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自然・食に次ぐ富山の楽しみ方。富山市内の美術館巡りをご提案します!

こんにちは。富山在住のSUZUKIです。
4月15日に立山黒部アルペンルートが全面開通し、富山にも本格的な春がやってきました。
富山の春と言えば「雪の大谷」「ホタルイカ」などなど、自然や食を求めて来られる方も多いと思いますが、もう1つおすすめしたいのが美術館巡り。

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北陸新幹線の停車する富山駅の周辺には、3月末に一部オープンした富山県美術館を始め多くの美術館が点在しており、街の散策を楽しみながらアートを堪能することができます。

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バスなどの交通機関もありますが、自転車で廻れる距離感なので「シクロシティ」というレンタサイクルサービスの利用がオススメ!富山駅を始め、主要な観光スポットにターミナルが設置されており、時刻表を気にせず自分のペースで美術館巡りを楽しむことができます。詳しい利用方法はホームページをチェックしてみてくださいね。
今回は4つの美術館をピックアップし、その魅力をお伝えしていきたいと思います。(富山県美術館についてはまた後日!)

 

樂翠亭(らくすいてい)美術館

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樂水亭美術館は、2011年に開館。比較的新しい美術館ですが、建物自体は昭和25年〜32年にかけて造られた個人の邸宅です。木造2階建ての純和風建築と鉄筋コンクリート造の洋館、土蔵造りの蔵、そしてそれらを取り囲む池や東屋を配した回遊式日本庭園で構成されています。
2004年に撤去開発される可能性が出てきた折に、文化建造物保存のための修理を経て美術館として一般開放されることとなり、現在ではアートの発信地として地域に根ざした文化施設となっています。
この日は展示入れ替えのため展示室を見ることはできませんでしたが、ミュージアムショップと庭園におじゃましてきました。

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エントランスを抜けるとすぐに、光の溢れるミュージアムショップがあります。ここにはガラス製品やシルクのストールなど、富山に所縁のある品々が並んでおり、展示を見なくとも気分が盛り上がる空間でした。

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私は、美術館オリジナルのかわいいお菓子を購入しました!

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庭園は建物を囲むように造られていて、ゆったりとした気分で散策を楽しめるようになっています。様々な植生があるので、季節ごとに違った雰囲気を味わえそうですね。雪の積もる冬もきれいだろうなぁ。

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「樂翠」というのは緑を楽しむという意味。ここが邸宅だったころ、西本願寺の光照門主がここを訪れた際にこの東屋を「樂翠亭」と名付け、それを受け継ぐ形で「樂翠亭美術館」となったそうです。

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ちなみに、この美術館のロゴはアートディレクターの佐藤可士和さんデザインです!

    ◆樂翠亭美術館
    場所:〒930-0857 富山県富山市奥田新町2-27
    開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
    休館日:水曜日(祝祭日の場合は翌平日休館)、年末年始、展示替え等による休館あり
    入館料:企画展ごとに設定
    TEL:076-439-2200
    HP:http://www.rakusuitei.jp/

 

富山県水墨美術館

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富山県水墨美術館は、日本の近代以降の水墨画を中心に紹介する場として1999年に開館。館の名称に用いられる「水墨」という言葉は、単に水墨画を指すだけでなく、広く日本の美を表す意味が込められています。
建物は和風の平屋造り。広々とした庭園や茶室を配して、豊かな自然を感じながら心静かに過ごせる環境です。

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今回は常設展示室を見せていただきました。
こちらは常設展示室「近代水墨画の系譜」。常時20点ほどの作品が展示されています。

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常設展示室「下保 昭(かほ あきら)作品室」。ここでは富山県砺波市出身の画家である下保 昭 氏の作品が展示されています。

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入り口からまっすぐ伸びる廊下を奥へ進むと、茶室「墨光庵」があります。ここでは500円でお抹茶をいただけるので、観覧の合間に一息ついてみてはいかがでしょうか?お抹茶と一緒に提供されるお菓子は、今回いただいた「すいび煎餅」の他に、企画展に合わせて作られた期間限定のものもあるようです♪「すいび煎餅」はミュージアムショップでも購入できるので、お土産にもおすすめ。

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きれいに整えられた芝のお庭も、この美術館の魅力のひとつ。庭に面する壁をガラスにすることによって、開放感のある空間になっています。

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静かに佇むしだれ桜の木。奥に並ぶのは神通川沿いの桜並木。天気が良ければそのまた奥に立山連峰が見えますよ。

    ◆富山県水墨美術館
    場所:〒930-0887 富山県富山市五福777番地
    開館時間:9:30~18:00(入室は17:30まで)
    休館日:月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始、臨時休館日
    入館料:[常設展]一般 200円(160円)、大学生 160円(100円)
    [企画展]企画展ごとに設定
    ※( )内は20人以上の団体料金
    ※企画展の観覧料で、常設展もご覧いただけます。
    TEL:076-431-3719
    HP:http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/3044.htm

 

高志の国(こしのくに)文学館

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富山県は、万葉歌人・大伴家持が223首もの歌を詠んだ越中万葉ゆかりの地。また、アニメ監督の細田守氏や、漫画家の藤子不二雄Ⓐ氏、藤子・F・不二雄氏らを輩出したことでも有名です。
高志の国文学館は、富山県ゆかりの作家や作品の魅力を幅広く発信し、誰もが気軽に「ふるさと文学」に親しみ学ぶことができるとともに、新たな創作への刺激となる場として、2012年に開館しました。

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建物の壁はアルミで造られたパネルで構成されていて、万葉集に出てくる15種類の葉が散りばめられています。葉のレイアウトがひとつひとつ違うので、じっくり見てみてくださいね。

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展示室へ進むと…天井まで届く圧巻の収蔵棚!富山県ゆかりの文学の関連書籍で埋め尽くされています。

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ミュージアムショップには、文学館にちなんだ筆記具や紙ものが豊富に揃っています。

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こちらはライブラリーコーナー。お庭を眺めながらゆっくりと読書ができます。漫画もたくさん並んでいるので、一日中居られそうですね〜。

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広々と遊べるキッズルームも魅力です!

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敷地の中には、東京銀座で人気のイタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」直営のレストランがあり、海や山の幸に恵まれた富山の食材をふんだんに盛り込んだ本格的なイタリア料理を楽しめますよ。

    ◆高志の国文学館
    場所:〒930-0095 富山県富山市舟橋南町2-22
    開館時間:9:30~18:00(入館は17:30まで)
    休館日:火曜日(祝祭日の場合は翌平日休館)、年末年始
    入館料:[常設展]一般200円(160円)、大学生160円(100円)
    [企画展]企画展ごとに設定
    ※( )内は20人以上の団体料金
    ※企画展の観覧料で、常設展もご覧いただけます。
    TEL:076-431-5492
    HP:http://www.koshibun.jp/

 

森記念秋水美術館

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森記念秋水美術館は2016年にオープンと新しく、リードケミカル株式会社が収集してきた美術品を収蔵する美術館です。「秋水」とは、曇りのない研ぎ澄まされた日本刀を意味する言葉で、全国でも有数の日本刀作品を蔵していることからこのように名付けられました。日本刀コレクションの他にも、日本の近代美術史を代表する画家の作品や日本、中国の陶芸や書などを展示しています。

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館内は白と黒を基調とした落ち着いた雰囲気。展示室は1階〜3階と続きます。

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伺った日は企画展「秋水の美Ⅲ」が開催中で、重要文化財や重要美術品に指定されている美しい名刀を、じっくりと堪能することができました。
最近は「刀剣女子」という言葉も生まれるほど、刀に興味を持つ女性が増えているのだそう。学芸員さんによると、朝から夕方まで滞在していたお客さんもいるとか!日本刀の魅力、奥深いです…

    ◆森記念秋水美術館
    場所:〒930-0066 富山県富山市千石町1丁目3番6号
    開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
    入館料:一般1000円(800円)、高校生500円
    休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌平日休館)、年末年始、展示替え等による休館あり
    ※( )内は20人以上の団体料金
    TEL:076-425-5700
    HP:http://www.mori-shusui-museum.jp/

以上、4つの美術館をご紹介してきましたが、気になるところはありましたか?
富山駅周辺は美術館の他に飲食店や観光スポットが揃っており、一日あれば十分に楽しめます。また、ゴールデンウィーク初日の4/29(土)には富山県美術館の屋上がオープンしますので、旅行のプランに組み込んでみてはいかがでしょうか。
次回の記事では、富山県美術館を詳し〜くご紹介する予定です。お楽しみに!