We Work HERE

さまざまな職業100人に聞いた「働くとは何か?」

こんにちは! 箱庭キュレーターのkomattyです。

最近、U・Iターンといった移住生活をよく耳にしますが、私も含めたくさんの人が東京で働いていますよね。みなさんは、どうして東京で働いているんでしょうか?
今日は、東京で働くすべての人が気になりそうな本『We Work HERE』をご紹介します。

みどり荘
出版したのは、東京に2つの拠点があるコワーキング・スペース『みどり荘』の運営チーム。(ちなみにこの写真が、中目黒にあるひとつめの拠点『みどり荘1』です。)

コワーキング・スペースとは…
職業も国籍も年齢も性別もさまざまな人が集まり、それぞれが独立した仕事をしたり、勉強会やイベントを開催したり、メンバー同士のコミュニケーションを重視する共働スペースのこと。

なぜコワーキング・スペースを運営している『みどり荘』が本を出版??ちょっと不思議に思いますよね。

きっかけは、打ち合わせや視察で『みどり荘』を訪れる人々が感じたこの疑問。
「この人たち(みどり荘のメンバー)はいったい、働いてるのか? 遊んでるのか? どうやって ”メシを食ってる” のか?」

なるほど~。
確かに『みどり荘』に集まる人たちは、みんな楽しそうで、本当に仕事してる?って思っちゃうのもわかります。

『みどり荘』運営チームは、「仕事のこと、お金のこと、生活のこと、生き方のこと、彼らのワークスタイルとライフスタイルを観察することで、これからの働き方のヒントが見えてくるのではないか」と考えたんだそうです。
それでは、少し中面を見ていきましょう。

We Work HERE
We Work HERE

表紙をめくって最初にあらわれるのが、満員電車の写真と
「働くために生きるのか?」「生きるために働くのか?」「働くとは何か?」という問いです。
ワークとライフを切り分け、そのバランスを取りながら過ごす東京の日常を問い直される文章にドキッとします。

We Work HERE

本を作ったみどり荘の紹介ページ。「NO RULE IS OUR RULE」という考えで自由な「働く」を模索しているそうです。
スポートジムのようなメンバーシップ制度をとっており、2012年5月にスタートしてからこれまでに国内外から100人超のメンバーが集まっているそうです。興味深いですね〜。

We Work HERE
We Work HERE

目次を開くと、記事一覧が見開きに記されていて、とにかく項目の多さに圧倒されてしまいます。

この本には「みどり荘」のメンバー46名と、「みどり荘」のメンバーの仕事仲間や紹介でつながった54名、合計100人が登場します。東京で働いている人、東京で働いていた人、東京に働きに来ている人のいずれかです。
ワークとライフの区別が曖昧で、ただここで楽しく生きて働いているように見える人たち、「生きる」と「働く」が一緒になったような人たち、そんな100人に「働くとは何か?」という問いをぶつけてまとめられています。

本の読み方は、頭から読んでも、気になる人から読んでも、どこから読んでも構いません。
目次のタイトル+名前、顔写真+名前、または巻末のJOB INDEXから職業別に、気になる記事を探すこともできます。

We Work HERE

なるべく一つの職業に偏らないように、そして性別や年齢や国籍など幅広い方々を対象に取材が行われました。

We Work HERE

取材記事は96本。一人一見開きです。
働き方・生き方の大まかな傾向から「ONE WAY – 一直線」「DETOUR – 回り道」「PARALLEL – 平行」「UNDERWAY – 開拓」と4つの章に分けられています。
ページは3〜4つの段落で構成され、それぞれの方が「HERE」に至るまでの道のりや、そこでどんなことを考えながら働いているかなどがまとめられていて、最後の段落に「働くとは何か?」への回答が収められています。

We Work HERE
We Work HERE
We Work HERE

取材記事は、取材対象者のキャラクターがなるべく感じられるように、口語調、一人称の文体で書かれています。
文字だけで構成されていますが、レイアウトが全ページ違うので、パラパラとページをめくりながら、気になる見出しを見つけたら、本文を読みはじめてもよいかもしれません。

We Work HERE

取材記事以外に4本のコラム「働くをめぐる考察」があります。
グローバルに活躍する学者や美術家がそれぞれの視点で「働く」に対する考えを述べています。

We Work HERE

目次と記事の間に掲載されている「働く」の歴史。
よく見ると、紀元前400万年から、未来の2050年までびっしりと出来事が書かれています。
テクノロジーの進化や世界経済の動きなどにより、時代によって仕事・働き方は変わっていて、これからもきっと変わり続けていくのだろうことが予想されます。

100人100通りの全く異なる働き方。
どの人の記事が心に留まるか、ぜひ実際にお手にとってページをめくってみてください。
働く女子のインタビューも多数、載っていますよ!

We Work HERE女子クリエイター

気になる人がいたらコンタクトを取ったり、実際にみどり荘に足を運んでみても面白いかもしれません。
みどり荘1では毎週火曜日、誰でも参加できるランチ会が開催されています。
また、本の購入特典として、帯の裏に「みどり荘で働く券(みどり荘2の1日利用券)」が付いています。(有効期限あり)

本に書かれていることは、「働き方」の答えではありませんが、この本をきっかけに、仕事の手をちょっと休めて、働く上で本当に大切にしたいことを見つめ直してみませんか?

    We Work HERE


    サイズ: A5変形(210mm x 148mm)
    ページ数:224ページ
    装丁:ソフトカバー
    ISBN-13: 978-4-908774-68-3
    発行所: ミライインスティチュート出版
    定価(本体価格):本体1,800円+税

◆参照元
We Work HERE
We Work HERE – Shop
みどり荘
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