模様と意味の本—明日誰かに話したくなる模様のはなし

誰もが知ってる“模様”にまつわる
たのしい豆知識がつまった一冊

こんにちは! omatsuです。
今週の週末読みたい本は、『模様と意味の本—明日誰かに話したくなる模様のはなし』です。

ボーダーのカットソー、ギンガムチェックのハンカチ、ドット柄のシーツなど・・・
私たちの暮らしの中にあふれる、ざまざまな「模様」。
デザインのお仕事をしている人にとって、模様はとっても大事な材料でもありますよね。
かく言うわたしも、使えそうな模様素材を見つけると、つい採集をする習慣があったりします。

でも、意外と模様に関する歴史や文化まで知らなかったりするのが正直なところ。
そこで今日は、さまざまな模様にまつわる豆知識がギュッと詰まった一冊をご紹介します!

本書は誰もが知っている模様について書かれています。
この本は、誰もが知っている「丸&水玉」「四角&格子」「線&縞」から、「花柄」「ペイズリー」「カモフラージュ(迷彩)」「イスラム文様」、さらにはフラクタルや超越数論など科学と数学の分野に見られるパターンまで、さまざまな模様について書かれています。

素敵なイラストとともに、模様にまつわる歴史や逸話、雑学、文学、芸術、文化史的なお話が数多く紹介
この本の面白いのは、素敵なイラストとともに、模様にまつわる歴史や逸話、雑学、文学、芸術、文化史的なお話が数多く紹介されているところ!まるで詩集を見ているような、哲学書を見ているような。先人たちの知識や言葉をたくさんもらえます。

デザイン参考書やアート本のように、ビジュアル面でも楽しませてくれますよ。
また、本書で使用されているイラストやデザイン、どれをとってもセンスがよいものばかり!
デザイン参考書やアート本のように、ビジュアル面でも楽しませてくれますよ。

それぞれの柄・文様・意匠の、意外で不思議なサイドストーリーで読むたのしい「模様の文化史」ともいえる本書。実際どんな模様のエピソードが綴られているのでしょうか?
中身をちょっぴり覗いていきましょ~!

ドット

人物を特定するためには、ドットは最低150個必要だそうです。
人物を特定するためには、ドットは最低150個必要だそうです。これは点描で超細密な人物画を描く巨匠、チャック・クロースの言葉なんだとか。

“ドット”といえば「草間彌生」さん。
“ドット”といえば「草間彌生」さん。彼女が芸術家としてどんなアクションを起こしたか、当時のアメリカ大統領にどんなメッセージを送ったのかなど、知られざる水玉アートの真相に迫っています・・・

ボーダー

箱庭メンバーも大好きなボーダーに関する章には、知っているようで意外に知らない模様の秘話を教えてくれます。
箱庭メンバーも大好きなボーダーに関する章には、「床屋のサインポールがストライプなのはなぜ?」だったり、「囚人服に黒い縞模様が使われたのはなぜ?」など、知っているようで意外に知らない秘話を教えてくれます。

チェック

わたしたちがタータンについて「知っている」と思っていることのほとんどが作り話なんだとか!
タータンといえばスコットランド伝統の格子柄。でも、わたしたちがタータンについて「知っている」と思っていることのほとんどが作り話なんだとか!これには驚き!

他にも模様にまつわるトリビア満載!

他にも模様にまつわるトリビアが満載!
”花柄をインテリアに取り入れたのは、「モダンデザインの父」でもあるウィリアム・モリス”だとか、“もっとも長い間流行したの模様はペイズリー柄”とか、思わず誰かに話したくなる模様にまつわるトリビアが盛りだくさん!これからさまざまなシーンで模様を選ぶとき、この本のエピソードを思い出しちゃいそう!
職業デザイナーが知見を広めるためや、身の回りの模様について知るための雑学辞典としてなど、幅広い用途として、読んでいてためになるオススメの一冊です。

◆参考元
フィルムアート社