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お店のことを好きになってくれそうなヒトに届くようなデザインとは?

こんにちは!
世界の布と雑貨のお店「&JOURNEY」店主の未希です。

今回は、お店をはじめるときの紙モノのデザインについて。
私はデザインのお仕事もしているので、その経験もふまえて
少しでも参考になるようにお話できればと思います。

まず、私が開店1ヶ月以内に作ったもの5つをご紹介します。

1. ロゴ
2. ショップカード
3. DM
4. メッセージカード
5. キャプション

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1. これがないと何もはじまらない!ロゴづくり

店名が決まったら、まず真っ先にデザインが必要なのもですよね。
ロゴはお店の顔です!
店先でお店の扉を開く前、お客様は店主の顔より先にお店のロゴと出会うことになるからです。
それ以前に、SNSやどこかしらに置いたショップカードなどを見て、
ご来店いただくお客様もたくさんいらっしゃるので、
お店のロゴデザインは、ファーストコンタクトとしてとても重要です。
ロゴデザインを考えるうえで大切なこと3つ。

【A】ターゲット層に好感を持たれる

どんなデザインも、おそらく全人類に好かれることはできません。
でも、お店のことを好きになってくれそうな方に届きやすいデザインはできます。

【B】どんお店か想像をかきたてられる

お店のロゴとひとくちに言っても、
店名を図案化する「ロゴタイプ」、
お店や商品のイメージを象徴する図案をつくる「ロゴマーク」があります。
そしてロゴタイプとロゴマークを組み合わせてつくる場合もあります。
どれが良いというものでもありませんが、そのロゴを一目見て、
どんな雰囲気のお店でどんな商品を扱っているのか想像しやすいものが良いでしょう。
わかりやすくデザインで例えると、
手描きのラフな感じなのか、組まれたフォントのきちんと感が合うのか、
ころんとした可愛らしい感じなのか、カッチリ堂々としたイメージなのか…。

【C】シンプルで覚えやすい

一度見たら忘れられないインパクトのある顔にしましょう。
それは、強く激しく主張する、ということとは違います。
たとえ控えめでも、心に残る… 何だか気になる…というデザインであることが大切です。

好きな人にだけ好きになってもらえれば、それでいいじゃない?
好きな人に見せたい自分はどんなイメージ?
自分の魅力を最大限に引き出すメイクをしましょ?
といった感じに似ていて、なんだかお見合い写真の撮影準備のようですが(笑)
前回「お店のコンセプトと店名を考える」でお話した、
どんなお店にしたいか、どんなお客様に来ていただきたいかが決まっていれば、
自身である程度考える場合にも、デザイナーに発注する場合にも、
スムーズにアイデアが出てくるのではないでしょうか。

私の場合は、世界中の手仕事を集める『旅』がテーマのお店ということで、
私が出したアイデアは縫い糸をモチーフにしたもの、
飛行機や手紙のスタンプをモチーフにしたものなどがありました。
そして決定案となった世界地図がプリントされた気球のロゴマークを考えつきました。
子供の頃、気球に乗って世界中を旅したいと夢見たように、
旅に対するわくわくする気持ちやときめきを想像し、
心にとめてもらえたら嬉しいです。

アイデアが決まったら、いよいよカタチにする作業。
気球のロゴマークは、手描きのイラストをスキャンしたものをベースに、
店名「&JOURNEY」のロゴタイプは、古くからある書体をベースにしています。
そうすることによって、昔から受け継がれる手仕事のものやアンティーク品といった
お店にに並ぶものたちと相性良く調和するデザインにしています。

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2. ショップカードを作って近隣のお店と交換しましょう

ロゴが完成したら、次はショップカード。
ショップカードを持っていると、出会う人に渡したり、
近隣のお店と交換し店頭に置いて紹介し合うこともできます。
自分のお店の宣伝ももちろんですが、
同じ街のいろいろなお店もお客様と繋げることで、
街全体が「行きたいところがたくさんある魅力的な街」になれば、
おのずとお店に来てくれる方も増えると思います。
他店のカードが徐々に増え
なんだか仲間が増えていくようで楽しい!
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ショップカードは名刺サイズのものがほとんどです。
店頭のスペースを取らずに置いてもらいやすく、
且つ手に取ってくれた方も持ち帰りやすいからです。
もちろん型抜きのデザインなどちょっと凝った仕様にして、
他店と差別化して目立っちゃおう!というのもアリです。

その際、お店の顔であるロゴが際立つデザインになると良いですね。
情報としては地図や営業時間と定休日はもちろん、
ホームページやSNSのリンクも載せておくと良いと思います。

3. DMを作ってお店を宣伝しましょう

ここぞ!という告知すべきことがあるときは、DMを作って宣伝しましょう。
私はオープン時と、企画展販売をしたときに作りました。
私のお店の場合はフォーマットは統一してしまうことで、
記憶に残りやすく、手間をかけないようにしています。
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4. メッセージカードを作ってオリジナル感を出しましょう

ギフトラッピング用に、オリジナルのメッセージカードを付けたいなと考えました。
印刷したものを用意するのもいいですが、簡単でコストをかけずにできる方法をご紹介!
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私はコースターに、お店のロゴスタンプを押しています!
コースターの丸い形も、紙の厚みも、サイズもちょうどよく、
実はとっても書き味が良いところが気に入っています。
スタンプを押す「紙」を変えるだけで、いろんなデザインのカードもつくれますよ。

オリジナルゴム印は「みんなのはんこ屋」で作りました。

みんなのはんこ屋
http://www.minna-hanko.jp/

5. キャプションを作って商品を紹介しましょう

対面でお話できれば、商品の魅力を一番伝えられるけど、
全てのお客様や商品に対して、じっくりご紹介することは難しいですよね。
そんな時、キャプションは大事なコミュニケーションツールになります!

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商品のおすすめポイントや情報を絞って、写真やテキストを選んでいます。
もちろん手書きでもOKです!
むしろ読みやすく書けるならば、手書きのほうが店主のホンネっぽくて良いと思います。
キャプションの裏には、スタンプを押しています。
ここでもロゴスタンプが大活躍!

おまけ

紙モノのデザインの印刷は、用途やイメージによって、こだわりたい大事なポイント。
オンラインで入稿できるオススメの印刷会社さんもご紹介。

印刷の通販 グラフィック
http://www.graphic.jp/
用途、用紙の種類、価格等バランスの良い印刷会社さん。
ちょっとだけ紙にもこだわりたいチラシ印刷などに最適。

UV×Design(大同印刷所)
http://uv.did.co.jp/
とにかく紙の種類が豊富で、UV印刷で白、金、銀なども選べます。
こだわりたいDMやショップカードの印刷に。

レトロ印刷JAM
http://jam-p.com/
あえてのカスレやズレ、ムラなどを出して、
味わいのあるレトロな風合いの印刷をしたい場合に。
※シルクスクリーン製版サービスもあり

メイシスト
http://www.meishist.net/
”凸凹”や”かすれ”などアナログ的な風合いにできる活版印刷や
特殊加工の名刺やショップカードに。
対応も品質も丁寧です。

ここまでご紹介した、ロゴ、ショップカード、DM、メッセージカード、キャプションの5つが、
私が開店1ヶ月以内に製作した、紙モノデザインです。
ちなみに、使用したアプリケーションはPhotoshopIllustratorです。

カードやキャプションは、工夫次第で作り方はいろいろありますが、
ロゴデザインは、デザイナーに発注することをおすすめします。
私もいちデザイナーとして、デザインのご依頼、ご相談お待ちしております!
以上、紙モノのデザインをつくるお話でした。

つづく