LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
週末読みたい本『宜蘭+台北 ちょこっと海・温泉・ローカル近郊を楽しむ旅』
台湾通がおすすめする、台北から1時間、のんびり楽しむローカル旅。
こんにちは。行けば行くほど台湾の魅力に心奪われているKeinaです。
今週の週末読みたい本は、『宜蘭+台北 ちょこっと海・温泉・ローカル近郊を楽しむ旅』。
最近、大好きな国といえば台湾。はじめて訪れた時に「台湾を旅するならどこがおすすめ?」と台湾人の友人に聞いたところ、「イランは海がキレイでいいよー。」と教えてくれた。「えっ?イランといえば違う国でしょ!?」と言いたくなったのをグッとこらえ、詳しく話を聞いてみると…どうやら「イラン」だと思っていた地名は、台湾北東部に位置する「宜蘭(イーラン)」というエリアだということが分かりました。友人がおすすめするからには、きっといいところには違いない。次に台湾に行くときは、ぜひ訪れてみたい宜蘭エリアのガイドブックを発見したので、個人的に予習もかねて、ご紹介したいと思います。
本書は、台湾に通い詰めた著者がおすすめする、観光客にあまり知られていなくて、ローカル感が残る宜蘭近郊を紹介。お洒落なカフェや雑貨店、絶対食べたい屋台や夜店のローカルフードはもちろん、のんびり海を眺めたり、温泉を楽しんだり、台北とは違った体験が満喫できます。台湾らしい場所でのんびり楽しむ、新しい台湾の魅力を発見できるガイドブックです。
きらめく海と、歴史の街
頭城(トウチャン)
なんといっても海!泳げて、サーフィンができて、イルカウォッチングや無人島クルーズもできるという有能さ。午前中にイルカウォッチングなど海辺で遊んでから、街の食堂でランチ。そのあとはパラグライダーをしたり、古い街並みや駅横の文化エリアを散歩したりしてのんびりと海街っぽいユルさを楽しんで。
写真提供:パイ インターナショナル
練乳のかき氷に、プリンそのままイン!氷ザクザク、プリンぷるぷる、そして優しい甘さ。惚れる。隣の席の小さな男の子も夢中で食べていた。(小涼圓冰店)
[上] 春夏だけの氷屋さん
小涼圓冰店
シャオリャンユエンビンディエン
60年変わらぬ味を提供し続ける、春夏だけ開く氷屋さん。派手なメニューはないけれど、優しいミルクのかき氷の、その素朴な味とビジュアルにかえってグッとくる。私的イチオシは練乳ミルクかき氷にプリンをぶち込む牛奶布丁冰55元。氷アズキもおすすめよと言ってくれたオーナー夫婦は、日本旅行大好きとニコニコ教えてくれた。
[下] 地元っ子が愛すアイス
聯發芋冰老店
リエンファーユービンラオディエン
頭城駅の目の前の道を、ひたすらまっすぐ行って突き当り。一見大丈夫かと不安がよぎる店構え。でも台湾っ子たちのブログには、ここすばらしいと書いてあった!勇気を持って入店。恐るべきビビッドなドラゴンフルーツアイスを購入。この色、天然らしい。味は……あれ、おいしい。リアルなドラゴンフルーツの味。これすごい。
小腹の救世主
一品碗粿
イーピンワークエ
碗粿は、台南地方の古くからあるみんなのおやつ。その碗粿をここ頭城で40年、出し続けている夫婦がいる。小ぶりながら米粉を固めた白い面の中にはいろいろと具沢山で、空きっ腹へのパンチ力は絶大。味はどちらかというとおかず系。甘~いタレをたっぷりかけてもらって、フォークでザクザク崩してからいただきます!結構水分を持っていかれるので、ドリンク必須。麺線と豆花も人気者。
[上] トマト半切り、丸ごとドン!
禾安素食坊
ハーアンスーシーファン
ベトナム風というだけあって、スープは酸味と甘味の心地よい抜け感。麺にはモヤシたっぷり、シャキシャキと歯応えが爽快。そしてトマト。この豪快さ。野菜が不足しがちな台湾旅において、うれしすぎる存在。店に静かに流れる仏ミュージックに耳を傾けながら、すする麺。燙青菜(茹で野菜)を頼んだら山盛り。すべてに感謝。
[下] もったり濃厚ゴマだれ麺
麻醤麵 蛤蜊湯
マージャンミエン ガーリータン
ちょっと晩ごはんには早い夕方。次々とおじさんがここに吸い込まれて行く。お目当てはゴマだれ濃厚な麻醤麺。底にタレがたまっているので、食べる前に箸で混ぜるべし、混ぜるべし。ガッツリ麺にタレが絡んだら食べごろ。強めのゴマだれが、平麺によ~く絡まる。チェイサーには小ぶりなハマグリらしき貝漂うスープ、蛤蜊湯を。
温泉ノスタルジーの和み街
礁渓(ジャオシー)
電車の駅を出てすぐ足湯、というほど街中至るところにある無料足湯スポットで、心行くまで温泉満喫。全身浴は有料だけれど浸かる価値あり。泊まるなら飲みものやおつまみを買い込んで、ホテルの個室風呂で思うままバスタイム。
[左]みんな楽しく足湯だ、温泉だ!
礁渓溫泉公園
ジャオシーウェンチュエンゴンユエン
礁渓には街にいくつか無料の足湯スポットがある。そのなかでもこの温泉公園は少し外れにあるからか、ほかの場所に比べて人は少なめ。屋根があるので雨が降っても大丈夫。まず中央にある水道で足を洗ってから湯に浸かるべし。公園をもっと奥に行くと、全身浴ができる森林風呂も!水着着用が台湾での温泉ルールだが、ここでは不要。お値段お手頃、心からのんびりできるとあってリピーター多し。
[右上]街中、足湯スポット
湯圍溝溫泉公園
タンウェイゴウウェンチュエンゴンユエン
もっとも賑わっている足湯スポット。縦に長い構造で、手前から奥に進むにつれて湯温が高くなって行く。道路を跨いだ奥の足湯は尋常でない熱さ!なのに、平気な顔をして入っている人たちは江戸っ子なのか常連なのか。足湯をしながらスマホをいじったり本を読んだりと自由に過ごす人たちの間で、ぼけーっとするのが心地よい。
[右下]オシャレ個室でまったり風呂
葱澡
ツォンザオ
台湾のアーティストたちが手がけたラブリーな空間を貸し切って、のんびり贅沢に温泉を楽しめる個室温泉。少々値が張るものの、誰にも気兼ねしない貸し切りのひとときは十分に価値あり。温泉を出た後は、ロビー横にあるイートインコーナーで宜蘭名物をアテに、冷えたアルコールをキュッと一杯。その一連の流れはまさに至極。
暮らすみたいに過ごしたい街
宜蘭(イーラン)
到着したらまずは、宜蘭車站を出て左手の「旅遊服務中心」へ。ここは無料の地図があり、ボランティアの人も感じがよい。旧城跡をなぞった環状道路の中の旧市街地エリア、その南西部に広がる学校が多く散歩が楽しいエリア、北部の宜蘭河や南東部界隈など田んぼや緑が多いエリアに、ざっくりと分けられる。
[上]13種類の漢方と羊肉の魔力
大成羊排麵
ダーチャンヤンパイミエン
ぐつぐつと13種類の漢方といっしょに煮込んだ羊肉は、ホロリとほどける柔らかさ。スープにしっかりダシが出ているのに肉にもきちんと味があって、ダシと肉の味のバランスが極上。「太麺なので茹で上がりに少々お時間頂戴。混んでいる時は待ってね」と貼り紙するほどこだわりの麺とともに、あっという間に完食。元気が出る。
[下]刻みニンニク多めでどうぞ
南搪水餃
ナンタンシュイジャオ
メニューは水餃子とスープオンリー。厚めの皮に包まれているのは、豚肉・キャベツ・干しエビ・台湾エシャロット。周りの人を見ていたら、テーブルの上にある刻みニンニクをこれでもかとのせて食べている。若干引きつつも真似して食べてみると、段違いのウマさに発展!後のニオイとかもう考えない。ニンニク大量オンが正解。
[上]朝も昼も角煮飯
琴香爌肉
チンシァンコンロウ
ガッツリ肉気分なら、こんな選択肢もあり。もともと寿司店だったが、後からはじめた爌肉飯(コンロウファン)があまりにも人気で電撃的な主役交代劇に。醤油系の濃厚な味わいで、肉は歯ごたえあり。肉の下に潜む柔らかいタケノコがまたいいお役目を果たしている。昼時、おじいさんもおばあさんも、この肉ごはんを食べていた。
[下]自慢したくなる食堂
正雄小吃部
ジェンシェンシャオチーブー
地元の人にここでマストオーダーと教えてもらったのがビーフンと「粉腸」(フェンチャン)。粉腸は豚肉とサツマイモの粉、ネギを混ぜ合わせて腸詰にしたもので、甘いみそっぽいタレにつけて食べると、モニュモニュ、はじめての食感。ひんやりコッテリ、不思議と箸が進むミステリー。もちろんほかの料理もことごとくよかった。
おいしいが詰まった夜市の街
羅東(ルオドン)
まずは断然、夜市へ!美食集まる羅東夜市は宜蘭エリアに来たら必ず行っておきたい必須スポット。夜まではカフェや教会巡りが楽しい。とくに台湾テイストが入り混じる教会は胸キュンもの。
ゴシックと台湾の融合
北成天主堂
ベイチャンティエンジュータン
雨の日の午後、どうしても行きたくて辿り着いた教会。灰色の大きな建物はちょっといかつくて、思い描いていたカラフルさが欠片もなくて少し戸惑い。でもせっかくだからと建物に入ると、そこから一挙にかわいいがあふれ出す!パステルカラーのステンドグラスに、エメラルドグリーンの柱、花柄模様の天井、窓にはまる花模様のレトロガラス――神聖な場所なのに、とにかくわかいい。静かに心の中で大興奮。ゴシック様式の壮観な美しさをたたえたこの教会は1958年に建てられて以来、大切な地域の人の信仰の場所。心と感性の洗濯。
なんともいえないユルい空気とウマいごはん。
スロートラベルな宜蘭へGO。
これからは、台湾でローカルな雰囲気を楽しみたい方は、台北を少し楽しみつつも、宜蘭を2泊3日で旅するなんていうプランもありですね。宜蘭について詳しく知りたかったけれど、ここまで詳しく紹介しているガイドブックがなかったので、この本を参考に旅の計画をたててみようと思います。宜蘭エリアのうち、アクセスがよく、とくに行ってみてほしい宜蘭市、頭城鎮、礁渓郷、羅東鎮、それからおまけの台北について紹介しているので、台湾旅の参考におすすめです。台湾で海が見れるなんて想像しただけで楽しそうですなー。

宜蘭+台北 ちょこっと海・温泉・ローカル近郊を楽しむ旅
台湾通がおすすめする、のんびり楽しむローカル旅
週末でも気軽に行ける台湾は、食・買い物・異国情緒を楽しめる観光地として人気です。本書は、台湾に通い詰めた著者がおすすめする、観光客にあまり知られていなくて、ローカル感が残る宜蘭近郊を紹介。お洒落なカフェや雑貨店、絶対食べたい屋台や夜店のローカルフードはもちろん、のんびり海を眺めたり、温泉を楽しんだり、台北とは違った体験が満喫できます。台湾らしい場所でのんびり楽しむ、新しい台湾の魅力を発見できるガイドブックです。
著者:台湾マニア委員会
仕様:A5判変型(210×148mm)
ページ数:144 Pages (Full Color)
装丁:ソフトカバー
ISBN:978-4-7562-4931-9 C2026
発売元 パイ インターナショナル
定価 (本体1,600円+税)
台湾マニア委員会
ノープランで行ったはじめての台湾旅で人の優しさに感激して以来、ハマりにハマって、あげく会社を辞めて留学へ。前職で「台湾大好き編集部」を立ち上げ『台湾行ったらこれ食べよう!』シリーズや『台湾かあさんの味とレシピ』などを手がけたり、台湾で胸キュンしたものをちょびちょびインスタにアップしたり、なにかしら台湾にかかわりたいと日々地味に活動中。そんなラブ台湾な人間がメンバーのマニア委員会です!
Instagram @masaduo