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インディヘナの文化が残る町、北アルゼンチンのウマワカへ

こんにちは!箱庭キュレーターの小夏です。
アジアからぐるりと世界一周の旅をしていたのですが、先日帰国しました!
気がつけば2年以上も旅をしていたことに、自分でもビックリです。
最後の国ブラジルまで、どうかお手紙におつき合い下さいませ~!

さて、ペルーを後にしてからは、ボリビアからアルゼンチンとの国境沿いまでやってきました。
歩いて国境を越えて、ボリビアとチリに面している、フフイ州のウマワカという町を目指します。

島国の日本からみると、歩いて国境を越えるのは何だか新鮮!
違う国といえど、そこまで変わりはないのですが、ちょっぴりドキドキする瞬間でした。

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ウマワカを目指して、バスに揺られること数時間。
暑く乾燥した道をひたすら走っていきます。

サイドの岩山には、大きなサボテンが見えてきました。

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ウマワカ近くになると、その名もウマワカ渓谷という、七色に見えると言われる渓谷が!

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遠くから見ていると、スケールの大きい絵のよう。
長い年月をかけて、こうした渓谷ができたと思うと、本当に神秘的です…!

その渓谷の中に、急にポンッと現れたようにウマワカの町がありました。

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街中には、昔の西部劇に出てくるようなバーやレストランもありつつ、コロニアル調のカラフルな建物たち。
その中を、大勢のインディヘナの人たちが歩いていて、まるで違う時代に来てしまったような感覚です…。
その不思議な魅力に、着いて10分で好きになっていました。

南米大陸に長く広がるアルゼンチンは、地域によって文化も人も本当にそれぞれで、
ボリビアからほど近いウマワカでは特に、ペルーやボリビアで見られるようなインディヘナの文化が色濃く残っています。

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ウマワカの中心地は、全体を歩いても20分ほどと、とてもこじんまりしています。
写真だと分かりにくいのですが、街中には、タルチョーのような形で
逆さにした花と丸い風船が交互に紐に吊るされていました。
これがまたかわいい〜!

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町の広場へ行くと、どこからともなく人がたくさん集まっていました。

ペルーやボリビアを中心としたアンデス地域一帯には、母なる大地を意味するパチャママへの信仰があるそうで、インディヘナの人々は、すべての自然に宿る神として、パチャママをとても大事にしています。
訪れた時は、そのパチャママや収穫した作物を祝うお祭りの期間中でした。

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広場の近くでは、音楽が流れると皆んな踊り出したり、泡スプレーをかけ合ったりと、かなりのお祭りムード!
大人も子どもも、みんな本当に踊るのが大好きです。

ふだんからウマワカにいる人だって、そもそもパチャママを知らない人だって、みんな踊ってお祝いすればいいじゃない。
そんな声が聞こえてきそうなくらい、全体がローカルなあたたかみに包まれていました。

どこか不思議な魅力に惹きつけられた町、ウマワカ。
是非またいつか訪れたい町の一つです!