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Museum shop file Vol.2|ユニークな新潟みやげも充実!「新潟市美術館ミュージアムショップ ルルル」
ちょっとゆるくてかわいらしい、新潟のミュージアムショップ
こんにちは。新潟在住ライターの渡辺真理子です。
アートやデザインに興味がある箱庭読者の皆さん、美術館はお好きですか?全国に数多くの美術館がありますが、ぜひとも注目したいのが隣接するミュージアムショップです。視点が面白い商品、デザインにこだわった商品が並び、素敵なセレクトに思わずワクワクしてしまいますよね。そんな全国各地のミュージアムショップをファイリングしていくように紹介していく連載「Museum shop file」。2店舗目は新潟からお届けします。
1985年にオープンした新潟市美術館。2015年にリニューアルし、開放的で気軽にくつろげる場へと生まれ変わりました。新潟市出身の建築家・前川國男氏により設計された建物は、至るところに地形と土地柄を活かした工夫がなされています。ゆるやかなスロープを上がり建物へと進み、入口に入ってすぐ左手にあるのが「新潟市ミュージアムショップ ルルル」です。
新潟のクリエイト集団が、ユーモラスな視点でアイテムをセレクト
お店を運営しているのは、箱庭でも何度か紹介させていただいている新潟のクリエイト集団「hickory03travelers」。デザインを本業にしている彼らが選ぶアイテムは、デザイン性の良さはもちろんのこと意外な視点にハッとさせられます。この日は芸術家・北大路魯山人の展覧会だったのですが、美食家でもあることから「美味しんぼ」の本や、魯山人が愛用している丸メガネそっくりの”しおり”を販売していたのが印象的でした。
美術館の展示サイクルに合わせて、販売する商品やフェアの内容もガラリと変え、さらには什器を移動してレイアウトまで変えてしまうそう!つまり、訪れる度に新しい発見があるミュージアムショップなんです。
こちらがお店のシンボルマーク。実はこれ、美術館が建設された当初から館内の窓に描かれていた「衝突防止マーク」をモチーフにしたんですって。
窓ガラスにぶつからないようにと、こんな模様が窓だけでなく建物の随所に描かれているんですよ。機能的でありつつ、かわいらしい!ちょっとゆるくて親しみやすいイメージは、美術館の「敷居が高そう……」というハードルを下げてくれている気がします。「ルルル」のイメージともぴったりですよね。
商品ラインナップは展示関連商品を中心に、新潟らしい雑貨や食べ物、デザインが素敵なセレクト日用品やインテリア、古本など。また、ミュージアムショップ独自のフェアを開催し、若い世代から年配の方までが心惹かれるような企画を続々発信しています。
新潟らしいアイテムも充実!
県外から来る方にぜひ注目していただきたいのが、新潟らしいアイテムたちです。一般的なおみやげ屋さんとは違い、地元の人だけが知っているロングセラー品、レトロでデザインが素敵な民芸品など、ちょっとマニアックなおみやげを入手できますよ。なかでもイチオシの商品をご紹介します。
野鳥こけし
野鳥の生息地で有名な新潟県十日町市松之山でつくられた野鳥の置物。農家のおかあさんたちがひとつひとつていねいに手作りしています。カラフルな色合いで、キョトンとした表情がかわいらしいです。
きなこ捻り、三角だるま
「きなこ捻り」(左)はきな粉、砂糖、水飴のシンプルで素朴なお菓子。じんわりと滋味深い味わいで煎茶によく合いそう。「三角だるま」(右)は新潟を代表する民芸品。全国的にも珍しい円錐型のだるまで、ちょこんとした眉毛と長いヒゲがユーモラスです。ちなみに三角だるまは、赤と青の2個セット。赤はお母さん、青はお父さんの夫婦を表していて、家庭円満の縁起物。よく見ると、お母さんの方が大きいです!?
マリールゥのパンケーキミックス、ツバメコーヒーのドリップコーヒー
マクロビオティックの考えを取り入れたカフェが手がけた「マリールゥのパンケーキミックス」(左)と、新潟県燕市にお店を構えるツバメコーヒーの「ドリップコーヒー」(右)。どちらもSNSのクチコミで話題になっていて、新潟みやげの新定番品とも言えるかもしれません。
ルルルオリジナルグッズ
手ぬぐい、マスキングテープ、真鍮のアクセサリーなど、ミュージアムショップのオリジナルグッズも購入できます。
ほかにも、日本で最北限の茶葉生産地である新潟県村上市産の「ほうじ茶ティーバッグ」や、レトロ感がそそられる内山藤三郎商店の「昔クッキー」など、気になる品がたくさんありました。定番品はほとんどなくアイテムは入れ替わりが多いそうなので、気になったら即ゲットしましょう!
買い物を終えたら、ベーグルカフェでほっと一息
「ルルル」の向かい側には、居心地のよいベーグルカフェがあります。その名は「こかげカフェ L’ombrage(ロンブラージュ)」。
新潟県産小麦と天然酵母を使ったベーグルのほか、特製ドライカレー、ドリンク、スイーツをいただくことができます。
ずらりと並んだベーグルのラインナップは日によって様々。甘夏、レモンピール、アーモンド、越後味噌など、フレーバーが種類豊富で選ぶのに迷ってしまいそう。さらには生地も5種類あり、米粉や全粒粉など噛みしめるごとに粉の味わいが広がります。すべて卵・乳製品不使用なので、アレルギーの方でも安心です。
ベーグルは全てテイクアウトOK。天気がよければ、美術館のお隣の西大畑公園で食べるのもよさそうです。
ランチのオープンサンド。SNS映えするフォトジェニックさに感動!
ゆったりとした空間は、美術館で癒された後に立ち寄ってほっこりする場としてぴったり。お一人様でも居心地が良く、ついつい長居してしまうかもしれませんよ。
新潟市美術館のミュージアムショップとカフェはいかがでしたでしょうか?新潟におでかけの際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
新潟市美術館ミュージアムショップ ルルル
住所:〒951-8556 新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9
TEL: 070-6670-9334
営業時間:9:30~18:00
月曜定休 (月曜が祝日の場合は翌日、展示替え期間、年末年始、美術館に準じる)
http://lululu.thebase.in/
こかげカフェ L’ombrage(ロンブラージュ)
住所:〒951-8556 新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9
TEL: 050-3590-4402
営業時間:9:30~18:00(L.O.17:00)
月曜定休 (月曜が祝日の場合は翌日、展示替え期間、年末年始、美術館に準じる)
https://kokagecafe.theshop.jp/