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バンクシーの様々な活動に触れる。世界で話題の展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』が日本初上陸!

バンクシー展
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バンクシー展

こんにちは、シオリです。
世界中のストリートを舞台に、神出鬼没にアート活動を展開して話題を呼ぶアーティスト、バンクシー。めったに遭遇することのない、彼の貴重な作品に触れることのできる展覧会が横浜のアソビルで現在開催中です!今日は、その気になる内容をレポートしたいと思います。

70点以上のオリジナル作品や版画、立体オブジェクトが横浜に集結!

バンクシーは、イギリスを拠点に活動する芸術家。世界中のストリート、壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動していることで注目を集めていることは、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

アート・ワールドにおいては、社会問題に根ざした批評的な作品を手がけるアーティストとして評価されている他、テーマパーク、宿泊施設、映画の制作など、その活動は多岐にわたっているバンクシー。彼の代表的な活動スタイルであるステンシル(型版)を使用した独特なグラフィティと、それに添えられるエピグラムは、風刺的でダークユーモアに溢れています。

でも、その正体を知る人は誰もいません。となると、『バンクシー展』とはどのように開かれているんだろう?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。本展は、バンクシー本人が監修するものではなく、バンクシー作品を所有するコレクターによるコレクションを集結して開かれるもの。美術界の権威とは距離を置いてきたバンクシーは、美術館やギャラリーで自ら展覧会を開いたことはほとんどなく、また、ストリートでゲリラ的に施される作品は路上に描かれたあとにすぐに消されてしまいがちなため寿命がとても短く、実際に原画を見たことのある人は多くありません。本展は、そんな貴重なバンクシーアートに触れられるまたとない機会になっているんです!

バンクシー展

こちらは、バンクシーのアート作品が発見された場所を世界地図に表したもの。本当に世界各地に渡っていますが、その作風が育まれたのは、芸術家と音楽家のコラボレーションが活発なイギリス西部の港湾都市ブリストルのアンダーグラウンド・シーンでした。

ちなみに、日本にはまだ上陸していないようですね。そういった意味でも、今回の展覧会は貴重なものと言えます。

正体不明のアーティストをどのように表現するか?に注目。

バンクシー展

一般的にアーティストの展覧会では、その生い立ちや経歴から始まり、家族のこと、友人のことなど、人となりを表す情報が盛り込まれることがほとんどです。しかしバンクシーは、誰もその正体を知ることのない、匿名のアーティスト。本展では、そんなバンクシーを紹介するにあたり、写真や映像から再現された彼のスタジオの展示からスタートします。

バンクシー展

ストリートで活動するグラフィティ・アーティストとして知られているバンクシーですが、スタジオで制作も行っており、本展ではその一面に注目した展示がしばしば登場します。

バンクシー展

アーティストにおける版画の重要性についても触れている本展。バンクシーの最も有名な限定版の版画の“オリジナルプレート”が展示されています。こちらは、《ボム・ラブ》という少女が爆弾を抱きしめているという衝撃的な作品のオリジナルプレート。これを元に、アーティストは一枚一枚、版画作品を生み出していくのです。

同じ部屋には、版画がスタジオで作られるイメージ映像もあり、それらを見ることで、アーティストによる大事な表現方法のひとつということが感じ取れます。

テーマ別に作品が展開。音声ガイドで、一点一点に込められた主張やストーリーを知ろう!

バンクシー展

本展は、「消費」「政治」「警察」「抗議」「戦争」「ネズミ」など、バンクシー作品をテーマ別に分けて構成されています。こちらは、消費がテーマのエリアですが、《ケイト・モス》の版画作品が印象的でした。これは、アンディ・ウォーホルの代表作《マリリン・モンロー》を引用したもので、アート・マーケットの消費至上主義を指摘する作品です。

バンクシー展

こちらは、《DI FACED TENNERS》という作品。2004年8月、バンクシーは偽紙幣を100万枚印刷してノッティングヒルのカーニバルでばらまいたらさぞかし面白いだろうと考え、作ったのがこちらの紙幣だそう。一見本物のようですが、「バンク・オブ・イングランド」の文字の代わりに「バンクシー・オブ・イングランド」と書かれていたり、エリザベス2世の肖像画をダイアナ皇太子妃のものに置き換えられていたりするなど、バンクシーらしいユーモア溢れる風刺が詰め込まれています。

これを試しに少し街頭でばらまいてみたところ、実際に紙幣として使われてしまった事態を目の当たりにしました。その状況に、本当の偽札を作ってしまったと焦ったバンクシーは、大量にばらまかれるパフォーマンスを中止にしたそうです。余った紙幣はその後、バンクシー作品が本物だと認定される際に、二つに破った片方を渡すことで本物と判別できる証として活用しているそう。

このように、バンクシー作品には必ず、社会風刺の主張が込められており、その作品を発表したことによる反響を含めた物語があります。その解説は、無料の音声ガイドで聞くことが可能。会場入り口にあるQRコードを読み取ってサイトにアクセス、またはアプリをダウンロードするだけなので、お手持ちのイヤホンで解説を聴きながら会場を回るのがおすすめです。ちなみに音声ガイドの解説は、サイト内でテキストでも読むことができるので、イヤホンを忘れてしまった方でも利用可能ですよ。

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《ドーナツ(ストロベリー&チョコレート)》ドーナツを乗せた移動販売車が警備隊に護衛され、不必要なまでに保護された消費文化を批判する作品。
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展示風景:会場内の所々にバンクシーの言葉が展示されている。ここには「より良い世の中にしたいと思っている人ほど悪い人はいない」とある。通路にプリントされているのは、警察を風刺する《スマイリング・コッパー》
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展示風景:「警察」がテーマのエリア。《Riot Cop》《Flying Copper》などが並ぶ。
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《Love is in the Air》パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にあるベツレヘムの建物に描かれている作品。男性は火炎瓶ではなく花束を持っており、パレスチナ人の人権を訴えている。
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《ナパーム弾》ベトナム系アメリカ人写真家のニック・ウトによる写真『戦争の恐怖』あるいは『ベトナムのナパーム弾』にもとづいて作り上げられた作品。バンクシーが少女の横に配したのはアメリカ文化と資本主義のアイコン。
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展示風景:イスラエルとパレスチナ自治区内の分離壁の近くにバンクシーがオープンさせた「THE WALLED OFF HOTEL」の展示。消費社会を逆手にとった表現で、パレスチナ問題に目を向けさせている。
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左《GET OUT WHILE YOU CAN》、中央《BECAUSE I’M WORTHLESS》、右《WELCOME TO HELL》バンクシー作品にはストリート・アートのシンボルであるネズミが頻繁に登場する。誰もが忌み嫌うネズミを社会的弱者に置き換え、彼らの主張を示している。
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《GIRL WITH BALLOON》ロンドン市内の壁に初めて描かれ、その後他の場所でも描かれているバンクシーの代表作。2018年にはオークション中にバンクシー自身に仕掛けられた機械により切り裂かれて話題となった。

あなたも投票しよう!バンクシーは天才(GENIUS)なのか、反逆者(VANDAL)なのか。

バンクシー展

バンクシーの作品を直に見ることで、そこに宿った魂とエネルギーを感じられる本展。本展覧会キュレーター兼プロデューサーであるアレクサンダー・ナチケビア氏は、「バンクシー作品を見て何も感じない人はいない」と言います。天才なのか?反逆者なのか?あなたも展覧会の最後に、自分が感じたバンクシーの存在を投票してみてくださいね!結果は、展覧会オフィシャルホームページで見られます。

『バンクシー展 天才か反逆者か』は、横浜・アソビルにて9月27日(日)まで開催中。ぜひ、足を運んでみてくださいね!

『BANKSY GENIUS OR VANDAL?』(英名)
『バンクシー展 天才か反逆者か』(和名)

期間:2020年3月15日(日)〜9月27日(日) 10:00~20:30(最終入場20:00)※会期中無休
会場:アソビル
住所:神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル2F
入場料:日付指定チケット
【平日】 大人 1,800円、大・専・高 1,600円、中学生以下 1,400円
【土日祝】 大人 2,000円、大・専・高 1,800円、中学生以下 1,400円
※現在チケット販売を、事前WEB予約制のみとしております。
主催:BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~製作委員会
企画製作:IQ ART MANAGEMENT CORP
後援:tvk(テレビ神奈川)、ニッポン放送、J-WAVE、 FMヨコハマ
オフィシャルホームページ:https://banksyexhibition.jp
※本展は謎に包まれたアーティスト「BANKSY」によってオーソライズやキュレーションされた展覧会ではなく、コレクターのコレクションが集結する世界巡回展です。

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