ふんわり甘くて懐かしい、みんなが大好きな思い出の味

はじめまして!渡辺真理子です。新潟県でライターをしています。
パンが大好きで全国のおいしい店巡りをしたり、自分でも酵母を起こしたりしていてInstagramはパンネタばかりです。箱庭さんではローカルな情報を中心にお届けしたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!

最近ではオシャレなパン屋さんが地方でも増えてきています。私の住む新潟県でも、天然酵母のパン、ハード系パンといろいろな選択肢が広がっていて、パン好きとしては嬉しい限り。そんななか、いま注目したいのは昔ながらの「まちのパン屋さん」。そして、今回ご紹介するのがご当地パンの「サンドパン」です。

「サンドパン」とは?…簡単に言うと、
「コッペパンにバタークリームを挟んだパン」なんです。とてもシンプル。
レトロなパッケージも素朴で可愛らしいです。

どのお店が最初に販売を始めたのか、今となっては不明ですが、新潟県内には数多くのサンドパンを売るパン屋さんがあります。
今回は、新潟県央地域にある3種類のサンドパンをご覧ください。

ファランドール早通屋


創業90余年のパン屋さん。サンドパン界でも有名店です。

サンドパン(130円)は、コッペパンの食感が特徴。
淡茶色に焼き上げたパンは、しっとり、ふんわり。


中身はたっぷりのバタークリーム。
創業時は洋菓子屋さんだったそうで、クリーム作りの技も受け継がれています。
パンの食感が割としっかりあるので、
クリームを多くすることで、バランスをとっているそう。
食べてみると納得!パンとクリームが一体化します。

コーヒーバターサンド(145円)、小倉バタークリームサンド(145円)の姉妹品も人気。お昼過ぎには売り切れてしまうことも多いそうです。


レトロ感満載のパッケージ。
踊るような「サンドパン」と渋い雰囲気の「栄養美味」の文字がたまりません。


余談ですが、食パンもジャケ買い!
イラストと文字のレトロさにキュン。
リボンで袋を結んでいるのもポイントです。

お店は昔ながらの商店街の一角にあります。

    ファランドール早通屋
    住所:新潟県三条市本町2-11-1
    営業時間:午前9時〜午後7時半
    定休日:日曜日
    TEL:0256-33-1420

山田ベーカリー


昔ながらの製法を守る無添加のパン屋さん。
現在は若手の息子さんがお店を守っています。
人気NO.1のサンドパン(110円)は、70年以上前から作っているそうです。

こちらのコッペパンは、焼き込んだ濃い目の茶色。
食感は軽くふわりとしていながらも、皮は少し硬めなのが特徴です。


バタークリームはお店で手作りしているそう。
クリーム量は少なめ。甘さも控えめです。
パンの食感を楽しむために、クリームはあまり主張しません。
あくまでも引き立て役としてのバランスをとっています。


こちらもやはり楽しそうな「サンドパン」の文字。
周りを囲むイラストは山田ベーカリーの「山」でしょうか?
「YAMADAのパン」の手書き文字、葉っぱのイラストが可愛らしいです。

    山田ベーカリー
    住所:新潟県三条市一ノ門1-11-23
    営業時間:午前7時半~午後7時
    定休日:日曜日・祝日、第2・4土曜日
    TEL: 0256-32-0683

ホームベーカリー中村屋


昭和28年創業のパン屋さん。
惣菜系、おやつ系など、様々な種類のパンが並びます。
サンドパン(110円)は一日に100個以上焼くそうです。

パンは山田ベーカリーさんのものより、さらに濃い茶色。
食べた時に、焦げ目の香ばしい香りが鼻をぬけます。
給食のコッペパンを思い出す、素朴な味です。

甘めのクリームはたっぷりと。
「おやつのパン」という言葉がぴったりの懐かしい味です。


パッケージは赤いラインが印象的。
すっきりとしたデザインで、温かみのある文字です。

    ホームベーカリー中村屋
    住所:新潟県燕市宮町5-10-1
    営業日:午前8時半~午後7時
    定休日:月曜日
    TEL:0256-62-3819

この他にも、上越市「小竹製菓」、長岡市「玉勘」「庄七」、新潟市「パンのカブト」、阿賀野市「木村屋パン」、南魚沼市「内山パン」など、
さまざまなお店で、サンドパンは販売されています。
個性豊かなオリジナルパッケージにも注目です。

新潟へ遊びに来た際には、サンドパンをぜひお試しください!