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パリ・凱旋門を布で包む。その舞台裏を紐解く展覧会「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」レポート

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こんにちは、haconiwa編集部の山北です。
昨年9月に行われた、パリのエトワール凱旋門を布で覆う巨大アートプロジェクトをご存知でしょうか?観光地で有名な凱旋門を大きな布で包み込んだ印象的な見た目は、日本のメディアでも話題になりました。

そんなプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」を構想したのは、現代美術作家クリストとジャンヌ=クロード。本展は、1961年にこのプロジェクトを構想した彼らの長い道のりとその制作背景に焦点を当てた展覧会です。
なぜフランスの象徴的なモニュメントを布で覆う作品を構想し、どのようにして実現したのか?気になる展示内容をさっそくレポートしていきます!

2人の悲願の夢「包まれた凱旋門」。完成までの記録を全館で展示!

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本展は、クリストとジャンヌ=クロードのパリでの出会いに始まり、「包まれた凱旋門」の実現までの約60年間という長い道のりを、構想、準備、設置、実現の段階に沿って紹介しています。
会場へ入るとクリストとジャンヌ=クロードの写真がお出迎え。パリで出会った二人は互いに惹かれ合い、夫婦として、また共同制作者としてモニュメンタルな環境芸術作品を数多く制作していきました。

彼らの作品は、「包まれた海岸線、100万平方フィート、オーストラリア・シドニー、リトル湾、1968-69」や「アンブレラ、日本=アメリカ合衆国、1984-91」など、絵画や彫刻、建築といった従来の芸術に囚われない作品ばかり。そのどれもが壮大な規模で実施され、「包まれた凱旋門」も計画のひとつとして1961年に構想されていましたが、残念ながらジャンヌ=クロードは2009年に他界。クリストも本プロジェクト制作中の2020年にこの世を去ることとなりました。

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彼らの意思を受け継いだ多くの賛同者により、60年という歳月をかけた「包まれた凱旋門」プロジェクトは実現していきます。そんな過程を21_21 DESIGN SIGHTの館内をたっぷり使用して、大きな写真や映像などで辿ります。本展のディレクターで映像作家でもあるパスカル・ルランさんのシネマティックな表現により、「包まれた凱旋門」のプロセスを新たな体験として展示空間に落とし込みました。

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地下ロビーでは、彼らの今までの作品を紹介する映像や、ニューヨークで「包まれた凱旋門」のドローイングを描くクリストの様子を展示。
会場全体を通して、写真や動画を多く用いて視覚的にプロジェクトを知ることができる構成となっています。

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ギャラリー2では「包まれた凱旋門」で使用したものと同じ布とロープで包んだ空間など、ダイナミックなインスタレーションを設置。凱旋門を覆った布とロープは既製品ではなく、このプロジェクトのために特別に製作したものだそう。間近で見ることでプロジェクトの壮大さや途方もない準備の過程をより実感できます。

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エトワール凱旋門を包む上で必要な、機材や設計図を大きく紹介した壁面。歴史あるモニュメントを守りながらプロジェクトを成功させるため、エンジニアや政府関係者、施工業者、製造メーカーなどあらゆる専門家が連携をとりながら二人の理想に向けて解決策を提案していきました。

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プロジェクトの実現に尽力した14名のインタビュー映像を通して、クリストとジャンヌ=クロードの人間性や実現の喜びを感じることができます。
また、クリストとジャンヌ=クロードは作品の実現と同じくらい制作プロセスを記録することを重要視していました。彼らの作品はそのどれもが膨大な準備時間を要するにもかかわらず、完成した作品を見ることができるのは短い期間のものばかりだからです。作品終了後、本展のように世界各地で記録を用いた展覧会を開催し、そのプロジェクトの壮大さや裏側を伝えています。

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布で覆われたインスタレーションの内部では、大きなモニターと複数の映像で完成した「包まれた凱旋門」を紹介しています。

恒久的な建築物を一色の布でラッピングすることで、今までにない表情が生まれる。それだけでなく、見えなくなった中身を想像する新たな視点を呼び覚まします。この巨大なプロジェクトを完成させる彼らの強い意志は、アート制作だけでなく、日常のさまざまなチャレンジに勇気を与えてくれそうです。

会場スタッフの制服や、新しいギャラリーショップにも注目!

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会場スタッフのちょっと変わったユニフォームも必見です。展覧会の制服ではあまり見ない、赤や水色などの配色が素敵なこのファッションは「包まれた凱旋門」の制作時に現地のボランティアスタッフが実際に使用したユニフォームと同じものを着用しています。ベルトやポシェットも実際のものを使用しているそうなので、ぜひ会場へ訪れた際はスタッフに声をかけてチェックしてみてください。

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また、新たにオープンしたギャラリーショップ「21_21 NANJA MONJA」も注目。「なんだこれは!」というこれまでにない発見や新しい体験を提供するという想いを“NANJA MONJA”という名称に込め、さまざまなプロダクトを販売しています。

本展のオリジナルグッズは、エトワール凱旋門をモチーフにプレス加工と転写プリントを施したスタイリッシュなTシャツや、シルバーの質感が「包まれた凱旋門」を思わせる折り畳みバッグなど、気になるものばかりです。他にもポストカードやクリストとジャンヌ=クロードに関する書籍も置いているので、ぜひ展示を鑑賞した後に立ち寄ってみてくださいね。

クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”
開催日:2022年6月13日(月)~2023年2月12日(日)
開催時間:10:00~19:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜日、年末年始(12月27日〜1月3日)
開催場所・会場:21_21 DESIGN SIGHT
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
入場料:一般1,200円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料 *ギャラリー3は入場無料
URL:http://www.2121designsight.jp/program/C_JC/

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