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狂気すら感じるユニークな装いの数々。東京都庭園美術館「奇想のモード」展が開催中

奇想のモード
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奇想のモード展
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こんにちは、haconiwa編集部の山北です。
本日は東京都庭園美術館で開催中の「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」をレポート。アール・デコ様式の美しい庭園美術館内に「なんだこれは!?」と思わず目を奪われる斬新な作品が集結していました。さっそくご紹介していきます!

シュルレアリスムに通ずる作品から、“奇想”をテーマに展覧

奇想のモード

20世紀最大の芸術運動であった「シュルレアリスム」をご存知でしょうか?シュルレアリスムとは、サルヴァドール・ダリやルネ・マグリットらを代表する芸術思想のひとつで、日本語で「超現実主義」と訳されます。おもに美術と文学で用いられた前衛的なスタイルで、驚異や意外性、不条理性がシュルレアリスム作品の特徴とされています。

そんな芸術運動に影響を受けた分野は多くあり、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような斬新なアイデアを見ることができます。
本展は、シュルレアリスム作品を多く紹介しながら、その感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに作品をキュレーション。シュルレアリスムの潮流から「奇想のモード」を紹介する内容となっています。

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中央手前:サルヴァドール・ダリ《炎の女》

館内に入って初めに迎えてくれるのは、サルヴァドール・ダリの《炎の女》。本展は全9章の構成されており、第1章の「有機物への偏愛」では動物の毛皮や昆虫の羽など自然界の素材を用いた作品を見ることができます。

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ジャン=テオドール・デュパ カタログ『Toi』
奇想のモード展
纏足鞋

第2章「歴史にみる奇想のモード」からは、今の時代からは考えられないフェティッシュな思想が垣間見えます。
例えば、細いくびれのあるウエストを作り上げるコルセットや、小さな足を美しさの基準として考えた中国の纏足(てんそく)。古くから美しく装うことへの欲望は根強く存在し、衣装を身に纏うことで理想の美を追い求めてきましたが、現代において考えるともはや狂気と言える強烈な習慣ですね。

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展示風景

第3章「髪(ヘアー)へと向かう、狂気の愛」では、髪にまつわる作品を展示しています。
手前のケースに入った黒いドレス、よく見ると……

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小谷元彦《ダブル・エッジド・オヴ・ソウト(ドレス02)》

なんと、三つ編みをした髪の毛で作られていました!
人の体は死後腐敗して朽ちていきますが、体から切り離されてもそのままの姿を残す髪の毛。他にも、死者を弔うためにその人の髪をロケットに収めてブレスレットにした〈モーニングジュエリー〉など、髪への執着を感じる作品がこの章では紹介されています。

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エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》《イヴニング・ドレス》

シュルレアリスムの思想は、ファッションデザイナーの感性にも多くの影響を与えました。第4章では、エルザ・スキャパレッリによるドレスや香水瓶を展示しています。

エルザ・スキャパレッリは1927年にデビューし、その奇抜なアイデアで一世を風靡したファッションデザイナー。あざやかなピンクを指す「ショッキングピンク」、実は彼女の命名によるものだそうですよ。

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紙製着せ替え人形

立体的な作品以外にも、シュルレアリスムからモードの関係性を理解するのに役立つ当時の本や資料も並んでいます。

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エルザ・スキャパレッリ 帽子

装いを完成させるアイテムとして帽子が欠かせなかった1940年代には、こんなユニークなアイテムも登場しました。当時の第二次世界大戦中は物資の不足から服が簡素になる中、唯一おしゃれが許された帽子に創造性が発揮されたそう。
インパクト大なこの帽子は、本物のサギの尾で作られています。

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展示風景 左:『ハーパース・バザー』 右:ハリー・ゴードン《ポスター・ドレス》

第6章「シュルレアリスムとモード」では、“裁縫”や“マネキン”などファッション周辺の視点や、目だけをワンピースにプリントして落とし込むなど分断化された人体をテーマに構成されています。

モードに関する重要な発信源であったファッション雑誌『ハーパース・バザー』もシュルレアリスムの盛り上がりに影響を受け、その特徴が色濃く反映されるようになりました。

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熊谷登喜夫《靴「食べる靴」》《パンプス「食べる靴」》
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マルタン・マルジェラ《ネックレス(2006年秋冬)》

また、宮邸である庭園美術館の高貴な内装に、シュールで独特な作品が並ぶギャップも本展の魅力のひとつ。館内の至る所に作品が点在しているので、作品と空間の調和や違和感もぜひ楽しんでみてください。

現代のアーティストにも影響を与える、シュルレアリスムの思想

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宮邸である本館から移動した新館では、第9章「ハイブリットとモード−インスピレーションの奇想」と称して現代のアーティストによる作品を中心に紹介しています。

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舘鼻則孝《太郎へのオマージュ:呪力の美学 #2》《太郎へのオマージュ:ヒールレスシューズ/太陽の靴 #2》《太郎へのオマージュ:呪力の美学 #1》
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舘鼻則孝《ヒールレスシューズ》と《ベビーヒールレスシューズ》

先ほどの歴史的な作品群とは打って変わり、目に激しい印象的な作品が並びます。花魁の「高下駄」からインスピレーションを受けた《ヒールレスシューズ》は、レディ・ガガが着用したことから話題を集めた作品でもあります。

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永澤陽一 ジョッパーズパンツ《恐れと狂気》
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ANOTHER FARM《Modified Paradice》

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串野真也と尾崎ヒロミ(スプツニ子!)によって結成されたANOTHER FARMによる作品「Modified Paradice」。「テクノロジーの進化と生命、人間の関わり」をテーマに制作された本作は、なんと専用の眼鏡をかけることでドレスに模様が現れます。クラゲや珊瑚の遺伝子を組み込むことで、神秘的な光を放つドレス。現代の<奇想>は科学の発展とも融合し、新しい美しさへと進化しています。

シュルレアリスムにおける幅広い視点と資料から、奇想のモードを探る本展。個性的な作品が並ぶ様子はどの章も刺激的でした。独特な作品が多いですが、ぜひキャプションを読んで作品の背景や時代の空気を一緒に感じてみてください。
会期は4月10日(日)まで。公式サイトと併せてチェックしてみてくださいね!

奇想のモード  装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
開催日:2022年1月15日(土)〜2022年4月10日(日)
開催時間:10:00〜18:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
※ただし3月21日は開館、3月22日(火)は休館
開催場所・会場:東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
入場料:一般1400円、大学生 1120円、高校生・中学生 700円、65歳以上 700円
URL:https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/220115-0410_ModeSurreal.html

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