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光に包まれる大規模インスタレーションに注目。上野・東京都美術館で「イサム・ノグチ 発見の道」が開催中!

イサム・ノグチ
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こんにちは、haconiwa編集部の山北です。
20世紀を代表する芸術家、イサム ノグチ。彼が生み出した国内外の多数の大型彫刻をはじめ、およそ90件の作品が集結した展示会「イサム・ノグチ 発見の道」が、現在東京都美術館で開催されています。

彫刻の展覧会と言うと少し難しそうなイメージがありますが、見ているだけで癒される体験型展示やパワー溢れる作品が盛り沢山でしたよ。先日会場に足を運んできたので、展示の様子をレポートしたいと思います!

約90件の作品が集結!彫刻家ノグチの真髄に迫る

彫刻のみならず、舞台美術やプロダクトデザインなど様々な分野で大きな足跡を残したイサム・ノグチ(1904-1988)。日本人の父とアメリカ人の母との間に生まれ、アイデンティティの葛藤に苦しみながらも、独自の彫刻哲学を打ち立て活躍した20世紀を代表する芸術家です。本展は、晩年の独自の石彫に至るノグチの「発見の道」を様々な作品で辿りつつ、ノグチ芸術のエッセンスに迫ろうとしています。

会場の展示空間は、彫刻と空間は一体であると考えていたノグチの作品に呼応した3つの構成。大規模インスタレーションを中心に宇宙空間を思わせる「第1章 彫刻の宇宙」、ノグチが長年に渡り情熱を注いだ「軽さ」の要素を堪能できる「第2章 かろみの世界」、最晩年の石彫が複数並ぶ「第3章 石の庭」の3フロアに分かれています。

かつてない“ノグチ空間”の体験型展示

イサム・ノグチ
イサム・ノグチ《黒い太陽》1967-69年 国立国際美術館蔵

まず初めに、会場へ訪れた私たちを出迎えてくれるのが「第1章 彫刻の宇宙」の《黒い太陽》。ノグチの代表作である本作は、アメリカ・シアトルのアジア美術館正面に置かれた作品の小型版。エネルギーの塊のような堂々とした佇まいに魅了されます。

イサム・ノグチ
「あかり」のインスタレーション

会場の中心に大きく広がる光の世界は、岐阜提灯から発想を得て制作が始められた「あかり」によるインスタレーション。和紙を通した柔らかな光そのものを彫刻とする、ノグチのライフワークとなったシリーズです。なんと、約150灯もの「あかり」が会場に設置されているそうですよ。

イサム・ノグチ
「あかり」のインスタレーション

作品群の間には道があり、「あかり」を様々な角度で見て回ることができます。時間によって変化する淡い光に包まれる体験は、どこか幻想的で癒されます…。

本展の展示空間は、どのフロアも順路がないのが特徴的です。部屋の中にぽつぽつと置かれた作品を、気になったものからまったり巡ってみてください。

イサム・ノグチ
イサム・ノグチ《発見の道》1983-84年 鹿児島県霧島アートの森蔵

こちらは同章に置かれた、本展のタイトルにもある作品「発見の道」。石へ最小限の手を加えるという独自の表現領域を展開していったノグチの晩年の作品です。
ノグチの生涯は、数多くの運命的な出会いや学びが溢れていました。彼の制作における「気づき」は、予期せぬ発見の喜びとともにあったそう。「発見の道(Ways of Discovery)」とは、自らの人生への深い感慨を作品の名に込めたものだったのかもしれません。

イサム・ノグチ
イサム・ノグチ《発見の道》1983-84年 鹿児島県霧島アートの森蔵

石が持つ質感やノグチが加えた絶妙な削りに、凛とした緊張感を感じる本作。他の作品に比べコンパクトな大きさですが、生命力や純粋な素直さを放っています。

イサム・ノグチ
イサム・ノグチ《ヴォイド》1971年(鋳造1980年) 和歌山県立近代美術館蔵

ノグチの半世紀を超える制作活動の中核には、「彫刻とは何か?」「彫刻にできることとは何か?」という問いがありました。そんな疑問を自分に問いかけながらノグチの作品を見ることで、彼の残した彫刻をより深く味わうことができそうです。

ノグチが求めた「軽さ」の世界とは?

ノグチの父の故郷である日本文化が持つ「軽さ」の側面は、ノグチが自らの作品に取り込むことに情熱を傾けた重要な要素でした。そんなノグチの「軽さ」を感じる彫刻作品が2つ目のフロア「かろみの世界」に並びます。

イサム・ノグチ
イサム・ノグチ《プレイスカルプチュア》2021年 鋼鉄 茨城放送蔵

生涯を通じて遊園地の建設プランをもっていたノグチ。遊びを通じて子供たちへ「世界との出会い」が育まれる、大型遊具の制作も手掛けています。
展示室の中央に置かれたこちらの《プレイスカルプチュア》は、鮮やかな赤に遊び方の可能性をゆだねるような美しいフォルムが魅力的です。

イサム・ノグチ
「あかり」のインスタレーション
イサム・ノグチ
「あかり」のインスタレーション

大型インスタレーションに配された球体の「あかり」とは異なる、円筒形のバリエーションも展示。「あかり」の制作にあたり、「僕の彫刻は高いから、どんな人でも買えるようなものを作りたい。」とノグチ本人が語る映像も印象的でした。

イサム・ノグチ
イサム・ノグチ《座禅》1982-83年 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵
イサム・ノグチ
イサム・ノグチ《リス》1988年 香川県立美術館蔵

切り紙や折り紙からのインスピレーションを源泉に制作された金属板の彫刻も数多く並びます。
突然ですが、この作品からどんなイメージを連想しますか?実はこの作品、《リス》というタイトルなんです。ノグチの作品はどこか力強く、哲学的な側面を持つ彫刻が目立ちますが、このようにかわいらしいモチーフをこのフロアではたくさん見ることができます。

パキパキと折れた金属板に、あたたかみや温もりを感じるのが不思議です。親しみやすいカタチから読み取れるユニークさは、ノグチが試みた「軽さ」のひとつでもあるのかもしれません。

種類豊富な展示会オリジナルグッズも販売。

イサム・ノグチ

本展は、作品だけでなくオリジナルグッズも充実しています。石肌の表情をそのままプリントしたトートバッグやハンカチなど、シンプルながらマニア心をくすぐるアイテムばかりです。一部商品をオンラインショップで購入することもできますよ〜。

今回ご紹介した作品は本展に並ぶ彫刻のほんの一部です。ぜひ他の作品も実際に見て、イサムノグチの彫刻の世界を堪能してみてくださいね。造形の美しさはもちろん、彼の力強さや無垢さに触れて身も心も心地の良い展示空間でしたよ。
訪れる際は、日時指定チケットを購入の上ぜひ足を運んでみてください!

©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713

イサム・ノグチ 発見の道 Isamu Noguchi: Ways of Discovery
会期:2021年4月24日(土)~8月29日(日)
時間:9:30~17:30 ※入室は閉室の30分前まで
休館日:月曜日
※ただし、7月26日(月)、8月2日(月)、8月9日(月・休)は開室
観覧料:一般 1,900円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,100円
※本展は日時指定予約を推奨しています。詳細は特設WEBサイトをご覧ください
URL:https://isamunoguchi.exhibit.jp/

会場:東京都美術館 企画展示室
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36

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