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旅するお手紙~365日世界一周~ vol.48|fromパタゴニア 絶景の旅!
憧れのパタゴニアへ
Hola! こんにちは、小夏です。
今回は南米大陸のほぼ南端にある、パタゴニアエリアをお届けします。
パタゴニアといえば、アウトドアブランドが思い浮かぶ人も多いはず。
実は、そのパタゴニアのロゴに描かれている山をはじめ、南米大陸の南緯40度より南に広がる大自然が、今回お届けするパタゴニアです。
なんだか規模が違いすぎて、イメージが湧きにくいかもしれませんが、全体の面積は日本の約3倍にもなるんだそうですよ。
この広大な自然を味わいに、世界中からたくさんのトレッカーが訪れている場所なんです。
ところで、パタゴニアまでの道のりを調べてみたところ、
直前まで滞在していた北アルゼンチンの町からパタゴニアまでは、南米大陸をほぼ半分南下することになります。
これだと休まずバスを乗り継いでも、玄関口の町エル・カラファテまでは、おおよそ50時間!!
さすがに50時間はつらいので、バスと飛行機で目指すことにしました。
それにしても、ブエノスアイレスまでのバス13時間と飛行機3時間の移動…。
バックパッカーの私にとって、南米の旅は移動の連続でした。
写真は、飛行機から見えた景色。
アルゼンチンは、都市の間はほぼこうした荒野が続いています。
今思えば、長時間の移動に飽きなかったのは、こうした窓からの景色のおかげでした。
地形のうねりや、時間ごとに変化する自然の色はどれもダイナミック。
その様子を、ただただ眺めていた気がします。
そんな長い移動を終えてたどり着いたのは、エル・チャルテンという町。
ここから、ボリビアで出会った仲間とトレッキングをすることにしました。
目指すは、フィッツ・ロイという鋭角に尖った山!
パタゴニアを代表する自然スポットの一つです。
出発当日の天気はというと、今ひとつな様子…
パタゴニアのベストシーズンは夏の12~3月と言われているのですが、天気はとても変わりやすく、夏でも寒いため、天気予報とにらみ合いながら出発しました。
フィッツロイまでは片道4時間。
途中まではなだらかな道が続いて、遠くにフィッツ・ロイを眺めながら進んでいきます。
フィッツ・ロイまではまだまだですが、すでにただならぬ雰囲気。
肉眼で見ていると、そこだけいきなり違う世界が広がっているようです。
訪れた2月はまだ夏でしたが、途中には紅葉しているところもありました。
南半球を移動してみると、予期せぬ季節感が味わえましたよ!
フィッツロイに近づくにつれ、急な岩場になっていきました。
余裕で写真を撮っていたのが嘘だったかのような後半戦。
ただでさえ風が強くて寒いのですが、山の上はもう、切れるような空気です。
ふと疲れた時に後ろを振り返ると、そこには大自然の景色と、旅仲間のとびきりの笑顔が(笑)。
この笑顔に、何度助けられただろう!
頂上近くは、気を抜くと下まで転げ落ちていきそうなほどの岩場。
よじ登るように、少しずつ上がっていきました。
そして、念願のフィッツ・ロイの麓に到着!
到着すると、ちょうど太陽がフィッツ・ロイから出てくる頃で、なんとも神々しい様子。
こんなにかっこいい山あるんだ!
山というより、大きな岩が突き立てられたようにも見えます。
氷河が流れ込んだロストレス湖。
絵に書いたようにきれいなブルーでした。
ずーっと見ていると、どこからともなく雲が現れては風に流されていきます。
これは山のてっぺんから雲が生まれる瞬間なのだそう。
パタゴニアは風が強いため、こうして吹きつけた空気が山の上で冷えて雲ができるんだよ、と旅仲間が教えてくれました。
こんなに分かりやすく雲ができるのを見たのは初めてです。
自然のこと、動物のこと、国や文化のことなど、
一緒にいる人が違えば、また違った視線で、色んなことを感じながら登れるのも面白い。
一人旅では、現地で出会った旅行者同士が連れ立ってどこかへ行ったりすることも多いので、こうした巡り合わせも、南米の長い移動や旅の道中の楽しみでもありました。
帰り道に見えた、大きなフィッツ・ロイの陰。
パタゴニアの自然は、予想をはるかに超えるダイナミックさです。
さて次回は、引き続きパタゴニアより氷河トレッキングをお届けします!
展示販売会のお知らせ
2年間の旅で出会った手しごとの展示販売会をいたします!ネパール、エストニア、ペルーなどなど、旅するお手紙でもお届けした国々の手しごとが並びます。ぜひ見にいらして下さい。
開催:2016年10月6日(木)〜8日(土)
10月13日(木)〜15(土)
OPEN:13:00〜18:00
場所:Bahar (バハール)
東京都江東区平野1-9-7 fukadaso203
大江戸線・半蔵門線「清澄白河駅」A3出口より徒歩5分