世界に広がるZINEのこと vol.7|あの名作映画のZINE『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

1985年に公開され、大ヒットした映画のオマージュZINE

こんにちは、橋本香です。今回ご紹介するZINEは、1985年にアメリカで公開され、大ヒットした映画をベースに作られたZINEをご紹介します。ある小さな本屋さんの片隅で、小さな箱に入っていたこのZINE。箱のパッケージを見て、すぐに購入しました。なぜかというと…このZINEは、映画「BACK TO THE FUTURE」をオマージュして作られたZINEだったんです。公開当時から「BACK TO THE FUTURE」が大好きだった私にとっては、このZINEは懐かしいのと、もう一度映画に出会ったときのワクワクを思い出させてくれるZINEでした。

このZINEのサイズは、文庫本くらいの小さいサイズで、コンパクトです。この中にどんな映画の世界が広がるのか、ドキドキわくわくしながら、箱を開けてみました。
このZINEのサイズは、文庫本くらいの小さいサイズで、コンパクトです。この中にどんな映画の世界が広がるのか、ドキドキわくわくしながら、箱を開けてみました。

本の形ではない、こういうパッケージタイプの装丁は…本当にドキドキします。
本の形ではない、こういうパッケージタイプの装丁は…本当にドキドキします。

パッケージの中にはEdition of 500と印刷されています。このZINEは500冊作られたということですね。
パッケージの中にはEdition of 500と印刷されています。このZINEは500冊作られたということですね。

『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

装丁の中には、一冊のZINEと、数枚のステッカーに4枚のポストカード。
装丁の中には、一冊のZINEと、数枚のステッカーに4枚のポストカード。ポストカードに絵柄は、タイムトラベルに出発するシーン、帰還するためのシーン、映画に出てくる色々な車が乗ったカード、そして4枚目は、学園のステージで主人公が歌ってギターを弾いて、一人盛り上がってしまうシーン。本当に懐かしい。

このZINEは、オマージュというだけでなく、デザインに少しこだわりがありました。
このZINEは、オマージュというだけでなく、デザインに少しこだわりがありました。ZINEのタイトルに書かれている「VEHICLES IN PIXELS」の通り、すべてのデザインが“ピクセル”というドットで描かれています。

このZINEを開いていくと、登場人物紹介ページに、主人公のMarty McFlyの1985年~1885年のイラストと、映画にでてきた主要登場人物のイラストがピクセルで描かれています。もうほんとに、映画を見たことがある人なら、思わずこのキャラクターは誰だったかな?と考えてしまうはずです。
このZINEを開いていくと、登場人物紹介ページに、主人公のMarty McFlyの1985年~1885年のイラストと、映画にでてきた主要登場人物のイラストがピクセルで描かれています。もうほんとに、映画を見たことがある人なら、思わずこのキャラクターは誰だったかな?と考えてしまうはずです。

タイムマシンである車、デロリアンが紹介されているページ。ピクセルで描かれていても細かい描写がされていて、かっこいいイラストページです。
タイムマシンである車、デロリアンが紹介されているページ。ピクセルで描かれていても細かい描写がされていて、かっこいいイラストページです。

そして、いよいよ1985年から、話は始まります。
そして、いよいよ1985年から、話は始まります。

『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

主人公のマーティンの前にある日突然、タイムマシーンが登場します。これも映画と同じです。
主人公のマーティンの前にある日突然、タイムマシーンが登場します。これも映画と同じです。

そして、タイムマシーンを発明したドクターブラウンが殺害され、主人公のマーティーはタイムマシンに乗って、1955年に逃げ、ドクターブラウンを助けるというストーリー。
そして、タイムマシーンを発明したドクターブラウンが殺害され、主人公のマーティーはタイムマシンに乗って、1955年に逃げ、ドクターブラウンを助けるというストーリー。この映画で描かれたストーリー全てが、ZINE総ページ数64ページにわたって、繰り広げられるのです。そして、それは映画と同様に「BACK TO THE FUTUREの1~3すべてのストーリーが描かれています。

中にはこんなシーンも。未来から来た服をみて一言「エイリアン!」今、もし自分の目の前に同じことが起きたら、どんな反応をしてしまうのかと考えてしまいました。
中にはこんなシーンも。未来から来た服をみて一言「エイリアン!」今、もし自分の目の前に同じことが起きたら、どんな反応をしてしまうのかと考えてしまいました。

空中に浮くスケートボードが出てきたシーンも、もちろんこのZINEにありました。スイスイ浮いてすべるボードに、未来を想像したのを思い出しました。
空中に浮くスケートボードが出てきたシーンも、もちろんこのZINEにありました。スイスイ浮いてすべるボードに、未来を想像したのを思い出しました。

『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

シリーズ2、3に出てきた列車も描かれています。本当に映画そのままで、読みながら映像がでてくるような楽しいZINEでした。
シリーズ2、3に出てきた列車も描かれています。本当に映画そのままで、読みながら映像がでてくるような楽しいZINEでした。

最後はこの言葉「BACK TO THE FUTURE!」

最後はこの言葉「BACK TO THE FUTURE!」

今までに出会ったZINEと一味違う、オマージュZINE。文字として書かれた脚本から、映画という映像になり、そしてそれがまた紙の形にデザインされたというのが、とても面白い一冊だと思いました。また次回もアートなZINEをご紹介したいと思います。

つづく

    『BACK TO THE FUTURE -VEHICLES IN PIXELS-』

    published by The-object
    illustration Ye-Zoon
    2014年発行
    発行部数 500部
    A6版 64頁