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週末読みたい本『週末でつくる紙文具 書く、整理する、保存する 目的別・30種類のつくり方』
明日から使える、身近な紙や道具で手軽にできる文房具のつくり方。
こんにちは。Keinaです。突然ですが、あなたは好きな文房具はありますか?
わたしは、新品のノートが好きで、ちょっと緊張して書く一文字のあの感じが何度味わってもたまりません。「文房具=買うもの」というイメージがあるんですが、実は自分でも気軽につくれる方法があることを知りました。今週の週末読みたい本は、『週末でつくる紙文具 書く、整理する、保存する 目的別・30種類のつくり方』です。
著者の永岡 綾さんは、編集者・文具プランナーで、イギリスでブックバインディング(製本)を学び、紙を使ったものづくりをはじめたそうです。実は箱庭とも繋がりがあり、箱庭2周年記念イベントで好評だった「フランスのヴィンテージ・ペーパーでつくる 額縁ブローチ」のワークショップで講師をしてくださいました。好きなモノやコトは巡り巡って繋がるなぁと驚きました。
本書は、身近な紙や道具で手軽にできる文房具のつくり方を紹介した本で、ノート、ファイル、ボックスなど、紙製の文房具30種類のつくり方のプロセスを写真でわかりやすく説明しています。紙を切ったり、貼ったり、製本したりする時のコツも巻末で詳しく解説しています。紙文具好きとしては、かなり気になる「あったら便利!」なオリジナル文房具30点のつくり方、さっそくどんな内容かチェックしてみましょう。
写真提供:グラフィック社
▲ MEMO PAD / リユースできるメモパッド
レトロなマッチケースのようなメモパッド。開閉時にこすれる部分は、製本クロスを貼って補強しました。糸や糊を使わずに割ピンで留めているので、使い切ったら補充してリユースを。A4用紙を1/8にしたものが、ぴったり納まります。
まずは手始めにつくってみたいなと思ったメモパッド。用紙を使い切っても補充できるというところがナイスアイデア!
▲ CLIPBOARD / ペンホルダーつきクリップボード
資料やレポート用紙を挟んで使う、クリップボード。ミーティングや立った状態での筆記作業に便利なツールです。これに筆記具がくっつけられたらいいのにと思っていたのをカタチにしました。着脱しやすいゴムのペンホルダーつきです。
個人的には、ゴムのペンホルダーがツボです。あったらいいなーを形にするのは楽しそうですね。
▲ MASKING TAPE BOX / 引きだし式マスキングテープボックス
ついつい集めてしまうマスキングテープは、収納に困る文具のひとつ。きちんと片づけたいけれど、どこに何色があるかわかるようにもしたい。そこで思いついたのが、このボックス。内底に押し上げられたテープが、丸窓からのぞきます。
使いたいときに、見つからない…が解決しそうなマスキングテープボックス。友達と一緒につくって見せあいたいですね。
▲ COLLAGE BOOK / フランス製のコラージュブック
ページの片端を内側に折り込み、扉のようにしたものを「片観音」といいます。これは、すべてのページを片観音にしたコラージュブック。合間には保護用のグラシン紙を挟みました。「フランス製」と呼ばれるソフトカバーでくるみます。
コラージュブックは、ZINEをつくりたい人にもおすすめですね。いろんな国の紙でカバーを作ってみたいですね。
▲ ACCORDION BOOK / おうち型の蛇腹帖
教会のような三角屋根や、工場のようなノコギリ屋根。いろんなカタチでつくりたくなる蛇腹帖です。切手帖として、またちいさくプリントした写真を貼ってミニアルバムとしても。屏風のように立てて飾れるので、雑貨感覚で楽しめます。
友人にプレゼントしたり、小さなスペースに飾りたくなるデザインですね。
▲ [左]GLUE 貼る [右]WRAP くるむ
糊の塗り方、こすり方、貼り方など、写真入りで詳しく説明されていて分かりやすいですよ。
▲ TOOLS / 紙文具づくりの道具
特別な材料、道具、技術は必要ないので、初心者でも週末などの空いた時間でさっとつくれることができます。
カバーをめくってみると、グレーの手触りのいい紙が隠れていました。
紙文具のイラストがズラリ30種類並んでいます。どれもシンプルなデザインで、性別や年齢を問わず、自宅でも仕事場でも使えるアイテムが満載なので、週末の工作におすすめです。わたしも実際に作ってみたいと思います!日々の暮らしをもっと楽しむために、「週末でつくる紙文具」、はじめてみませんか?

週末でつくる紙文具
書く、整理する、保存する――目的別・30種類のつくり方
著者:永岡 綾
仕様:B5 並製 本文112頁
発売日:2017年7月刊行
定価:本体1,500円(税別)
ISBN:978-4-7661-3037-9 C2076
永岡 綾
編集者・文具プランナー。イギリスでブックバインディング(製本)を学び、紙を使ったものづくりをはじめる。書籍・雑誌の編集、文具メーカーの商品企画を経て、現在フリーランスとして活動中。趣味は、旅先の蚤の市でヴィンテージペーパーを集めること。著書に『フランス、かわいい紙めぐり』(パイ・インターナショナル)、『スクラップホリックの本』『マスキングテープでコラージュ』(エディシォン・ドゥ・パリ)など。本づくり協会会員。
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