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今だから行きたい!80年の歴史に幕を閉じる築地。「魚屋あさい」の築地ツアー&捌き教室レポートの巻<前編>
移転間近の築地場内市場ツアーで、改めて感じる日本の食文化。
こんにちは!静岡県沼津市出身のシオリです。
私は魚が美味しい土地に生まれ育ったからなのか、お魚が大好き!
好きな食べ物を聞かれたら、迷わず「お寿司!」と答えます。(お肉も野菜も大好きだけどね~)
東京で美味しい魚が食べられるところと言ったら、おなじみ築地市場ですよね。
市場の賑わう雰囲気を感じながら美味しい新鮮なお魚が食べられるとあって、遠足気分で「築地に行こう!」と遊びに行く方も多いと思います。そんな築地市場も今年の11月に移転が決定しているのは、みなさんご存じでしょうか?
場外の飲食店のたくさんあるエリアは残りますが、“市場”は丸ごと豊洲へ移転してしまうのです。
80年間東京の暮らしを支えた歴史ある築地場内市場の活気ある姿も、残りわずか。この目に収めておきたい!と思いませんか?
魚屋あさいさんの築地ツアー&捌き教室に行ってきました!
築地に何度も遊びに行ったことがありましたが、場内に入ったことが無かった私。
朝9時を過ぎれば一般のお客さんも自由に入って買い物をすることが出来るんですが、市場という場所は気軽に入って行っていいものかと躊躇してしまう方も多いはず…。私もそう思ってしまっていた一人でした。
そんなときに、もうすぐ移転してしまう前の築地場内市場を、プロに案内してもらいながらお魚を買い付け出来て、さらにその魚を自分で捌いて美味しく食べることが出来る!という素敵なツアーがあるということを聞きつけ、箱庭メンバーの3名(ケーナ編集長、オマツ、シオリ)で実際に体験して来ちゃいました!
こちらのツアーを開催しているのは、店舗を持たない新しい形の魚屋さん「魚屋あさい」の浅井和浩さん・有美さんご夫妻。
ご主人の和浩さんは私と同じく沼津のご出身で、静岡県沼津港にて鮮魚仲卸にてキャリアを積んだ後、水産商社にて営業マンとして従事する傍ら、魚食文化の復興と漁業全体への新しいアプローチが必要と感じ、魚屋あさいの活動を始められました。
「いつでも、どこでも、へいお待ち。」をモットーに、インバウンド向け築地ツアーや食育のイベント、パーティー等でのケータリングなど、人と魚をつなぐ活動をされています。
まずは、築地場内市場ツアーへGO!
いよいよ、初めての築地場内市場へ足を踏み入れます。ちょっとひんやりした空気がすでに市場っぽい!
敷地内に入った瞬間、いろんな方向からターレーという乗り物が四方八方からやってきます!
(ターレー同士のおしゃべり。こんな風に街で自転車が走るように、ターレーが走っているんですよ。)
場内を歩くときは、ターレーの進行を妨げないように、注意しながら進みましょう。
足もとは濡れているところが多いので、汚れても良い恰好・靴で行くのをおすすめします~。
立ち並ぶたくさんのお店の中を歩いて、市場の臨場感を味わおう。
場内にあるお店の数は、なんと約700軒!
たくさんのお店の看板が目に入って来て、そのお店の中へ一歩踏み入れると、まるで迷路のよう。初めて行ったら絶対迷ってしまうこと間違いなしですが、今回のツアーでは一般の方でも買いやすい、一尾から購入可能なお店を案内してもらえるから安心です。
お店の数もすごいのですが、そこに並んでいる魚の種類もこれまたすごい!
魚屋あさいさんでは、インバウンド向けツアーで海外の方をご案内することもあるそうですが、日本の魚は種類が豊富なゆえに、魚の名前を聞かれても英語で説明できる単語が無い、ということがあるんだとか。
築地はそれだけ、世界で見てもたくさんの魚が集まる場所なんですね!日本の食文化(=和食)は、それだけ魚がたくさん食べられる食文化なんだと改めて感じました。
そんなお話を聞きながら場内を歩き、たどり着いたのはこちら。
こちらの尾辰さんで牡蠣とホタテを殻付きでGET!
牡蠣には岩牡蠣と真牡蠣があり、岩牡蠣は夏が旬なので養殖ものは春に出ているということや、兵庫県の室津の牡蠣が今年は美味しいということなど、を教えてもらいました。
ただお店で出されるものを食べるよりも、こうやっていろんな知識を教えてもらうと、より美味しく食べることが出来そうです。
その他には、この時期美味しいと言われるホウボウや太刀魚、家庭で良く食べられる鯛・イワシ等を購入しました。それらの姿は後ほどお魚を捌く時に登場しますので、お楽しみに!
東京の食を支える築地で働く人たちを支えた、場内にある飲食店たち。
お買い物が終わったら、場内の飲食店街も見学に行きました。
牛丼では知らない人のいない吉野家の一号店があったり、味のある喫茶店があったりで、このエリアも魅力がたくさん!取材した日にも、たくさんの観光客が訪れていました。
東京の食を支えてきた築地で働く方たちの胃袋を支えてきたお店なんだ~と思うと、移転することでこの店舗がなくなってしまうのは少し寂しい気がします。
お店のあるエリアをぐるっと回ったあとは、こっそり秘密の場所を教えて頂いちゃいました。
築地市場を一望!そして海も見える!お天気が良くて気持ち良かったなぁ~。
周りに立ち並ぶビルを見ると、ここが一等地なんだなということを再確認出来ます。東京オリンピックの頃は、どのような景色になっているのでしょうか。
これで場内エリアを一通り見学したので、一度休憩を挟みます。
私達は、場内市場への入り口からすぐのところにある、波除神社へお参りしました。
大きな獅子の頭があって、これまで築地を守ってきた貫禄あるなぁといった感じ。
その他、場外に立ち並ぶお店をぶらぶらしてみてもいいし、
捌いたお刺身のお供に、ご飯やおにぎり、お酒などの飲み物を調達してもOKです。それぞれお好みの過ごし方を見つけてみて下さい。
休憩後は、いよいよ魚捌き体験です!
レポートは後編に続きます。乞うご期待!
◆参照元サイト
魚屋あさい