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日本から失われゆく郷土玩具を楽しみながら、未来へ残す

こんにちは、箱庭のです。

こけしや木彫り熊が付いた、ちょっとシュールで、だけど、なんだか愛おしい。今日は、そんな「日本全国まめ郷土玩具アクセサリー」をご紹介します。

こちらのアクセサリーを販売するのは、今年創業三百周年を迎えた奈良の老舗、株式会社中川政七商店です。
中川政七商店では、日本各地の郷土玩具をモチーフにしたフィギュアのガチャガチャ「日本全国まめ郷土玩具蒐集(にっぽんぜんこくまめきょうどがんぐしゅうしゅう)」を発売しており、7月16日(土)に同シリーズから新たに登場したのが、このアクセサリーなんです。
アクセサリー第1弾として発売されたのは、北海道・東北の玩具を使ったヘアゴム全4種類(900 円+税)と、ブローチ全1種類(800 円+税)です。

シュール可愛い!まめ郷土玩具を身に着ける

160715mori_01左上から時計回りに、宮城県の「鳴子こけし」、北海道の「木彫り熊」、山形県の「笹野彫りにわとり」、青森県の「鳩笛」。

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店頭では、本物の郷土玩具と一緒にディスプレイされていたのですが、見比べてみるとその精巧さにビックリします。(発売記念イベント時の特設ディスプレイです。)

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木彫り熊も本物そっくりでした!
それもそのはず、フィギュアの制作は、造形物の精巧さ・センスにおいて世界屈指の水準を誇る株式会社海洋堂が行っているそうです。

髪に飾るにはちょっとシュールかな。。そう思った人もいるかと思いますが、つけてみたら案外可愛いんですよ~。

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どうでしょうか?
髪に鳥がとまりました。 色合いが美しいですよね。

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鳥は鳥でも、こっちはニワトリ。来年はトリ年なので、こちらもおすすめ。

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ブローチは、秋田県の「イタヤ細工馬」。
シンプルなお洋服のワンポイントになります。

まめ郷土玩具をあらゆる角度から楽しむワークショップ

ちょうどお店に伺った日は、先行販売イベントとして、この郷土玩具を使ったワークショップ「まめ郷土玩具で遊ぶ夏の夜」が開催中。私も参加させていただいたので、そちらの模様も少しお届けしますね。

この日は2つのワークショップが開催されていて、まずひとつめは「オリジナルアクセサリー制作」。
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「鳴子こけし」、「木彫り熊」、「笹野彫りにわとり」、「鳩笛」、「イタヤ細工馬」の郷土玩具の中から好きなものを選び、ピアスやキーホルダー、ヘアゴムをつくっていきます。

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中川政七商店で販売している布の、端切れを使ってポンポンをつくることもできましたよ。どの布もかわいい~。

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ポンポンって毛糸でつくる人が多いかと思いますが、こうやって端切れでつくってみるのもいいですね。

完成した皆さんの作品を見せていただきました。
160715mori_13左上から時計回りに「鳩笛とポンポンのストラップ」、「鳩笛のキーホルダー」、「木彫り熊のヘアゴム」、「笹野彫りにわとりのピアス」です。
参加者のみなさん、それぞれが自分好みにカスタマイズされていて、どれも個性あふれる仕上がりに!
郷土玩具も、まさかアクセサリーになる日が来るとは思っていなかったことでしょう。

アクセサリー制作の横で開催されていたのは、「世界チャンピオンとモノポリー大会」。
アクセサリーづくりと、モノポリー大会という、普段は同じになりそうにないワークショップが同時開催されるというのが、中川政七商店の面白いところです。
隣で楽しそうな声が聞こえると、本当はひとつのワークショップ目当てだとしても、だんだんと興味が湧いてくるんですよね。どちらも参加されている方がたくさんいましたよ。
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こちらのモノポリーは、中川政七商店が日本モノポリー協会監修のもと制作した、オリジナルの「日本工芸版モノポリー」。(ちなみに、モノポリー世界チャンピオンは日本人なんです!)

世界No.1ボードゲームと称される「モノポリー」。
世界には「ご当地モノポリー」が数多く存在しているのですが、「日本工芸版モノポリー」は、日本全国各地の工芸品とその産地を舞台にする、特別エディションの「ご当地モノポリー」なんです。
ちなみにこのモノポリーには、鹿の駒が付いているのですが、「日本全国まめ郷土玩具蒐集」のガチャをひいて、まめ郷土玩具を駒にするのが中川政七商店流。

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この日は、アクセサリーと同じ7月16日に発売された「まめ郷土玩具 第6弾(1回¥400(税込))」を使って、みなさん遊んでいました。

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私はモノポリーをやったことはないのですが、工芸が好きなので、このボードを見て可愛さに悶絶。

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全国各地の工芸品を多数掲載していたり、イベントカードではこれまでの工芸品のトリビアに加え、近年、工芸業界に起こっている新しい動きを記載するなど、細部までこだわった逸品なんです。
石川の工芸、九谷焼や金箔もありました。自分の出身地の工芸を応援したくなりますね。

郷土玩具を知ってもらう、そのきっかけになりたい

ワークショップでは、自分の出身地の郷土玩具話で、盛り上がっている姿もありました。
こけしや木彫り熊、赤べこなど、有名な郷土玩具は知っていても、自分の出身地の郷土玩具ってなんだろう?そんな方も多いのではないでしょうか。

「日本全国まめ郷土玩具蒐集」は、郷土玩具の魅力をガチャガチャを通してたくさんの方に知ってもらい、その地を訪れたとき「本物」の玩具を探し求めるきっかけとなり、少しでも存続することにつながればという願いをこめて企画されたことから始まっています。
私自身、知らない郷土玩具がたくさんありましたが、どの郷土玩具もかわいいものばかりで、どんどん集めたくなってきます。
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最後は、ワークショップで思いがけず出会えた、中川政七商店の代表取締役 中川 淳さんとパシャリ。
ぜひ、みなさんもアクセサリーやガチャガチャから郷土玩具を楽しんでみてください~。

    日本全国まめ郷土玩具アクセサリー[ 新商品 ]

    ヘアゴム 900 円(税抜)4 種類(鳩笛、鳴子こけし、木彫り熊、笹野彫り にわとり)
    ブローチ 800 円(税抜) 1 種類(イタヤ細工馬)

    日本全国まめ郷土玩具蒐集 第6弾

    1回¥400(税込)
    全6種+番外1種
    http://www.yu-nakagawa.co.jp/p/2736

    ◆お問い合わせ
    株式会社中川政七商店 :http://www.yu-nakagawa.co.jp