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週末読みたい本「Deco Room with Plants here and there」
あっちこっち世界各国を飛びまわり、目で見て感じてきたことが詰まった
グリーン・インテリア&スタイリング集
こんにちは。Keinaです。
今週の週末読みたい本は、『Deco Room with Plants here and there』です。
ちいさな庭で植物を育てるのが好きな父の影響で、知らず知らずにわたしも植物が好きになりました。
社会人になったころ、DTPとデザインの仕事をしながら、フラワーアレンジメントを1年ほど習っていました。
花を習うことになった理由は、実家のちかくにある雑貨屋の一角にあった花屋さんの前を通ったとき、
店頭に飾られたアレンジメントが今まで見たものと全く違うもので、大きすぎずケーキのような、雑貨のような、誰かに贈りたくなるようなもので、カルチャーショックを受けました。
それまでのアレンジメントというと、オシャレというよりも、マダム的なイメージがあり、ちょっと野暮ったく、暮らしの中に花を取り入れたい!と思うところまで心に響きませんでした。
そんなイメージだったので、つくるひとが違うだけでこんなに花や植物がステキに見えるんだ!と驚き、自分でも作ってみたい!と思い、教室に通い、花屋に転職するほど刺激を受けました。
ちょうどその頃、よく遊びに行っていた原宿のChumというカフェの店内インテリアのデコレーションや
商品デザインを担当していたのが、今日ご紹介する本の著者でもある川本 諭さんでした。
カフェに飾られていた無造作だけど味のあるメンズライクな植物に惹かれ、
Green Fingersの川本さんにたどり着きました。
その当時、「Green Fingers」のような、かっこいいスタイルで植物を飾るひとがいなかったので、とても刺激を受けました。※そのあとカフェは目黒へ移転し、CHUM APARTMENTとなりました。
この2つのグリーンカルチャーショックは、自分の中では大きな出来事でした。
あれから、ずいぶん時間が過ぎたけれど、
相変わらず川本さんは、新しい取り組みやスタイルを常にアップデートし続け、楽しませてくれます。
さて、話は長くなりましたが、新しく発売された川本さんの本を一緒に覗いてみましょう。
※以下一部、本文よりテキスト抜粋
Contents1
HOUSE STYLING川本邸のハウススタイリング
海外での施工や作品制作を数多く手掛ける川本氏。帰国をした際に彼を迎える家にも変化があった。シリーズ第1作目の『Deco Room with Plants』で取り上げた平屋の家から、2階建ての家へ。この時期の転居は、今の感性を表現する絶好の機会となっている。ニューヨークでの生活にはじまり、様々な出会いや仕事から培った感性が反映されたスタイリングは、より洗練された世界観を生み出し、また私たちを魅了してくれるだろう。
KITCHEN
キッチンは、タイル貼りのデザインがとても気に入っている場所。お気に入りのレシピなど貼ってインテリアの一部に。食器棚の扉には、心に残った言葉やそこから自分なりに発展させたワード、食に関するワードを。レタリングはラフなタッチで描いている。今後、キッチンはネイビーとブラックを基調にしたカラーリングにしようと構想中。今はクリーンな印象も白タイルで。
BATH ROOM
湿気が好きなシダ類の植物ならば、バスルームでも生き生きした表情に。壁のタイルが薄黄色のため、かわいらしい印象が強くならないよう、大き目のエアプランツとジャカランダを置いて空間を演出。光のしっかり差し込む窓辺ならば、風の循環や湿度もあるので、植物を並べてみても。
偶然ですが、わたしも1年前くらいからバスルームにシダ類の「ネフロレピス」を飾っています。
湿気が好きだからか、時々水をあげるだけで簡単に育てられるのでおすすめです。
HOUSE ARRANGE
BED SIDE 1
ベッドカバー、ベッドサイドの小物と、青系の色を基調としたアイテムで揃えてメンズライクに。「Z」のアルファベットモチーフや手描きのレタリングを施したバッグ、窓際に置いた植物のカバーにもロゴの入った袋を使うなど、さりげなく統一感を持たせて全体をまとめてみて。ラックにはお気に入りの帽子を掛けて、スタイリングのアクセントとして。ラックの足元はスッキリと見せてメリハリを。
THE SHOPS in JAPAN & NEW YORK
GREEN FINGERS MARKET
植物、インテリア、雑貨、ヴィンテージの服など、様々なものと出会える場所という意味を込めて“マーケット”という名前に。「ここに来たら何かを見つけることができる」そんな新しい発見のあるショップを心掛けている。
GREEN FINGERS MARKET NEW YORK
以前、「GREEN FINGERS NEW YORK」を構えていた場所から、4ブロック離れたところへ「GREEN FINGERS MARKET」をリニューアルオープン。少しの位置の変化だけで、人の流れも雰囲気もまったく違うものになったそう。
グリーン フィンガーズ マーケット ニューヨーク
5 Rivington Street, New York, NY 10002 USA
月~土 12:00~20:00
日 11:00~19:00
+1(646)964 4420
Contents5
in MY MIND
今、考えていること
川本氏が東京とニューヨークに拠点を置き、2都市を行き来する生活も2年以上が過ぎる。そのようななか、ショップのリニューアルオープンやラフォーレ原宿での大型エキシビション開催、他都市でのショップの展開など、彼のまわりの環境は今も大きな変化を続けている。新たな取り組みを手掛け、現状で満足することのない意識の高さと、何より様々なものを吸収しようとする好奇心の強さが、彼の原動力となっているのだろう。今後、川本氏の手を通してどのようなことが発信されていくのか、今の感覚やこれから思い描いている構想について伺った。
部屋に植物を飾りたいけど、どうしたらいいの?という方は、
ぜひ『Deco Room with Plants here and there』を手にとってみてください。
きっとあなたの感性に何かヒントが見つけられるはずです。
ゆっくり花を飾ったり、植物の世話をすることは、特別なことではないので、
もっと多くのひとの暮らしによりそうものになりますように。

「Deco Room with Plants here and there」
植物とくらす。部屋に、街に、グリーン・インテリア&スタイリング
GREEN FINGERS代表という肩書きを持ちながら、独自の感性でプラント・アーティストとしての活動も精力的に展開している川本諭氏が、グリーンを部屋や街、さまざまな空間に取り入れるスタイリングを紹介する、Deco Room with Plantsシリーズ第3弾です。今回は、第1弾で紹介した日本の自宅を移転し、天窓と2階のある新しい家でのスタイリングをメインに、日本国内はもとより、アメリカにも拠点を持ってからさらに活躍の幅を広げる川本氏の、国内外で行われたスタイリングやインスタレーションなどの活動もピックアップしています。また移転とともに生まれ変わった、GREEN FINGERS NEW YORKや変わり続ける国内店舗についても紹介し、シリーズを通して話題となっている、美しく存在感のあるビジュアルがスタイリングの参考としてだけではなく、インスピレーションのヒントとしても役立つ、手に取った人の感性を刺激する一冊となっています。
ISBN:978-4-86100-995-2
定価:本体1,852円+税
仕様:B5判変型/112ページ
発売日:2015年11月19日
著者:川本 諭
撮影:小松原 英介
◆関連サイト
Deco Room with Plants here and there 植物とくらす。部屋に、街に、グリーン・インテリア&スタイリング
GREEN FINGER