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週末読みたい本『のらもじ まちに出よう もじを探そう』
「のらもじ発見プロジェクト」が本になったよ!
こんにちは、箱庭編集部のmoです。
今回の週末読みたい本は、デザイナー、文字好き、レトロなものが好きな方は必見の『のらもじ まちに出よう もじを探そう』です。
以前、箱庭でもご紹介した「のらもじ発見プロジェクト」。古い町並みの洗練されていないけれど個性的で味のある文字たちを「のらもじ」と名付け、それを 発見 → 分析 → フォント化 を進めていく活動です。
そんな、のらもじの活動をまとめたこの本は、まさにのらもじを楽しむためのガイドブック!町に繰り出して文字を探したくなってしまう1冊となっています。それでは中面を見てみましょう〜。
のらもじって?
導入では、「のらもじ?なにそれ?」という方にも分かりやすく、のらもじそのものや、プロジェクト活動について紹介されています。
具体的にどのようなことを行っているのかイラストで解説されているので、プロジェクトの全体像が分かりやすく、読み進めるのがわくわくする内容になっています。
のらもじを探そう!
第一章では、実際にのらもじを探す時の目線や持ち物、実際にのらもじを探した町のマップ等がイラストを交えて細かく紹介されています。のらもじを見つけて写真に収めるだけではなく、形や質感を分析したり、お店の主人にインタビューしたりと、フォントの形としてのおもしろさだけでなく、その文字になるまでの背景・歴史まで掘り下げて紹介しているのがとても興味深いです。
のらもじを観察しよう!
第二章では、集めたのらもじを細かく観察・分析して紹介しています。一文字ずつ、丸みやボリューム感などその文字の魅力的な部分を解析して書き出してあります。読み進めていくと、「なるほど〜、だからレトロに感じるのか。」など、その文字に対して自分なりの納得や発見があっておもしろい!さらに、飲食店やクリーニング店など、職種ごとにまとめてのらもじの傾向や特徴を解析しているページもあり、「こんなところまで分析するのか…!」と感心しながらも、のらもじに対しての奥深さが増します。
のらもじフォントを作ってみよう!
第三章では実際にのらもじをフォント化する様子が丁寧に紹介されています。
文字のトレース→五十音スケッチ→文字のルールを見つける→清書→完成!と、のらもじフォントが出来るまでが丸分かり。曲線と直線で試したり、太さを調整したりと、制作途中の文字の様子なんかも紹介されていて文字好きにはたまらない、興味深い内容になっています。これを読めば、自分で見つけたのらもじもフォント化できるかも!
のらもじフォントを使ってみよう
最後の章では、実際にフォント化したのらもじを使ったパッケージやTシャツなどが紹介されています。
こちらの写真は、のらもじとその文字を使っていたお店に関係のある言葉をデザインにしているのだそう!どのフォントもとってもユニークで味わいがあって可愛らしいです。
ここで紹介されているフォントはのらもじ発見プロジェクトの公式サイトでダウンロードが可能なんです。そしてこの本オリジナル新フォントのダウンロードURLが本の中に記載されているので必見です!!
この本を読んだら、町中の看板が気になってしょうがなくなりました〜!
気になった方はぜひこの本を読んで、のらもじ探しやのらもじフォントを楽しんでくださいね!
のらもじ まちに出よう もじを探そう
価格:¥1,580+税
共著:下浜 臨太郎/西村 斉輝/若岡 伸也
出版社:エムディエヌコーポレーション
仕様:A5判/160ページ
ISBN978–4–8443–6663–8
発売日:2017年4月18日
◆ 参考元
のらもじ発見プロジェクト