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旅するお手紙~365日世界一周~ vol.45|from メキシコ 伝統的な革サンダルの生産が盛んな町
メキシコカラーがとってもかわいい革サンダル”ワラチ”を見に行こう!
Hola! こんにちは、箱庭キュレーターの小夏です。
引きつづき南米を旅行中です。
今こちらは夏の季節で、強ーい日差しや急な大雨と戦いながら毎日過ごしています。
さて、グアテマラを後にしてからは、メキシコのグアダラハラという町にやってきました。
グアダラハラはメキシコシティから7時間ほどのところにあるメキシコ第2の都市。
地図で見るとこの辺りにあります。
ここには、グアテマラからバスで北上してきたのですが、同じメキシコでも、オアハカがある南の方とは人がなにやら違う!
特に男性は見た目が強そうで、ギラギラいかつい感じもするような…。
メキシコ人の友達に聞いてみると、テキーラ村のあるこの地方では、昔ながらの商人のような活発さと、メキシコ人らしい?男らしさがあるんだそうな。
どうやらメキシコの人にとっても、グアダラハラの人は強めな印象なのだとか!おもしろいな〜。
その一方で、町の住宅街にはオレンジの木が並んでいて、歩いていると爽やかない〜香り。カラフルな壁の色にも囲まれて、絵になるとてもかわいらしい町並みでした。
そんなここグアダラハラでは、ワラチと呼ばれるメキシコの伝統的な革サンダルの生産が盛ん。ちなみにワラチはこんな形です。
お土産やさんや市場でも売られているくらい、メキシコではポピュラーなワラチ。
革紐を編み込んで作られていて、思いの外、色んな形があります。
今回はこのワラチを見に、グアダラハラ郊外の小さな町へいってきました!
訪れたのは日曜日。中心を離れると、のんびりゆーったりとした時間が流れていました。
そういえば、中南米に来てからというもの、日曜の午前は教会でミサ、午後からは家族でのんびり過ごしている姿をよく見かけます。
こうした日曜日の午後の雰囲気は、都心を離れると意外にどこの国も似ているので不思議!
ぶらぶら歩いていると、いました!いました!
おじさんが道端でワラチを仕上げています。青空教室ならぬ、青空工房ですね。
メキシコでは町の色んな道端で、こうした風景を目にしました。
さっそく声をかけて、作業を見せてもらいました。
この日はかんかん照りで、ワラチに仕上げの塗料をぬって乾かしているところ。
ワラチの色は、革そのものの色や最後の仕上げに使う塗料によっても変わってくるようです。
これだけ強い日差しなら、すぐに乾きそうだ!
見かけたワラチの底は黒いものが多かったのですが、実は靴底に使われているのは車のタイヤのゴム。
中には、タイヤに入っているラインがそのまま使われているものもあるんだそうです。
タイヤゴムの靴底とは、なんだか丈夫そう!タイヤの再利用にもなりますね。
さてお次は、気になっていたワラチ職人さんを訪ねました。
町の広場では小さなマーケットが開かれていて、その中にはワラチのお店も並んでいました。
そこでひときわ人気があるのが写真のアントニオさんのお店。
アントニオさんは、町のワラチコンテストで優勝したこともある職人さんで
ユニークなデザインや編み目の細やかさがとってもお見事!
お店には、色んな形のワラチがところせましと並んでいます。
アントニオさんのワラチは地元の人にも人気で、店の周りは試し履きする人で溢れていました。
それにしても、皆さんいい悩み顔です!笑
ワラチは革紐の編み方しだいでデザインや形も多種多様。
それにメキシコのカラーが組み合わさって、さらに色んなバリエーションが広がります。
また、同じデザインや色のワラチでも、使う革の状態によって微妙に柔らかさや履きごこちが違うことも。
その中からお気に入りの一足を見つけ出す時間は、手作り好きにはたまらないかもしれませんね!
私もさっそく試し履きしてみたのですが、一つ大きな問題が!
女性もののワラチのサイズがどれも大きい…。
ふと見ると、男性ものもかなり大きいサイズが並んでいます。
どうやら私の足サイズ23.5cmは、メキシコでは小さめのよう。
試しに試して、ようやく一足ゲットしました。
グアダラハラ以外でも、メキシコ各地でそれぞれ特色をもつワラチ。
他の地域ではどんな職人さんがどんな風に作っているんだろう?
ワラチの旅はまだまだ続きそうです。
さて、次回は南米ペルーからお届けします!Chao Chao〜