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冬でも『大地の芸術祭』が楽しめる!「越後妻有2020冬 SNOWART」開催中。
こんにちは。haconiwa編集部 moです。
今シーズンは暖冬で、なかなか冬らしい旅行・遊びがまだできていないという方も多いのでは?そんな方にオススメの、この冬だからこそ楽しめるアートプログラムをご紹介したいと思います。
夏だけじゃない!冬も必見の「大地の芸術祭」
『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』といえば、日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。トリエンナーレの年だけでなく、一部のアート作品は通年で楽しむことが出来ます。
そしてさらに、そんな越後妻有では豪雪地であることを活かした、冬のアートプログラムが開催されていることをご存知でしょうか!?
「『大地の芸術祭』の里 越後妻有2020冬 SNOWART」が開催。
豪雪地 越後妻有の魅力を掘り起こす冬のアートプログラム「SNOWART(スノワート)」。越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、まつだい「農舞台」の企画展のほか、期間中は、冬の越後妻有を体感する日帰りツアーも開催されています。私も先日、日帰りバスツアーに参加してきました!
「雪あそび博覧会」で、見て、遊んで、食べて、感じるSNOWART体験
SNOWART の一環として2020年1月18日(土)〜年3月22日(日)の期間限定で開催される「雪あそび博覧会」では、厳しい雪国の冬がアーティストと出会い、楽しく遊べる作品がずらりと並びます。
まずは、まつだい「農舞台」会場。今年は暖冬ということで、例年より少なめの雪ではありますが、雪の真っ白なキャンバスの上に様々なアートが並びます。
一際存在感を放っている、磯崎道佳氏の作品「マキオ巨人と雪上散歩」。私が訪れたこの日は寝そべったマキオ巨人がいましたが、2月22日(土)〜24日(月)、29日(土)、3月1日(日)は、約10メートルのマキオ巨人がふわふわと雪上を散歩している様子が見られます。たまにお手紙付きのパラシュートを吐き出すパフォーマンスもあるんだとか。
かつて冬に木を切り、ソリで運び出した習慣をモチーフにしたという堀川紀夫氏の作品「山ぞりまつり」は、まさに雪国なアート作品でおもしろいです!なんと地元有志の方々に引っ張ってもらって、実際に乗る事が出来ます。私も乗せてもらいましたが、思った以上に高さがあり、大きなソリで引っ張ってもらうのは迫力がありました〜!※天候等により開催できない場合もあります。
また会場のところどころに、アルミ箔で作られた雪だるまを見る事が出来ますが、それらは長谷川仁氏の作品「雪だるまのヌケガラ」です。実際の雪だるまをアルミ箔で覆い、春には消えて無くなってしまう不思議をヌケガラになった雪だるまで感じる作品です。
会場裏の棚田にも無数の雪だるまのヌケガラが…!なんだかお地蔵様みたいで可愛いです。春になって雪が溶けてしまっても、ヌケガラだけが残ることを想像するととてもシュールでおもしろいです!
越後妻有里山現代美術館[キナーレ]会場でも、冬ならではの作品が楽しめます。
なんだかゆったりこたつでくつろいでいるように見えるかもしれませんが、こちら実はこたつの中に自転車が入っているんです!
深澤孝史氏の作品で、その名も「こたつカーサーキット」。お茶請けのカゴで操縦し、お菓子を食べるところまでがアートだそう(笑)。電気を使わなくても、体がポカポカになりそうです!
また米所の新潟ならではの食にも注目!炭と焚き火でぱちぱち食体験ができる「おもちBar」では、七輪や焚き火台を使って、十日町のお餅や郷土料理を楽しむ事が出来ます。※期間中の土日祝日のみ開催。
また私が訪れた日は、キナーレ会場で「第71回 十日町雪まつり」が開催されており、大変盛り上がっていました〜!夏にはレアンドロ・エルリッヒ制作の「Palimpsest:空の池」が楽しめるこの場所。全く別の場所のように様変わりしており、こうやって季節によってその時々の楽しみがあるというのがとても魅力的だなぁと感じました。
この他にも、「雪あそび博覧会」では冬ならではのアートを楽しむ事ができます。雪の状況にもよるので、お出かけの際はお天気をチェックして足を運んでみてください。
雪あそび博覧会
開催期間:1月18日(土)〜3月22日(日)10:00〜17:00
※まつだい「農舞台」会場は、2月15日(土)・16日(日)・22日(土)・23日(日)・24(月・祝)・29日(土)、3月1日(日)のみ開催。10:00〜16:00
会場:越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、まつだい「農舞台」
料金:
【越後妻有里山現代美術館[キナーレ]】
一般800円(税込)、小中学生400円(税込)※常設展入館料を含む ※水曜定休
【まつだい「農舞台」】
料金:大人500円(税込)、小中学生300円(税込)
SNSで話題の場所も、美しい冬景色!
マ・ヤンソン/MADアーキテクツにより2018夏にリニューアルされ、SNSでも話題の人気作品、清津峡渓谷トンネルの「Tunnel of Light」。こちらの作品は通年で見る事が出来ますが、見晴所から臨む冬の景色も格別です。
澄んだ空気と雪の残る岩肌は冬ならではの光景。もっと雪の積もっている日には、岩肌も真っ白になり、雪の世界に包まれます。一度訪れたことのある人でも、是非この時期だけの冬の景色も楽しんでいただきたいです。
清津峡渓谷トンネル
トンネル利用料:大人(高校生以上) 600円、子供(小・中学生) 300円、未就学児 無料
トンネル受付時間:8:30~16:30 (閉抗時間 17:00)
D&DEPARTMENT監修「棚田のまわりの保存食展」も必見!
「雪あそび博覧会」の会場になっている、まつだい「農舞台」会場では、D&DEPARTMENT監修の「棚田のまわりの保存食展」も開催中。
渋谷ヒカリエで47都道府県を47台の展示台で見せる日本初のデザイン物産美術館「d47museum」を展開するD&DEPARTMENTが監修し、7つの集落を7つの展示台でみせる「d7まつだい棚田バンクミュージアム」が、2019 年秋に誕生しました。
第2回となる本展は、「保存食」をテーマに展開しています。
まつだいで棚田を耕作する集落には、棚田とともに暮らし、越冬するために生まれた多様な保存食文化があります。それぞれの集落に長く続く、独特な食材、保存方法、調理法を学び、展示と食体験を通して、その文化を紐解いていく内容となっています。
実際にそこに暮らす人々から、実物を借りて展示しているという本展。雪国ならではの知恵や工夫がそれぞれの保存食から感じられ、とても興味深い内容となっていました!
「雪あそび博覧会」と同時開催となっていますので、訪れた際はこちらもお見逃しなく〜!
棚田のまわりの保存食展
開催期間:2020年1月18日(土)〜2020年3月22日(日)10:00〜17:00 ※水曜休館
場所:まつだい「農舞台」
料金:一般500円、小中300円 ※会期中「越後妻有2020冬共通チケット」提示で、会期中、何度でも入館可。初回入館時福引実施。
まだ間に合う!雪花火とアートと保存食を満喫できる、日帰りバスツアーも。
ここまでご紹介した、「雪あそび博覧会」、「清津峡渓谷トンネル」、「保存食」と、さらに「雪花火」まで満喫できる、2/29(土)限定のお得な日帰りバスツアーがあるんです。
こちらは保存食を使った、集落のお母さんたちのおもてなし「雪見御膳」。私が参加した日帰りバスツアーでも満喫してきました〜!
雪国ならではの工夫が凝らされた保存食の御膳はもちろん美味しかったのですが、何より集落のお母さんたちのあたたかさや、優しさに触れ、お腹も心も満たされる時間で、とても楽しい昼食でした。

また、毎年好評の「越後妻有 雪花火」は、あてま高原リゾートベルナティオを会場に、雪上花火としては世界最大級の三尺玉が、冬の夜空を彩ります。
私自身、バスツアーでアート巡りをした事があまりなかったのですが、雪道でも安心してバスの中から景色を楽しめ、ゆったりとアート鑑賞が出来たので、とても満足感がありました!まだ参加可能だそうなので、気になる方はこちらをチェック!
雪花火 越後妻有2020冬 日帰りツアー「清津峡渓谷トンネル」「雪花火」「雪見御膳」
日程:2020年2月29日(土)
料金:お一人様 15,800円 小中学生 13,500円 雪見御膳昼食付
始点/終点: 越後湯沢駅東口/越後湯沢駅東口
交通手段:バス
定員:最少催行人数40人
http://www.echigo-tsumari.jp/tour/tour_2020winter_0229
越後妻有2020冬 SNOWARTは3/1(日)、各企画展は3/22(日)まで!



いかがでしたか?この記事でご紹介しているもの以外にも、広大なエリアに本当にたくさんのアートが点在している越後妻有。この時期だけの冬の景色とともに、ゆったりと楽しめるのもGOODです。気になる方は、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!
越後妻有2020冬 SNOWART
1.共通チケット
一般2,000円、小中500円(小学生未満無料)
利用可能施設:越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、
まつだい「農舞台」(野外会場含む)、まつだい郷土資料館、
「森の学校」キョロロ、光の館、Tunnel of Light(清津峡渓谷トンネル)
2.雪花火つき共通チケット
一般3,500円、小中1,200円(小学生未満無料)
上記共通チケットに雪花火がついたお得なチケット
有効期限 2020年1月18日(土)〜3月22日(日)
販売期間 2019年12月中旬〜3月22日(日)
※雪花火つき共通チケットは2月29日(土)まで販売
販売場所 越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、まつだい「農舞台」、越後妻有オンラインショップほか
※価格はすべて税込表示
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