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「ドレス・コード?─ 着る人たちのゲーム 」展が東京で待望の開催!私たちにとってのファッションとは?

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ミケランジェロ・ピストレット〈ぼろきれのビーナス〉
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ハンス・エイケルブーム《フォト・ノート 1992-2019》
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ミケランジェロ・ピストレット〈ぼろきれのビーナス〉
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ハンス・エイケルブーム《フォト・ノート 1992-2019》
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こんにちは。haconiwa編集部 moです。
4月11日からの開幕が延期となっていた、東京オペラシティ アートギャラリーの「ドレス・コード?─着る人たちのゲーム」展がついに開催となりました!2019年に京都国立近代美術館と熊本市現代美術館で開催された展覧会の巡回展ですが、東京展独自の展示空間や、新作も必見です。
2020年7月4日(土)から8月30日(日)まで事前予約制で開催される注目の展覧会。先日、足を運んできたので、内容をレポートしたいと思います!

ファッションを通じて、人や社会の関係性を問いかける。

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「ドレス・コード?─ 着る人たちのゲーム 」は、京都服飾文化研究財団(KCI)が収蔵する衣装コレクションを中心に、美術作品、マンガ、映像などを含む300点以上を展示し、インターネットやSNSが普及した現代社会における新たな〈ドレス・ コード〉、人々の装いの実践(ゲーム)を見つめ直すことがテーマとなっています。

毎日服を選び、着ること。この行為の裏には「見る・見られる」ことへの意識、そして時代や地域、社会の文化や慣習と結びつくことで生じる、暗黙の「ドレス・コード」が存在しています。

そんな衣服を通じ、私たちと社会のあり方を問い直そうとする、社会学的な視点がポイントとなっている本展。これまでのファッション系の展示とは異なり、誰にも共通する“着ること”にフォーカスした内容は、アパレル・ファッション好きの皆さんだけでなく、すべての方に関心を寄せていただけるのではないでしょうか?

13のキーワードと約300点以上の展示作品で「ドレス・コード」を読み解く

ミケランジェロ・ピストレット〈ぼろきれのビーナス〉
ミケランジェロ・ピストレット〈ぼろきれのビーナス〉

京都服飾文化研究財団(KCI)のコレクションを中心とした、衣服、美術作品、インスタレーションなど約300点が並ぶ本展は、13のキーワードで分類され、私たちの「ドレス・コード」を読み解いていく内容となっています。

こちらは最初のキーワード、「裸で外を歩いてはいけない?」です。鑑賞者が、こういった疑問符と作品を照らし合わせながら、各々で着ることの意味を考察できる展示となっています。

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「組織のルールを守らなければならない?」では、社会的属性を示す「型」としてのユニフォームに着目。様々な制服やスーツを着たマネキンがずらりと並びます。東京会場の天井高を活かした、ミラーを使った独自の展示方法は壮観です!

こちらでは、没個性的なファッションとして否定的にとらえることもあるこれらのドレス・コードに仕掛けられた逸脱や、時代ごとの変化を感じることが出来ます。

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「生き残りをかけて闘わなければならない?」では、トレンチコートと迷彩服にフォーカスを当てています。20世紀前半の2度の戦争のなかで誕生したとされるこれらの衣服ですが、現代ではトレンドの一部だったり、ドレスや着物などの模様として使われていたりと、「衣服がもとの機能から離れていくことで、様々な役割に変換されていくこと」を、実感できる展示内容となっています。

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6番目のキーワード「教養は身につけなければならない?」では、アートを身につけるということをテーマに、アンディ・ウォーホルの《キャンベル・スープⅠ》をモチーフにしたドレスなどを展示。こんな風にアートも身につけられるんだ!と新しい発見がありました。

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様々なデザイナーがデザインしたシャネル型のスーツが並ぶ「服は意思をもって選ばなければならない?」では、近年私たちの身近な問題でもあるジェンダーや、女性の解放について考察する展示内容となっています。

シャネル=高級な女性服というステレオタイプがある一方で、逆に衣服のコードの枠内に囚われているのだという考察もできる本作。また、こちらの写真の3つのシャネルスーツのうち実は真ん中の1つはシャネルのものではなく、ヴェトモンのデザインのものだそう。私たちの価値観や固定概念を問われる展示です。

本展を見進めるにつれ、様々な衣服を通じ、私たちと社会のあり方をじっくり考え、感じる機会を与えてくれる内容となっています。

ずらりと並んだ写真が壮観!着ることの(不) 自由さを伝える現代美術作品

ハンス・エイケルブーム《フォト・ノート 1992-2019》
ハンス・エイケルブーム《フォト・ノート 1992-2019》

これまでの衣服の実例展示はもちろんですが、写真家による現代美術作品も見どころのひとつ。こちらのずらりと並ぶ写真は、1992年頃より25年以上にわたって、50都市以上の人々を撮り続けてきたアーティスト、ハンス・エイケルブームの作品《フォト・ノート 1992-2019》です。

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ある場所で30分から数時間のあいだに撮影した、特定の装いをする人びと並べたこれらの作品。「自由に」選んで着た服でも、街ではこんなにみんな同じような格好をしているのかと驚かされます!
各々で選び、自由に着た衣服でさえ、ひっそりとその時代・地域のコードの中に収まっているのだということを気付かせてくれる作品なんです。

中には東京を舞台に撮影された、安室奈美恵さんのファッションを真似たアムラーや、マスク姿のサラリーマンなどもありました!それぞれの国の特徴が面白く、ファッションとともにその国の今を生きる人々の姿を感じることが出来る作品となっています。

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また都築響一(選)《ニッポンの洋服》も、圧巻です!東京展の会場を活かした、長い廊下にずらりと並ぶ151点ものポートレイト作品。コスプレや異色肌など、過激なスタイルを生み出す若者たちの姿や、地方で出会ったご年配の方々の個性豊かな味わいのある姿など、ポートレイトに登場する人々もファッションも様々です。

これらの写真作品を通し、改めて着ることは「何者か」になる行為であるのだと認識するとともに、着ることの意味を深く掘り下げてくれています。東京展で新たに加わった写真もあるそうなので、是非じっくりと楽しんでみてくださいね。

4階も使用した、大規模な展示空間。

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本展のもう1つの見どころは、普段は所蔵品展などを開催している4階の展示室も使用することで、大規模な展示空間が楽しめるということ。

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マームとジプシーの作品《ひびの、A to Z》では、26名の架空の人物が、それぞれにどんな人格を持ち、どのような持ち物や服を選ぶのか、chapter1〜3を通してゲーム感覚で見ることができます。

「どんな服を着れば何も表明せず誰も刺激しないで済むだろうか。でもそんな服はない。何を着ても緊張を生み出す。そして何も着ないのが一番生み出す。」

本展の13番目のキーワード「与えよ、さらば与えられん?」で展示されている映像作品《The Fiction Over the Curtains》の作者であるチェルフィッチュ主宰岡田利規の言葉です。
最後にもう一度、多種多様な衣服が存在する現代に、どのように私たちは衣服を選び、着るのか、改めて考えさせられる内容でした。

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いかがでしたか?ハイブランドから日常着まで、私たちの身近にあるファッションについて、これまでにないほど社会的視点で深く掘り下げた展覧会でした。
東京展のみの衣装作品、ノワール ケイ ニノミヤ(2020SS)やコム デ ギャルソン(2016-17AW)の展示もあるので、京都や熊本の展覧会を訪れたという方も、是非足を運んでみてください。

「ドレス・コード?─着る人たちのゲーム」展は、日時指定の事前予約制となっています。予約方法の詳細については、公式サイトでチェックしてくださいね。

「ドレス・コード?─着る人たちのゲーム」展

会期: 2020年7月4日(土)〜8月30日(日)〈事前予約制〉
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿 3-20-2
開館時間:11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月2日(日)
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料:一般 1,200(1,000)円、大・高生 800(600)円、中学生以下 無料
※同時開催「project N 79 糸川ゆりえ」の入場料を含む
※( )内は各種割引料金(なお当面のあいだ、団体の入場は休止とし、団体割引の適用もなし)
※障害者手帳持参者および付添1名は無料
※割引の併用および入場料の払い戻し不可
※来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認
公式サイト: https://www.operacity.jp/ag/

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