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【トルコ旅行記Vol.3】オットマンランプにキリム。エキゾチックなトルコ雑貨
トルコのおすすめ雑貨スポット
こんにちは!料理研究家・フォトエッセイストの口尾麻美です。
イスタンブールの旧市街のグランド・バザールは観光客が必ず訪れる場所のひとつ。
トルコ語でカパル・チャルシュ(屋根のある市場)は、小さな路地にたくさんのショップが迷路のようにひしめきあっている巨大バザールです。キリムをはじめ、トルコらしい雑貨の他、洋服、革製品までいろいろあって迷ってしまいます。せっかくならお気に入りをみつけたいところ。そこで今日は、日本に帰っても使える雑貨をご紹介します。
オットマンランプでタイムスリップ
グランド・バザールにある、モザイクランプがたくさん吊り下がったお店のランプ屋さん。
これを見るとトルコに来たな~と実感します。トルコのランプは、オットマンランプといってオスマン帝国時代に身分の高い人の邸宅で使われていたランプをアレンジしたものなんだそう。小振りなものが多く、持ち帰るのにもちょうどいい大きさです。
吊るすタイプのものから置き型までいろいろ揃っています。お店によっては、プラグを日本仕様にしてくれますので安心です。お家のインテリアにさりげなくオリエンタルな雰囲気を作ってくれますよ。
トルコのバスグッズで優雅なバスタイムに
トルコといったらハマム!ということをご存知でしょうか?ハマムはトルコのいわゆる銭湯のことで、トルコの伝統的な蒸し風呂。古代ローマ時代の公衆浴場を起源として、様々な国の文化が混ざり合うトルコならではの文化です。
日本で銭湯といえば、風呂桶にシャンプーや手ぬぐいを入れて、下駄でカタカタ歩く…。という昭和なイメージが漂いますが、なんとトルコにもそんな銭湯グッズがあるんです!
グランド・バザールにはたくさんのバスグッズを扱う店があります。ペシテマルと呼ばれる伝統的なハマムタオルは、シルクやコットンなど上質な素材で色や柄も豊富。乾きやすくとっても便利です。
またいろいろな種類のせっけんや軽石、垢擦りなど見るのも楽しい!
ハマムに持って行く桶やサンダルは、日本のものとは違ってエキゾチック。おみやげにしてバスルームに飾っておきたくなるものばかり。国も違えば雰囲気もガラリと違い、とても楽しいです。すてきなバスグッズがみつかるはず!
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◆グランド・バザール
生活雑貨は問屋街で
グランド・バザールからのんびり歩いても行ける(トラムだとすぐ)、エジプシャン・バザールは別名「スパイス・バザール」ともいわれ、様々なスパイスやドライフルーツ、お茶などが売られる庶民の市場です。
ここを通りぬけると問屋街が広がっています。食材屋さんからはじまり、食器屋さん、包装紙屋さん、金物屋、かご、木工、台所用品…。日本のアメ横と合羽橋が合わさったような場所です。
ローカル雑貨が大好きな方にはまずここへ!トルコの生活雑貨が揃う雑貨好き必見のエリアです。通りは地元の人でごった返していますが、地元民になった気分で人混みにもまれるのも悪くありません。
買い物に疲れたら、お菓子屋さん、ピデ(トルコ風のピザ)屋さんなど飲食店もたくさんあります。問屋街にある店はどこもおいしいと評判なので楽しみも2倍。ついつい長居してしまいそうです。
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◆エジプシャン・バザール(エミノニュ Eminonü)
のんびり骨董屋めぐりなら新市街へ
比較的手頃なお値段でアンティークを楽しめるのもトルコの魅力のひとつ。ですが、旧市街のグランド・バザールでは、お値段が若干お高めになっています。はじめて行く場合、どれがよいのか相場は妥当なのか…正直いってわからないのが本音。でも、何かトルコらしいお気に入りのアンティークを見つけて帰りたいものですよね。
(キリムがカラフルなアンティークショップ)
そこでおすすめしたいのが、新市街のチュクルジュマ。この界隈はここ数年でアンティークショップがポツポツと増え始めた、知るひとぞ知るおしゃれスポット。
ちょっとのんびりムードのこの界隈は、お散歩にもぴったり。小さなカフェもあって今まで知らなかったトルコの魅力が発見できます。
『ここは今イスタンブールで一番ホットな場所で、のんびりしていて最高だよ』とウズベキスタン雑貨店主の方。グランド・バザールの次は、ぜひチュクルジマに足を伸ばしてみては?
私がイスタンブールに訪れた時は必ず立ち寄るお店は、お店の中の商品はアンティークというよりは中古品ばかりで、埃まみれが基本。
ディスプレイが絶妙!値段はついておらず、オーナーさん(たいていは店番がいてオーナーさんを呼んでくるパターン)のその場の言い値が値段になります。いずれにしてもグランド・バザールよりも安い相場です(お店によりますが)。
オーナーさんとのコミュニケーションも楽しいひと時。交渉次第で安くしてくれるので、バイヤー気分で交渉してみてください。
器やトルココーヒーを飲むデミタスカップや道具、計りや装飾品などなど。見ているだけでも楽しいアンティーク雑貨たち。
イステクラル通りから少し中に入ったエリアにあるので、ぜひ足を運んでみてお気に入りの雑貨を見つけてみてください。
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◆チュクルジュマ Cukurcuma
◆箱庭ゲストキュレーター 口尾 麻美(くちお あさみ)
料理研究家、フォトエッセイスト。アパレル会社勤務後、イタリア料理店を経て現在に至る。ジャンルにとらわれない料理は書籍や雑誌、イベントやケータリングを通して発信。