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旅するお手紙~365日世界一周~ vol.46|fromペルー ペルーの植物を学ぼう!
世界遺産マチュピチュへの拠点となる町クスコより
こんにちは、箱庭キュレーターの小夏です。
今回は南米の国、ペルーのクスコについてお届けします!
遠いようで、本当に遠い国ペルー。
太平洋に面している南米の国で、その中でもクスコは、有名な世界遺産マチュピチュへの拠点となる町です。
地図でみると、この辺りにあります!
クスコはアンデス山脈もほど近く、町の標高はなんと3399m!
富士山と同じくらいの高さに大きな町があるんです!
そのため、町にくるだけで高山症状になる人もいるのだそうで、当の私も到着して何日間かは、めまいがして歩き回れませんでした。
今回は、そんな山の上にある町、クスコで体験したホームステイ生活をご紹介します。
今回体験したのは、お家の手伝いをしながら、泊まる部屋やご飯をもらって生活できるというもので、
Workawayというネットワークサービスから見つけました。
Workawayは、お店や宿泊施設、農場など、世界で色んな仕事をしているホストと、
ホストが求めるお手伝いに興味をもつ旅行者とをつなげるサービスです。
初めての旅行先でも、より現地の人とつながりを持ったり、一緒に何かをしてみたい人にはとてもオススメです。
その中で出会ったのが、クスコ中心にある Museum of plants and natural products というミュージアムを運営するホストさんです。
黄色い壁と手作りの看板がとてもかわいらしいミュージアム。
ここでは、インカの時代から伝わるペルーの食べものや植物を展示していて、その効果や使い方について知ることができます。
海外からの観光客が多いのですが、同じペルーの中でも、リマような都市部に住む人たちもたくさん訪れています。
展示されているのは、トウモロコシなどの野菜や、薬草、穀物、木など幅広く並んでいます。
中でも特に種類が多いのが、トウモロコシやジャガイモ。
ジャガイモはペルー発祥と言われていて、なんと100種類以上もあるんだとか!
そしてその植物には、食べたり香りを嗅ぐことで、病気の予防や体の機能促進といった効果があります。
例えばこちらのコカの葉。
浮かべてお茶にして飲んだり、そのまま口に入れてガムみたいに噛むと、殺菌効果があったり、高山症状も和らげてくれるそうです。
また、占いや儀式にも使われていたりと、コカの葉はペルーの人にとってかかせない存在です。
このコカの葉をはじめ、ミュージアムではオーガニックのおやつやサプリを作って販売もしており、私はそうした商品の包装や販売のお手伝いをしていました。
展示しているものだけでも種類が多くて、覚えるのもすごく大変です!
こちらは家族で運営していて、太陽のようにパワフルなお母さんと心配性のお父さん、ダンス好きな子供たちの4人家族です。
みんなですぐ隣にある家で暮らしており、私も少しの間、仲間に入れてもらいました。
お昼になると、外の庭にテーブルを運んでみんなで昼食をとったり、その後はゆっくりお茶をする時間。
ペルーの人の食事は、朝食は軽めにすませて昼は遅めにしっかりとり、夜は無いかハーブティーだけなのだそうです。
朝昼晩がっつり食べる私にとっては、1日1.5食…考えられない!
と思っていましたが、小さい頃からその生活なので、いたって普通なんだそう。
写真右の料理は、ある日の昼食で、ロコト・レジェーノという唐辛子の肉詰め。
炒めたひき肉と野菜を衣にまぶし、ピーマンのような緑の唐辛子に入れて揚げたものです。
お昼ごはんは、朝から仕込んでいる時もあるくらい、ボリューム満点で、その後には、砂糖入りハーブティーというのが定番でした。
庭でお茶をしながら、ゆったりと過ごす午後は、とっても贅沢な時間に感じましたよ。
1ヶ月ここで過ごしてみて、すごく惹かれたのが、家族の時間の使い方についてでした。
ミュージアムを家族で運営しているというのもあり、小さなことでも、何か行動をするときはたっぷり話し合う。
また、手軽に便利なものが手に入る今でも、手間暇をかけたいところには、時間がかかってでも自分たちで修理したり作ったりする。
その一方で、朝晩のごはんやお風呂の時間など、ビックリするくらい短いところもありました。笑
大切にするものによって、時間の過ごし方もこんなに違うようです。
仕事をお手伝いしながらのホームステイでは、クスコの家族の1ヶ月が見れた気がしました。
Museum of plants and natural products from Peru
住所:Pumacurco 519, Cusco, ペルー
時間:月曜日〜土曜日 10:00〜18:00