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Goðan Daginn!

このたび新しく箱庭キュレーターに仲間入りしたTomokoです。
アイスランドの首都レイキャビクでアイスランド人の夫、7ヶ月の娘と3人で暮らしています。

日本でも今なにかと話題の「アイスランド」。日々の暮らしのことからカルチャー情報、おすすめの自然スポットまで、現地からみなさんにお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします!

ちなみに、Goðan Daginn(ゴーザン・ダイイン)はアイスランド語で《こんにちは》。なかなか耳にする機会がないアイスランド語も、ここでちょこちょこ紹介していきます♪

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さて、この記事を書いている1月下旬の気温は、マイナス2度前後。
昨夜からシンシンと雪が降り積もり、一面パウダースノーで真っ白のファンタジックな世界が広がっています。

クリスマスホリデーが終わり、次のホリデー(3月ごろのイースター)まで先が長いので、「何を楽しみに生きていったらいいんだ…」くらいの勢いで落ち込み気味の人が多いこの時期。日照時間も短く、家で過ごす時間が長くなります。

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オーロラが見られる時期でもありますが、(私も含め)アイスランドに住む人たちの心は沈みがちなのです…

家で過ごす時間が長いためか、アイスランドの人たちは自宅のインテリアをコーディネートすることが大好き!本屋には、インテリアやライフスタイル雑誌が充実していて、おしゃれなお宅を紹介するテレビ番組も大人気です。

また、ホームパーティー好きの人が多く、週末になると、誰かの家に集まって一緒にお酒を飲んだり映画を見たりボードゲームをしたり… 家に人が集まることが多いのでインテリアにも自然と力が入るみたいです。

今回は、先日お邪魔した友人Helga(ヘルガ)の素敵なお宅をご紹介します。

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アートディレクターである彼女の家のリビングは、一見ギャラリーのようにミニマルな雰囲気ですが、アンティーク調の家具や置かれている作品の温かみのある色合いで、どこかホッとするような空間。スタイルがバラバラの椅子が集まっているのに、不思議と統一感がありますね。

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こちらが、ヘルガ。アートギャラリーを運営したり、レイキャビクのアートスクールで教えたり、自分の作品を発表したりと、精力的に活動しているとってもフレンドリーな女性です。

11歳になる息子のÓskar(オスカル)君と一緒に暮らしている3LDKのアパートは、ダウンタウンの東側にあり、メインショッピングストリートから徒歩5分の絶好のロケーション。

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ベランダに出ると、レイキャビクのランドマークタワーであるハットルグリムス教会がすぐそばに見えました!

インスピレーションの源に溢れ、生まれ育った「自分の庭」であるレイキャビクのダウンタウンが、ヘルガは大好きなんだそう。
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家の中には貴重なアートピースやオブジェ、ヘルガが国内外で集めた瓶のフタ(!)などがさりげなくディスプレイされていました。ちなみに、このフタは、ヘルガのアートプロジェクトの1つ。捨てられている瓶のフタから、その国の特色が見えてくるか…?をテーマに展示会でもディスプレイされていました。視点が面白いですね!

ヘルガの友人が作った陶器製の照明は、よく見るとタッセルのレリーフが彫られていて素敵。中でも私が気になったのは壁一面を覆う大きな黒板。オスカル君が描いたネコが可愛らしくて思わず見入ってしまいました。

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リビングと寝室の間にある8畳程度のキッチンは、3つの黒いタイルが敷かれた床がポイント。

アイロンビーズの作品やマトリョーシカの置物、空き瓶に詰められたレーズンやナッツ、窓辺に佇むCHEMEXのコーヒーメーカーやグリーンなど、心地よいキッチンスペースを演出してくれるアイテムがそこかしこに散りばめられています。

あとは、窓から見える赤い実をつけた立派な木!この木を眺めながらコーヒーを飲むひととき、想像しただけでほっこりしませんか?

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リビングルームとひと続きのダイニングルームは、ご飯を食べるほか、ヘルガが仕事をしたりオスカル君が宿題をしたりするスペース。その日あった出来事を2人で話す大切な団欒の場でもあります。

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夕方になると窓際に吊り下げられたミラーボールが夕日を反射して、部屋全体がキラキラと輝いていました。

家のどこを切り取っても絵になるのに、お金をかけずにエフォートレスにインテリアを楽しんでいるヘルガ 。私も自分の家のインテリアを少し変えてみようかな、と気軽に思わせてくれるような、ヒントに溢れたお宅でした。

日本の人にとって「アイスランド」はまだまだ未知の国だと思いますが、現地の人の暮らしぶりを垣間見てみると、少しだけ身近に感じてきませんか?これからも、友人の助けを借りつつアイスランドの人たちの暮らしぶりをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!

それでは次回までBless Bless!(ブレス ブレス→さようなら!)