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新潟の名産は白いおコメだけじゃないんです。古代米に注目!

こんにちは、渡辺真理子です。
わたしの住む新潟県で最も有名な食べものと言えば、間違いなく「米」です。「魚沼産コシヒカリ」は超一流ブランドですし、昨年は「新之助」という新ブランドも誕生しました。
でも、おいしいのは白いご飯だけじゃありません!
今回は、“幻の古代米”とも呼ばれる紫黒米「紫宝」をご紹介します。

鳥のツバメにもそっくり?燕市発のプロジェクト

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紫宝をブランド化し、商品開発に取り組んでいるのが新潟県燕市の「HIEN(ヒエン)プロジェクト 」。
新潟県でしか栽培を許されていない珍しい品種の紫黒米(しこくまい)に目を付け、この素晴らしいお米を全国の皆さんに食べてもらいたいと活動中です。プロジェクトメンバー自ら、紫宝の栽培から手がけています。

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ちなみに燕市では、鳥のツバメに関連したお店や商品がいろいろとあります。紫宝とツバメの色もどことなく似ていますよね。

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ツバメは水田で稲の虫を食べてくれるという、人間にとってありがたい働きをしてくれます。春から夏頃にかけて、餌の虫を食べに田んぼの周りに集まってくるそうです。今では前ほどツバメを見かけなくなってしまいましたが、燕市の人にとってツバメは愛着のある特別な鳥なんです。

新米のようにもっちり甘いご飯に変身!

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紫黒米は古代のもち米。
ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含み、カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミンが豊富です。シミやくすみの原因となるメラニンをつくる酵素を抑制するはたらきもあって、紫黒米を食べていると、肌がなめらかに、髪の毛は黒くなり若返るとも言われています。毎日、紫宝を食べることで、生活習慣病の予防も期待されているそうです。

ほか県産黒米と比べて、紫宝は甘みが強く酸味が少ないのが特徴。色は深い黒紫色。この濃い色は農家さんのノウハウがあるからこそなんですって。
紫黒米は玄米なので、農薬を種皮、果皮に残さないように減農薬で栽培しています。

秋の収穫後、安心して食べてもらえるように必ず残留農薬検査をしていて、検出はされていません。
HIENの紫宝は米国、香港、シンガポールのバイヤーからも注目されています。

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白米3合に大さじ1杯ほどの紫宝をまぜて普通に炊くだけで、ツヤツヤもちもちご飯のできあがり。薄紫色のご飯です。
こんなに少量しか入れないのに、食感がまったく違くなるのにはびっくり!新米のようなやわらかさと甘みがたまりません。ご飯だけで何杯でもいけちゃいそう。

紫宝商品ラインナップ

「紫宝玄米」のほかにも、さまざまな商品があります。
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パンやケーキにも使える「紫宝米粉」は、もちもち食感になるのが特徴。
「黒米シュークリーム」は黒いシュー生地で白い杏仁ベースクリームを包んでいます。鳥のツバメを再現したスイーツです。

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注目は「こめかん」。紫宝と白米をバランス良く配合した缶詰です。
バリエーションも色々。甘み、粘り、食感にそれぞれ特徴が異なります。カレーに合う、おにぎりに合う「こめかん」もありますよ。

昨年末にはレシピコンテストが開催され、紫宝チーズケーキ、肉巻き紫宝が商品化されました。
今後も新しい商品を開発中とのこと。

アレンジ無限大の「紫宝玄米」「紫宝米粉」

玄米や米粉は、こんな料理やお菓子にも使えます。
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ビーフストロガノフ、パエリヤ、黒米ソース、ニョッキ。パンケーキにクッキー。
どれもおいしそう!
紫黒米ならではの、色味ともっちり食感は、いつもとは一味違った個性ある深い味わいにしてくれます。

現在、販売店舗は燕市内スーパー、菓子店のみですが、今後は東京都内のアンテナショップや百貨店の催事でも販売する予定。
「コメ王国新潟は、“紫黒米”もおいしい」
一度食べてみれば、きっと毎日食べ続けたくなりますよ。

■参考元
・燕の宝HIEN:http://hien.niigata.jp/
・こめかん:http://komecan.jp/