷め固まるとことによってひび割れた貫入(かんにゅう)と呼ばれる部分に、茶渋などの色素が溜まり、色が染まったように見えるのだそうです。
萩焼の伝統的な技法を駆使し、従来型の器の他に現代のニーズに合った新しい萩焼の可能性を模索し、器作りに精進しているのが天龍窯です。
近年はマットな釉調のものを多く手掛けており、洗練されているけれども土ものらしさも失ってないというこだわりの器たち。
左がライトブルー(6寸皿)で、右がモザイクシルバー(8寸皿)です。
特にモザイクシルバーは研鑽に研鑽を重ね仕上げられており、貫入と土の吸い込みを活かして、色の濃淡を出しているのだそう。独特な色合いですが、どんな食事にも使える色合いで、食卓が華やかになりそうですよね〜。
ちなみにシルバー色もめちゃくちゃかっこいいです。
新作として、蓋ものとスクエアのお皿も初お披露目されるそうです。重なりが悪いと言われる土ものでは、蓋ものは避ける傾向にあり、製作が難しいのだとか。こちらは当日のお披露目を楽しみにしていてください!
ブースNo:78
インディゴカラーで日常生活に馴染む器「ココチ舎」
次にご紹介するのは、昨年も人気の販売ブースのひとつ「ココチ舎(ここちや)」です。
兵庫県の丹波篠山の土を使い、日常生活に馴染む器を中心に製作しています。
定番のインディゴのシリーズは、優しい白と淡い青のコントラストがこだわりです。淡い色合いがどんな食事も引き立ててくれます。
土鍋、すり鉢、おひつ、醤油差しなど、道具としても、機能性が良く、使い勝手が高いものも出品されますよ。
ブースNo:92
美しい瑠璃色のどんぶりに注目!美濃焼きの「東峰窯」
最後にご紹介するのは、美濃焼の産地、岐阜県土岐市にある「東峰窯」。
創業以来培った業務用和食器製造の技術を活かし、時代のニーズに沿った商品をつくりながら、多様性に富む美濃焼の魅力を発信しています。
東峰窯は、毎年好評の『窯元のおもてなし「どんぶり百撰」~美濃焼・土岐市~』コーナーで出展されます。昨年も好評だったのが、この瑠璃色の器です。
家庭では馴染みの薄い色味ですが、実は食材にはない色味のため、料理がとても映えるという瑠璃色の器。口縁部は割烹食器製造の技術を活かした加飾技法を施すことにより、単色では表現できない複雑な色彩を実現しています。
そして東峰窯の今年の新作は、モスカラーの「スイングオーバル」。
揺らぎのあるリムをあしらった、約30㎝の楕円のお皿です。薄手で軽く、少し深さもあるのでスプーンでもすくいやすい形状です。干し草色をしたマット釉は表情豊かで、カフェメニューはもちろん、意外にもエスニックや中華料理も映える頼もしい一皿ですよ。
ブースNo:窯元のおもてなし「どんぶり百撰」~美濃焼・土岐市~コーナー内にて出展
いかがでしたか?!
こちらにご紹介したのは、販売ブースのほんの一部です。250以上の窯元・作家が出展されるので、ぜひ自分好みの器を探しに、足を運んでみてください。
また、本展ではお買い物だけではなく、たくさんのコンテンツ企画が楽しめます!
2020年の目玉は、令和を迎えた初の開催を記念し「和」の魅力を再発見するスペシャル企画となる、今の暮らしに活用したくなる様々な伝統工芸品の器をご紹介するギャラリーや、中田英寿氏率いるジャパンクラフトサケカンパニーによる日本酒と器をテーマとしたコーナー。この日の為に用意された特別な日本酒を、四季をイメージしたうつわで楽しむことができるそう!
そのほか、イタリアの食卓や瀬戸焼を特集した展示、黒柳徹子さんや料理家のコウケンテツさんなど豪華ゲストによるトークライブ、ステージイベントやセミナーなど、本当に盛りだくさん!公式サイトをご覧の上、気になる企画もチェックしてみてくださいね!
開催日:2020年2月2日(日)~2月10日(月)
開催時間:10:00~19:00 ※初日は11:00から、最終日は18:00まで ※入場は閉場の1時間前まで
開催場所・会場:東京ドーム
東京都文京区後楽1-3-61
入場料:前売券1,900円、当日券2,200円(全て税込。小学生以下は無料。但し要大人付添)
URL:https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/
公式SNS:Facebook、Twitter、Instagram
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