台湾旅日記Vol.1|台中に行くなら必ず訪れたい「台中国立歌劇院」

まるで洞窟!? 曲線のデザインが美しい台中のオペラハウス。

你好(ニーハオ)!Keinaです。
年末年始は、台中出身の友人を訪ねて台湾へ行ってきました。今回は、友人が住んでいる台中を中心に、台南、台北と3つのエリアを巡り、台湾の文化や暮らしをたっぷり味わってきました。はじめて訪れた台中では、友人が運転するバイクの後ろに乗せてもらい、街の風やにおいを全身で感じながら、毎日いろんなところへ行ってきました。台湾の友人に案内してもらった台湾の魅力を数回にわたってお伝えしていきます。

台中の新名所「台中国立歌劇院」へ。

台湾桃園国際空港から台中までは、緑色の統聯客運のバスに乗って2時間半ほど。大人240元。
台中駅(台中火車站)から臺中國家歌劇院(台中国立歌劇院)は、タクシーで約20分。バスで約30分。詳しいアクセスは、こちら

日本の建築家、伊東豊雄氏の設計による「台中国立歌劇院」は、2016年9月にオープンしたばかりの台中の新名所。

日本の建築家、伊東豊雄氏の設計による「台中国立歌劇院」は、2016年9月にオープンしたばかりの台中の新名所。

台中国立歌劇院は、建物のなかにある劇場だけがオペラハウスではありません。
建物全体が劇場です。エントランスホールやホワイエはもちろんのこと、レストランや屋上庭園など、
どこにいても音や光や空気の流れを感じることができます。
壮大な宇宙の輝やきを間近に感じることのできる身体全体に訴えかける建築です。
―― 伊東豊雄 Toyo Ito
「臺中國家歌劇院」 建築設計より引用)

友人から日本人が設計していることを教えてもらい驚きました。帰国後に伊東氏の建築を調べてみると、杉並区立杉並芸術会館まつもと市民芸術館、元町・中華街駅など見たことのある建築があり、知らない間に彼の建築に触れていたんだなと、嬉しくなりました。台中国立歌劇院は、台湾での表記は臺中國家歌劇院です。

建物の手前には、さりげなく草花が植えてあったり、川のように水が流れていて、人々の憩いの場になっていました。
建物の手前には、さりげなく草花が植えてあったり、川のように水が流れていて、人々の憩いの場になっていました。

中へ入ると、まず洞窟を思わせるような空間に驚きます。
中へ入ると、まず洞窟を思わせるような空間に驚きます。内部には梁や柱が1本もなく、「世界で最も建築がむずかしい建物」と言われているのにも納得。なんと完成までは10年以上もかかったそう。

青や赤の差し色が目を惹きます。
青や赤の差し色が目を惹きます。施設内のサインは、行先に矢印が向いている楽しげなデザインでした。お芝居を観なくても自由に中に入れます。施設内には、3つの専用劇場と多目的スペースの「コーナー・サロン(角落沙龍)」、さらには青空のもとで楽しめる広場や野外劇場、スカイガーデンといった屋外施設があります。

1FのVVG School内には梯子型の本棚が並んでいました。
1FのVVG School内には梯子型の本棚が並んでいました。

こちらは本コーナー。
こちらは本コーナー。

あちこちにイスが設置されているので、ゆっくり楽しめます。
あちこちにイスが設置されているので、ゆっくり楽しめます。

臺中國家歌劇院
1FのVVG Laboは、実験室をコンセプトとしたコーヒーショップ。
1FのVVG Laboは、実験室をコンセプトとしたコーヒーショップ。

どこからか水の流れる音が聞こえるなと思っていたら、足元に水が流れていました。
どこからか水の流れる音が聞こえるなと思っていたら、足元に水が流れていました。

臺中國家歌劇院
臺中國家歌劇院
ぐるりと見ても、ひとつとして同じ曲線がないことに驚きます。
ぐるりと歩きまわってみても、ひとつとして同じ曲線がないことに驚きます。

2階へ続く階段の前にはArt Corner。
2階へ続く階段の前にはArt Corner。天井からぶら下がる作品が展示してありました。

壁の丸い窓は、昼は外の自然光を中で感じることができ、夜になれば、内側から灯される明かりが外へ漏れます。
壁の丸い窓は、昼は外の自然光を中で感じることができ、夜になれば、内側から灯される明かりが外へ漏れます。

柔らかで有機的な空間は、まるでクジラの体内にいるよう。
柔らかで有機的な空間は、まるでクジラの体内にいるよう。今回は、劇場は見学できませんでしたが、きっと素晴らしい空間が広がっていることでしょう。次回は、お芝居も観てみたいです。

臺中國家歌劇院
臺中國家歌劇院
臺中國家歌劇院
5Fへ続く階段。
5Fへ続く階段。

窓の外も絵になります。
窓の外も絵になります。

ときどき丸い噴水から、水が飛び上がります。光と影もきれい。
ときどき丸い噴水から、水が飛び上がります。光と影もきれい。

扉の奥はテラスになっていました。
扉の奥はテラスになっていました。

テラスから見えた街の景色。
テラスから見えた街の景色。

5階は、台北でオシャレなショップやカフェを出店している「好様VVG」が手がける様々なお店があります。
5階は、台北でオシャレなショップやカフェを出店している「好様VVG」が手がける様々なお店があります。

VVG Books Playは、本や雑貨が並んでいておみやげを探すのにもぴったり。
VVG Books Playは、本や雑貨が並んでいておみやげを探すのにもぴったり。奥には、VVG Food Playというレストランもあり、VVG好きにおすすめのフロアです。

臺中國家歌劇院
臺中國家歌劇院
臺中國家歌劇院
臺中國家歌劇院
6階のスカイガーデンへと続く階段から見た様子。ぶら下がった玉ねぎ型のイスが気になりました。
6階のスカイガーデンへと続く階段から見た様子。ぶら下がった玉ねぎ型のイスが気になりました。

屋上のスカイガーデンは、さらに開放的です。
屋上のスカイガーデンは、さらに開放的です。

かわいい花も咲いています。
かわいい花も咲いています。

あちこち撮影スポットになりそうな場所がたくさんあり、みなさん思い思いに撮影していました。
あちこち撮影スポットになりそうな場所がたくさんあり、みなさん思い思いに撮影していました。

このスペースは、コンサートや野外上映会にも最適ですね。
このスペースは、コンサートや野外上映会にも最適ですね。

芝生の上に座ってくつろぐのもいいですね。
芝生の上に座ってくつろぐのもいいですね。

帰りに見えた夜の姿もステキでした。
帰り際に見えた夜の姿もステキでした。台中の新名所は、見どころがたくさんあるので、朝一番に訪れてゆっくり時間をかけて楽しむのがおすすめです。台北から日帰りもできるのでぜひ。この新しい文化施設から台湾の素敵な文化がたくさん発信されますように!

臺中國家歌劇院

    臺中國家歌劇院(台中国立歌劇院)

    National Taichung Theater
    台中市西屯區惠來路二段101號
    営業時間:平日10:30~22:30 土日・祝10:00~23:00
    休業日:年中無休
    電話番号:04-2251-1777

    アクセス
    台湾桃園国際空港から台中までは、緑色の統聯客運のバスに乗って2時間半ほど。大人240元。
    台中駅(台中火車站)から臺中國家歌劇院は、タクシーで約20分。バスで約30分。市バス75番の「臺中榮總」方面行きに乗り「臺中國家歌劇院」バス停で下車。または、「新光三越站」or「新光/遠百」で下車、徒歩約8分。台中市内の市バスは、台湾好玩カード、悠遊カードを使えば10km以内の乗車が無料でお得です。
    詳しいアクセスは、こちら