LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
Museum shop file Vol.1|東京的視点で発信する「国立新美術館 スーベニアフロムトーキョー」
ミュージアムショップをファイリングしていくように、紹介していく連載はじまるよ
こんにちは、箱庭編集部です。
今月からはじまる新連載は、ミュージアムショップをファイリングしていくように、紹介していく連載「Museum shop file」です。
アートやデザイン好きな箱庭読者のみなさんは、お休みの日に美術館へおでかけという人も多いですよね。私たちもみんな美術館が好きです。そして、美術館も好きだけど、ミュージアムショップも大好きなんですよね。ミュージアムショップって、視点が面白い商品や、デザインにこだわった商品など、ちょっと普通のお店と違ったセレクトがワクワクして、とっても楽しくって、絶対に立ち寄らずには帰れません。ミュージアムショップに行きたくて、美術館に訪れることもしばしば。
そこで私たちは考えました。こんなに好きなのに、美術館を特集した雑誌やサイトはあるけれど、ミュージアムショップに注目した雑誌やサイトはまだまだ少なくない?と。
ならば、私たちがやろうではないか!ということで、ミュージアムショップを紹介していく連載です。これから毎月、1店舗ずつ、少しずつではありますが、1年後には12店舗。2年後には24店舗。そして、最終的には日本全国のミュージアムショップが探せる連載にしたいと思います。ゆっくりですが、お付き合いください。
今年で10周年!275平米もある国立新美術館のミュージアムショップ
記念すべき、最初のミュージアムショップは、国立新美術館の地下1階と1階にある「SOUVENIR FROM TOKYO(スーベニアフロムトーキョー)」です。
2007年1月21日にオープンして、今年で10年を迎えました。
このミュージアムショップに来た時のはじめの印象は、とにかく広い!広い!広い!でした。その面積、地下1階のショップだけで、なんと275平米あります。
写真で切り取っても、この広さを感じてもらえるのではないでしょうか。
東京的視点で、幅広いジャンルからセレクト
このショップの最大の特徴は、「東京的視点で色々なものを編集し届ける」というコンセプトにあります。
実は、国立新美術館は、貯蔵品がない美術館。通常のミュージアムショップでは、美術館の貯蔵品と連動した商品を展開するというのが基本ですが、ここでは貯蔵品がないので連動ができません。そこで、その連動ができないということをプラスに捉え、お店がある東京の中心・六本木という立地から、東京的視点で編集し、提案しています。
セレクトされている商品を見てみても、美術本があれば漫画があったり、ポップでキャッチな商品もあれば、昔から造られているような工藝品まで。ジャンルに捉われず、デザイナーもスター級の人から無名の若い人まで、幅広くセレクトし、展開されています。
「スーベニアフロムトーキョー」という名前が、”東京からのおみやげ”ですから、お土産にピッタリなモノという観点もありますが、このジャンルレスなセレクトは、ギフトさがしにもピッタリ!出産祝いから還暦祝いまで、どんなシーンにも、幅広い年齢層にも、もちろん男女どちらでも、贈れるギフトが見つかるショップです。実際に、スーベニアフロムトーキョー広報の方も、「何か困ったときがあったら、ここに買いに来ます。」と話します。困ったときの救世主になること間違いなしです。
ギャラリーと催事スペースも新たな出会いの場
このショップのもうひとつの特徴は、広い店内を活かして設置されているギャラリーや催事スペース。定期的に内容が変わるこのスペースは、美術館本館の展示に合わせて、来場者の趣味趣向を考え、デザイナーさんや作家さんにお声がけしているのだとか。いつ訪れても新しい出逢いが待っているのが嬉しいです。
最後に、ショップでお取り扱いしている商品をいくつかご紹介していただきました。
国立新美術館のロゴを用いたスケッチブックと鉛筆
佐藤可士和氏がデザインした国立新美術館のロゴを「スーベニアフロムトーキョー」のために4色でデザインしていただき、プロダクトに落とし込んだもの。向日葵色、浅葱色、若草色、緋色の伝統色でつくられています。鉛筆は、パッと見ただけでは国立新美術館のロゴだと分からないのですが、そこがまた素敵。
ちなみにショップのラッピングもこのデザインが採用されています。
スーベニアフロムトーキョーオリジナルカードとマグネット
クリエイティブユニット「Bob Foundation」が製作したカード。中心には「スーベニアフロムトーキョー」があり、山手線のイメージで東京のスポットが描かれています。
マグネットは、カードに描かれている東京のスポットを切り出したもの。東京のお土産にGOOD!
HIROCOLEDGE SLEEVE BAG
高橋理子さんがデザインを手掛けるプロダクトレーベル「HIROCOLEDGE」とのコラボレーションによるSLEEVE BAG。染めた手ぬぐいでつくられたバッグなので、とっても軽い!
スーベニアフロムトーキョーの緋色と朱色をイメージした、このショップだけの限定色です。
「Acchi Cocchi Bacchi」のブローチ
アジアや中米など、実際に海外に足を運び、選んだパーツからつくられた、全て一点モノのブローチです。「ここにいてもどこにいても、旅を感じたい」との想いで制作されたこの作品を「小さいアート作品です。」とおすすめしてくれました。かわいさに心鷲摑みされちゃいます。
「真工藝」の木版手染めぬいぐるみ
飛騨高山に工房をもつ「真工藝」の木版手染めぬいぐるみ。素朴な生木綿に飛騨の木版で染付け、高温で蒸して色止めし、もみ殻をつめ、縫い合わせています。こちらも手づくりのため、ひとつひとつ表情が少しずつ違うのが、特徴。工藝品ですが、現在のインテリアにも溶け込む、可愛い子たちです。
おすすめしたい商品は他にも山ほどあって、ここはもはや宝島なんじゃないか!というくらいのショップです。
モノさがしに困ったときも、そうではなくても、ぜひ足を運んでみてください。
-
◆SOUVENIR FROM TOKYO(スーベニアフロムトーキョー)
〒106-8558
東京都港区六本木7-22-2
国立新美術館1F, B1
TEL:03-6812-9933
FAX:03-5775-4670
10:00-18:00(金曜日のみ20:00まで)
毎週火曜日定休(祝日又は休日に当たる場合は開館し、翌日休館)
https://www.souvenirfromtokyo.jp/