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くらしのきほん×箱庭×灯台もと暮らし=「スチーブ」とは?
いろいろな花が咲き乱れる、美しい花壇を作ろう
こんにちは!箱庭編集部です。
ウェブメディアの枠にとらわれず、色んなチャレンジをしてきた私たちですが、今年、さらに新たな取り組みを始めることにしました!
きょうは「くらしのきほん」、「箱庭」、「灯台もと暮らし」が手を取り合って作った「スチーブ」についてのお話です。
くらしのプラットフォーム「スチーブ」、はじまります。
2016年4月1日に開催したイベント、くらしのきほん × 箱庭 × 灯台もと暮らし=?「そうか、僕らはくらしのプラットフォームを作りたかったんだ。」で、はじめて「スチーブ」のプロジェクト名を発表しました。
イベントでは、「くらしのきほん」の松浦弥太郎編集長、「灯台もと暮らし」の佐野知美編集長、そして我ら「箱庭」の東出桂奈編集長が登壇し、各メディアの生い立ち、メディアにかける想い、そしてこれからはじまる「スチーブ」のことが語られました。
この時のイベントレポートは、「灯台もと暮らし」さんが記事にしてくれているので、ぜひチェックしてみて下さいね。
【イベントレポ】くらしのきほん × 箱庭 × 灯台もと暮らし=「スチーブ」〜そうか、僕らはくらしのプラットフォームを作りたかったんだ〜|灯台もと暮らし
「スチーブ」は産声をあげたばかりなので、耳馴染みない方がほとんどかもしれません。
今回は「スチーブ」のことを少しでも理解してもらえたらいいなぁと思っています。
きっかけは、松浦弥太郎さんの一言でした。
以前「くらしのきほん」松浦弥太郎さんのインタビューをさせていただいた際に、松浦さんからのこんな言葉がありました。
「一緒になにかできたらおもしろそうだよね。競争するのではなく同志として。」
正直松浦さんにお会いできただけでも十分幸せだったのに、こんなお声掛けをいただけるとは夢にも思っていませんでした。
ご存知のように松浦さんは、雑誌『暮しの手帖』の元編集長で、現在ウェブマガジン「くらしのきほん」の編集長。昨年雑誌業界からウェブメディアの世界にやって来て、メディアに関わる人たちの横のつながりが意外とあることに気づいたのがはじまりです。
「雑誌業界って、よほどの交友関係でないかぎり横のつながりはないんですよ。交流がないから競争があり、人間関係もそれぞれの媒体の域にとどまっている。だから、孤立しているという側面もあった。それがぼくは良くなかったなあと思うんです。」
お仕事で雑誌とウェブの両方を経験してきた私たちは、この言葉にとても共感しました。
この数年間で媒体が淘汰されてしまう瞬間を、いくつ目の当たりにしてきたことでしょう。
いくら価値があっても、消え去るとあっけなく人々の記憶からなくなってしまうのが現実です。
「くらしのきほん」の松浦さんに出会って、自分たちも100年後まで残るコンテンツを発信していきたいと真剣に思うようになりました。
みんなで知恵も技術も共有して「暮らしのアーカイブ」を残そう
自分たちのメディアだけでは出来ないような事でも、複数のメディアが手を取り合って助け合えば、きっと素敵な景色が見えるんじゃないかと。この想いこそ「スチーブ」の根っこの部分とも言えます。
ウェブメディアの業界をにぎやかな商店街のように活性化させたいという松浦さんの提案に、「箱庭」と「灯台もと暮らし」が賛同し、今回プロジェクトは発足しました。
3つのメディアにはどんなつながりがあったの?
お互い「暮らし」のことを発信しているメディアとして、なにかとご縁があった私たち。
更新されるコンテンツをみて「なんかいいな」と思うことが多く、メンバー同士のSNSやイベントなどを通じて、ゆるやかにつながっていました。
例えば「灯台もと暮らし」の佐野知美さんは、箱庭のガッコウの卒業生だったり、
そのつながりで箱庭メンバーが「灯台もと暮らし」のトークイベントにお招きいただいたり、
「くらしのきほん」の片山育美さんが、「灯台もと暮らし」からインタビュー受けていたり。
交流を続けていく中で、互いの編集スタイルやメディアにかける想いに共感し、自然と親近感を抱いていくようになりました。それはまるで「お、隣が何かおいしそうなものをつくってるぞ」と、肌で感じるご近所づきあいのような距離感です。
自分にとって「これがいい」と思える価値基準を持っているメディア同士、ハッとさせられることも多く、いい意味で刺激し合える関係になっていました。
だからこの3媒体で新しいことをはじめると決まったとき、「きっと楽しいに決まっている!」と身内ながらワクワクしたものです。だって会社や媒体の垣根を超え、永続的なクロスメディアは、おそらく未だかつてない試みでしょうから…!
「スチーブ」の名前の由来
今年1月はじめての合同ミーティングを行ったとき、このプロジェクトに呼び名をつけてあげることからはじめました。親が子供に名前をつける時のように、様々なネーミング案が飛び交ったものです。
「親しみを込めて人みたいな名前とかどうかな?例えばスティーブ・・・、スチーブとか!」
その会議の中で一番みんなの耳に残ったのが、そう「スチーブ」です。
「スチーム(=蒸気)にも似てて、なんか響きがかわいいね。」と、言葉のやわらかさが気に入り、プロジェクト名はその日から「スチーブ」という呼び名になりました。
「スチーブ」は、犬を飼うときに名前がないと困るから、最初に「太郎」や「ポチ」と名づけてみる感覚に近いかもしれません。
実は「スチーブ」おじさんがいた!?
最終的にお蔵入りになってしまいましたが、はじめ「物知りなスチーブおじさんをつくってキャラクター化しよう」というアイデアが採用され、最初のロゴ案にはいろんな種類のおじさんがたくさん描かれました。
この「スチーブ」のロゴは、箱庭のクリエイティブ全般を担当しているケーナ編集長が手掛けたのもので、後日談ではありますがこっそりご自身のお父さんにそっくりなおじさんも描かれていたとか!(笑)
メディアのやわらかな雰囲気や「スチーブ」の言葉の響きを考慮し、あたたかみのある手描きテイストのロゴが多めに用意されました。
カタカナ表記の「スチーブ」、英語表記の「Schiive」、「SCHIIVE」など、デザインひとつでだいぶ印象が変わりますね。
これは3月に箱庭の住めるアトリエでイメージ撮影をした合間に、みんなで談笑しながらロゴを決めた時の様子。意見交換しながら楽しく進めていきました。
「カタカナのスチーブは、やわらかい感じが良い。」
「キャラクター化するとイメージが偏るのでいらないと思う。」
「中性的なゴシック体を使用した方がいいのでは?」
集計してみると不思議と意見が偏っておらず、見事にバラバラの投票結果。
ひとりひとり自分の好きを分かっていて、きちんと人に伝えることができる。
当たり前のことだけど「スチーブ」に集まる人はここが重要なのかもしれません。
最終的にケーナ編集長が一番はじめに書いたカタカナのロゴが採用され、そして4月1日のイベントではじめて「スチーブ」をお披露目することが出来ました。
「スチーブ」はこんな風に手探りで進めています。
今後名前やロゴも、もしかしたら成長過程で必要に応じてカタチを変えていくかもしれません。
今後の動きは、ティザーサイトで徐々に種明かししていきますのでぜひご期待下さい。
トップ写真:Tammy Volpe @bluebluetammy(instagram)