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ローカル誌で愛媛のいいとこ探し

はじめまして!愛媛よりyumieです。
四国で出会った素敵なモノなどを少しずつご紹介していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします!

ここ数年、ローカルライフが注目されていますが、私の住んでいる愛媛でも「暮らし」をテーマにした雑誌が続々発行されています。
今回は、愛媛の魅力を新しい切り口でとらえた、可愛いローカル誌を3誌ご紹介します!

enon(エノン)

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”愛媛のいいねを暮らしの中へ”がコンセプトのenon(エノン)。
2015年の6月に創刊し、今年2月には地元女子待望のvol.02が発売されました。

「愛媛で暮らす人に新しいライフスタイルのヒントとなるように、との願いをこめて誕生しました。ローカル=田舎暮らしという概念を打ち砕き、愛媛でも豊かで素敵な暮らしはできます!という提案をしたかったんです。」
と語るのは編集の友岡さん。

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enonが多くの女子に指示される理由は、なんといっても美しいビジュアルと可愛い誌面デザイン。
フレンチアンティークな雰囲気がとってもお洒落。

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最新号のvol.2の表紙と巻頭に登場しているのは、モデルの花楓さん・Shogoさんファミリー。

2013年に愛媛に移住したフォトグラファー大野和香奈さんのスタジオ「THE DAY」のイメージモデルをつとめたことがきっかけで、現在はご夫婦揃って「愛媛好き」とのこと。
フォトグラファー大野さんとモデルの花楓さん&Shogoさんの世界観をより美しく盛り上げる、「ArlingtonRow」さんの家具や小物も素敵!

新しく越してきた人、度々訪れる人、昔から住んでいる人、その土地の関わり方が全く異なるクリエイターの感性がコラボできるのもローカル誌の魅力です。

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vol.2のテーマは「お部屋」。
愛媛で素敵に暮らす個性豊かなお部屋の紹介8件に加え、アンティーク家具の名店「BOLT」さんを初めとするお店が37店舗掲載されています。
book in bookではお家パーティーのHOW TOを紹介するなど、新しい暮らしのヒントがたくさん!
女子が抱く「ローカルライフの憧れ」を表現している一冊です。

マチボン

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”街の魅力に気づく本”がコンセプトのマチボン。
enonと同じ出版社から発行されていますが、マチボンの方がちょっと先輩で、2013年に創刊されています。

「ローカルの中の東京ではなく、都市部の人達も楽しめて、愛媛に住んでいる人達も楽しめる、ローカルにこだわったうえで、魅力のあるお店や人達を毎回1テーマで紹介する。ガイド本の体裁をしてますが、本当のテーマはライフスタイルです。」
と語るのは編集長の松下さん。

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マチボンは、シンプルで丁寧なレイアウトが特徴。

日常のひとコマを切り取ったビジュアルは、まるで同じ場所にいるかのような空気感。
文章も詩的で心地よく、愛媛の街の温かみを独自の世界観で伝えています。

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私のオススメは、フォトストーリーページ。
こちらは「愛媛のパン特集」の号で掲載されていたページですが、ノスタルジックで可愛い!フードやファッションのスタイリングも素敵です。

マチボンのチーム力の高さがビシビシ伝わります。

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マチボンはジャンルで言えば、ガイドブックということですが、もちろん愛媛の人にも愛されている雑誌。
「愛媛の魅力が伝わるような編集主体の本を作りたかった。」という編集長の想いどおり、いいとこ住んでるなーと毎号読むたびに愛媛が好きになる一冊です。

みずごころ

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”暮らしのおまもり、おまじない”がコンセプトのみずごころ。

「ライターの仕事を通じて出会った人や、言葉、モノゴトが、いつの間にか自分のおまもりのような存在になって支えてくれていました。
この本を読んでくれた人にとっても、コンテンツの一つひとつが、おまもりやおまじないのようになればいいな〜という気持ちでつくっています。」
と語るのは、編集長の大木さん。

はじめのころは大木さん自ら紙を切り貼りして誌面を作っていたそうです。

このデジタルな2016年にゆるぎなくアナログ道を邁進する大木さん、
ただ者ではありません・・・。

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vol.01は「女性性」
vol.02は「手帳」
実はテーマもバラバラ。

「私自身、長年ライターをやってきていて、本をつくるのは「読者目線」が当たり前になってきていたのですが、せっかくリトルプレスというカタチをとるので読者にこびるのではなく、自分のやりたいことをやりきった、自己満の本をつくりたいなと。なので、そのとき自分の興味が向いているテーマでつくってます。
ちなみに、次号のテーマは「瞑想」にしようと思っています。どんどん読者層が狭まってくる感じにゾクゾクします(笑)」

と大木さんのキャラクターもまたユニーク!

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現在はデザインやイラスト、コラムなどは、大木さんのお友達のクリエーターさんたちにも協力してもらいながら(紙を切り貼りすることなく)雑誌を作っているそうです。

リトルプレスは流行に左右されすぎず、土地柄や時代の思想を強く反映する面白い世界。
とくにみずごころは、アナログでほっこりしたデザインに反して、ニッチなテーマにとことん追求した個性的な一冊です。

ローカルのリトルプレスはディープな内容満載なので、女子クリエイターの皆さんにはお土産としてもオススメです!