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1人の女性社員の想いからはじまった”頑張っている女性のためのビール”

こんにちは、箱庭のです。

今日ご紹介したいのは、食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」のオリジナルビール「瓶のビール(酵母のピルスナー)」です。
黄色の背景に青色のワンピース女性が描かれた爽やかなラベルデザイン。そしてキャッチコピーは、「それは小説のようなビールです。」って!なんだか惹かれちゃいますよね~。

でも、惹かれると同時にこういった疑問も…。
スープの専門店からオリジナルビールってどういうことだろう?
小説のようなビールってどんなビールだろう?
だったら飲んで聞いてくるしかない!というわけで、美味しいビールと美味しいカレーをいただきながら、開発経緯やコンセプトなどいろいろなお話を伺ってきました。

160516mori_01(開発者の北山さんにお話を伺いました)

そこにあったのは、ビールとして味のこだわりはもちろん、Soup Stock Tokyoに来られる女性たちを応援したいという熱い想い。
この想いは、みんなにも届けるっきゃない!多くの女性の方に読んでいただきたい記事、飲んでいただきたいビールです。

届けたいのは、小説の世界に浸るように「ほっと」自分に浸れる時間

女性のみなさんなら、きっと一度はSoup Stock Tokyoで食事をしたことがあるという方が多いですよね。味はもちろん美味しいし、忙しくてあまり時間がない中でも「ほっと」ひと息つけるし、野菜とか栄養バランスもちゃんと取れて、量も丁度いい。そして何よりも、女性に対して開かれている感。ひとりでも入りやすいんですよね。現にSoup Stock Tokyoではおひとりさまの女性の来店が多いんだとか。

「Soup Stock Tokyoは女性客が多いこともあり、私たちもたくさんの女性達の味方でありたいと思っています。オリジナルビールは、女性の為のビールにしたいと思いました。」と開発者の北山さん。

そして決まったビールのコンセプトは、「小説のようなビール」。

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北山さん「女性の心は小説みたいに、いい意味で色んな感情や波があると思うんです。いろいろなことにくるくるめまぐるしい毎日で、大変なことがあってもそれでも表に出さずにいつも気持ちの変化と戦いながら頑張っている。そんな頑張る女性に、周りを気にせず、『お疲れ様』のご褒美に飲んでもらえて、小説の世界に浸るように『ほっと』自分に浸れる時間と空間を提供したいと思ってつくりました。」

おうちでひとり晩酌もいいけれど、頑張った日のご褒美は外で美味しいビールを飲みたい!そんな日ありますよね。
ひとりでバーに行くのもちょっと違うし、ひとり居酒屋もなんかちょっと違う。そんな時に味方になってくれるのが、Soup Stock Tokyoです。これまでひとりランチにSoup Stock Tokyoを利用することが多かったという方も、ぜひ今度は夜時間に利用してみてくださいね。自分と同じように日々頑張っている女性客が多いから、ひとり飲みも気にならないはずです。

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はじめに少し触れましたが、ラベルのかわいさにも惹かれます。テンションをあげてくれる、こういうかわいさが女性には嬉しいですよね。
イラストを担当したのは、イラストレーターの村田善子さん。ビールを飲んで美味しくて小躍りしている女性が描かれています。

コクのある、酵母が入った無濾過のビール

では、肝心の味はどうなの?
はい、ちゃんとお伝えすべく試飲してきましたよ。
(試飲の日は箱庭の4周年の日だったんですよね~。わたしたちも自分たちへのご褒美としていただきました。)

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北山さん「まず、スープの専門店なので、スープの味を邪魔しない事。そして、水分の多い商品を提供しているので、お腹が張らない事を考えました。
社内のビール好きな方に、それぞれがイメージするビールを持ち寄ってもらって、ポジショニングをしたんです。そうやって見たときに、そこそこ飲みごたえもあって、素材そのものの香りがしっかりするビールってないんじゃないかという話になって、そこをつくろうという話になりました。さまざまなビールメーカさんに連絡して、そして出会ったのがアウグスビールさんです。アウグスビールさんと出会ったことで動き出せたプロジェクトだと思っています。」

アウグスビールさんと出会ったことで生まれた「瓶のビール(酵母のピルスナー)」。
すーっと口当たりがよくって、美味しい。ちょうど良いコクと香りと炭酸。とにかく、飲みやすいんです。

北山さん「ビールは本来、麦芽(甘味)、ホップ(苦味)、酵母(酸味)、この3つのバランスがあってビールと呼ばれていました。私たちが普段飲んでいるビールは酵母をすべて濾過することが主流なんですが、このビールは酵母を濾過せずにそのまま瓶に詰めています。そのため要冷蔵で温度管理をしなくちゃいけないなどの手間がかかるんですけども、本来のビールの味を楽しんでほしいという想いがあります。」

なるほど~。人工的なガスを入れず、酵母が自分の力でゆっくりゆっくり出した細かい泡だから、お腹が張りにくいんだそう。
他にもこだわりがいっぱい詰まっていて、世界で一番高品質と言われている北西ヨーロッパ産の麦芽のみを使っていたり、通常の2.5倍という贅沢な量のホップを使うことで、個性が強すぎず、しっかりとしたボディーとコク、そして華やかなホップの香りと爽やかな苦味の絶妙なバランスをつくりあげています。

そして、この「瓶のビール(酵母のピルスナー)」、実は開発に2年という歳月をかけてできたSoup Stock Tokyo渾身の商品なんだとか。

それは1人の女性社員の小さな疑問からはじまった

はじまりは、先ほどからお話を伺っている北山さんがいだいた小さな疑問。

160516mori_05(開発者の北山さん)

北山さん「もともとSoup Stock Tokyoでは、ハイネケンというビールを取り扱っていたんですが、なぜハイネケンを提供しているのかという背景が特になかったんですね。
スープはもちろんなんですけど、カトラリーや空間まで何もかもこだわりぬいているのに、ハイネケンは市販のものをそのままご提供している。もちろんハイネケンも美味しいんですけど、”これでいい”じゃなくて”これがいい”というものづくりを追求する必要があると思ったんです。お店のスタッフみんなが自信をもって提供できる、こだわった商品をちゃんと準備したい。それにお客様の大部分が女性だから、女性のためのものをつくりたい。そう思ったのがはじまりです。」

北山さんは、普段Soup Stock Tokyoのデザイナーとして働いていて、当時は開発に携わったこともプロジェクトマネージャーのような経験もなかったというのも驚きでした。

働いていると”もっとこうした方がいいだろうな”とか、”こういうものがあったらいいな”とか思うことは誰でもあると思うんです。でもそれを実際に実現するのは大変なこと。
特に企業の中にいると、この仕事は私の範囲外かもって思ってしまったり、承認ステップがいい意味でも悪い意味でもたくさんあったりして、その間情熱を絶やさないようにしなきゃいけない。上司はまだまだ男性が多かったりするし、女性の気持ちを分かってもらうのにロジカルに説明しなきゃいけない。こうしたらいいだろうなって思っても、新しい何かを成し遂げるのって、本当に大変だと個人的に感じています。
でも、こうやって北山さんみたいに何かいい方向に変えようと頑張る女性がいるなら、応援したいし、応援することで色々素敵なものが世の中に増えるといいなと思っているので、どうしてここまで頑張れたのか聞いてみました。

北山さん「1つは誠実な商品を本当に誠実に提供して欲しいと思ったことです。
私は毎日お客様と接しているお店のスタッフが、すべて答えを持っていると思っているんです。お店のスタッフ1500人が納得をしてご提供できる商品を出さないと、それってお客様に対して誠実じゃないですよね。だから、みんなが笑顔で薦められる商品にするべきだと思ったことですね。

あともう1つは、諦めないでいれば出来るということを社員のみんなに伝えたかったんです。
2年前に全員社長会議というのを社内で開催したんです。社員みんなが社長になって、役員に対して1人1人の野望や夢をプレゼンするというものだったんですけど、300人近い野望と夢があって、だけどその事業を実現した人が1人もいないんです。はじめはいくつか進んでいるプロジェクトもあったのに、そのうちみんなフェードアウトしていきました。みんな忙しいし、本業をやりながら何かをやる大変さは、私もやっていたのですごく分かるんですけど…。でも、強い意志とちゃんとフォローする人がいたら、もっと出来るんじゃないかと思っていたんです。私も2年という長い歳月のなかで、何度も挫折しそうなときはあったんですけど、それでも諦めることも進むことも自分で決められるなら、時間がかかっても進む方を選ぼうと思ってここまできました。」

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これだけの覚悟をもってつくられた「瓶のビール(酵母のピルスナー)」。
何度も挫折しそうなときはあった…。北山さんの支えになったものって何だったんでしょうか?

待ってくれる人がいたから続けられた

「やっぱり支えてくれる人がいたということ。そして、こういうことをしたいと言い続けたことで、お店のスタッフの方から『待ってます。』っていう声があがってきました。そこで諦めちゃダメだなって思いましたね。
はじめに声を挙げたときには、提供しているビールに疑問をもったことからでしたが、上司に、このビールによってお客様にどうなってほしいのかを問われたんです。それでこのビールをつくることでお客様にこうなって欲しいっていうシーンをイメージできたことも支えになりました。あとは、ちょっとした意地でやってきました(笑)。」

何事もすんなりといくものはない、こうやって悩みながら、立ち止まりながらも進んでいくもの。そして新しい何かが生まれて、誰かが幸せになれたら、嬉しいよね。
きっと他の企業でも何かやりたい、変えたいと思っている人はいるはず!そういう方に向けて(個人的には私へのエールも勝手に含めつつ)、最後に一言メッセージをもらいました。

「諦めなかったら、絶対何かに繋がっていく。とにかく、あきらめないでぇ~!」

ま、真矢さん!?

とってもユーモアあふれる、楽しい北山さん。
北山さんのこの想い、ビールを飲むいろんな人に伝わるといいなぁ。
私も何か行き詰ったらSoup Stock Tokyoにビールを飲みに行って、頑張ろうっていう気持ちをもらおう!と思ったのでした。
(実は私、炭酸が苦手でビールはほとんど飲めないんですが、このビールはひとりで1本飲めたんです。充分大人だけど、大人になった気分。)

160516mori_07(Soup Stock Tokyoはカレーも美味しいんだよー。)

みなさんもご褒美の一杯や頑張ろうの一杯に、ぜひ「瓶のビール(酵母のピルスナー)」を飲みに行ってみてください。
きっとお店には同じように頑張る女性がたくさんいるはず。

    Soup Stock Tokyo

    URL:http://www.soup-stock-tokyo.com/

    【商品概要】
    商品名:瓶のビール(酵母のピルスナー)
     なめらかな喉越しとコクのある、酵母の入った無濾過のビールです。
    容量:330 ml /パッケージ:びん
    品目:非加熱処理生ビール/アルコール分:5・5%
    発売日:2016年6月1日(水)
    取扱店舗:Soup Stock Tokyo全店 (家で食べるスープストックトーキョーは除く)
    商品価格(税込):単品680円/セット580円
    URL:http://www.soup-stock-tokyo.com/beer/