黒磯
こんにちは、箱庭編集部の森です。
今回、旅をしてきたのは、栃木県・黒磯。もともとカフェで有名な町ですが、近年立て続けにお店がオープンし、おしゃれタウンとして注目されています。東京駅から東北新幹線とローカル線を乗り継ぎ、約一時間半で遊びに行けるという程よい距離も、週末のおでかけに人気の理由。実際に足を運んでみると、オシャレさの中に昔ながらのレトロさもあり、自然も豊かでごはんも美味しく、素敵なショップがずらりと並んでいて、のんびりてくてくお散歩するのにピッタリの町でした。
ぜひみなさんにも週末黒磯ショートトリップを楽しんでもらうべく、箱庭では全三回で黒磯のおすすめ店・宿をお届けします。
第一回はカフェ・パン屋編です。おいしいお店が多すぎて、一日三食では食べきれないかも!

1988 CAFE SHOZO

1988 CAFE SHOZO

1988 CAFE SHOZO
黒磯駅から歩いて10分ほどの場所に、現オーナーの菊地省三さんが、1988年につくった黒磯伝説のお店「1988 CAFE SHOZO」があります。黒磯の現在は、このお店からはじまったと言っても過言ではない、そんなお店です。

1988 CAFE SHOZO
1階では、テイクアウトコーヒー、コーヒー豆や焼き菓子、雑貨などが購入できます。

1988 CAFE SHOZO
山のイラストがかわいいドリップバッグはお土産にもおすすめ。

1988 CAFE SHOZO
2階は落ち着いた喫茶店のような雰囲気で、ゆったり珈琲を飲みながらくつろぐことができます。

1988 CAFE SHOZO
1988 CAFE SHOZOにあるのは、ランチメニューではなく小時半(こじはん)メニュー。このあたりの地では、朝と昼の間、農家さんの小腹をおさえる時間に食べる食事があり、それを小時半と呼んでいたのだそう。お客様にゆっくりとしてもらえるように、あえて少し急いでしまいがちなランチではなく、小時半メニューを提供することにしたのだとか。こじはんっていう響きもかわいいですね。写真は小時半メニューのスコーンセット。

いまでこそ日本にコーヒー文化が根付いていて、地方の発信も盛んになってきていますが、1988年にその構想を考えていた、先見の目を持つ省三さんは、やっぱりすごい。だけれども省三さんご本人は、それをすごいことだと話すのではなく、ただおいしいコーヒーを追求していたり、町のみんなのことを温かく見守っていたり。そんな省三さんの心に触れたみんなが、少しずつこの地にお店を開いているのだといいます。お店自体ももちろん素敵ですが、こういう風に町ってつくられていくんだなとか、こういう風に盛り上がっていくんだなっていうことを肌で実感できるお店です。

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1988 CAFE SHOZOの建物の一角には、野菜の販売コーナーも。料金は料金箱に入れるシステムで、この町のあたたかさが伝わってきます。東京のスーパーではあまり見かけることのない野菜もありましたよ。

    1988 CAFE SHOZO
    住所:〒325-0045 栃木県那須塩原市高砂町6-6(黒磯駅から徒歩10分)
    TEL: 0287-63-9833
    営業時間:1F TASTE 11:00~19:30 コーヒー豆と焼き菓子の販売、2F CAFE 11:00~19:30 ( LO 19:00 )
    定休日:不定休のため、サイトでご確認を!
    http://www.shozo.co.jp/

HIKARI SHOKUDO

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2017年1月にオープンしたばかりのHIKARI SHOKUDOは、省三さんおすすめのヴィーガン料理店。

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店内に入ると、まずはオーナーがセレクトしたオーガニックの食品や雑貨が並びます。

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奥に進むと、カフェが。木のぬくもりがあたたかく、光がそそぐ明るい店内で提供してくれるのは、こんなの見たことない!というヴィーガン料理です。

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こちらが今回いただいたコースのメイン料理。実はこれ、ビーツをつかったスリランカカレーなんです。カレーの上には、オニオンのかき揚げ風パコラと、大きなオクラがのっています。なんとも華やかな一皿です!

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前菜、メイン、デザート、ドリンクがついたコース料理は、このボリュームで2000円+税。そのほか、サンドウィッチランチやパスタランチなどのお手軽メニューもあります。
ヴィーガン料理というと、動物性食材を一切使わないことで、味や見た目はどうしても置き去りにされてしまうというイメージが先行していますが、HIKARI SHOKUDOでは、このイメージを払拭したいと、味はもちろん見た目もこだわった料理を提供しています。前菜からデザートまで、本当にすべておいしく、見た目も美しいので、おなかも心も満たされるごはんです。

    HIKARI SHOKUDO
    住所:〒325-0051 那須塩原市豊町8-39(黒磯駅から徒歩9分)
    TEL: 0287-79-9051
    営業時間:11:30~18:00 Lunch/11:30~14:30(L.O)Tea Time/14:30~17:30(L.O)
    定休日:不定休のため、Facebookでご確認を!
    Facebook:https://www.facebook.com/hikarishokudo/

さあ、ここからは黒磯駅周辺のお店をご紹介していきましょう。

カフェ ド グランボワ

カフェ ド グランボワ
黒磯駅駅前通りから一本入った道に、ひときわ目立つ石造りの重厚な建物があります。
大正5年(1916年)に建設されたというこの建物は、旧黒磯銀行の建物。この建物で、22年前から営業しているのがカフェ ド グランボワです。

カフェ ド グランボワ
店内もとても渋くて、カッコいい!

カフェ ド グランボワ
ごはんはオムライスが人気ですが、常連さんには、写真のグランボワライスが根強い人気。グランボワライスは、刻んだシソの葉を混ぜ込んだバターライスに、茄子とトマト、パプリカ、ひき肉でつくった和風あんかけがかけられています。はじめて食べるのになんだか懐かしく、やさしい味。まかないでつくっていたメニューが、スタッフの間で人気になり、メニュー化されたそうです。レトロな空間でいただく、ちょっと懐かしい味をぜひ食べに来てね。

KANEL BREAD

KANEL BREAD
駅前にあったら嬉しいパン屋さん。黒磯駅前にあるパン屋さんは、KANEL BREAD。入口の壁に描かれているパンバッグのイラストが目印です。

KANEL BREAD
KANEL BREADのパンの特徴は、日本人の嗜好に合うように、水分が多めのもちもちしたパンに仕上がっているということ。

KANEL BREAD

KANEL BREAD
人気のパンは、食パンやロデヴというお食事パンに、クロワッサンなど。お惣菜パンやお菓子パンよりもお食事パンが人気なのは、KANEL BREADのパン本来の味がとてもおいしいから。取材のこの日も、東京からKANEL BREADのパンを買うためだけにやってきた男性に出会いました。一度食べれば、忘れられない味をみなさんもぜひ。

    KANEL BREAD
    住所:〒325-0056 栃木県那須塩原市本町5-2(黒磯駅から徒歩1分)
    TEL: 0287-74-6825
    営業時間:8:00~18:00
    定休日:火曜日
    http://kanelbread.jp/

Iris BREAD & COFFEE

Iris BREAD & COFFEE
そして、KANEL BREADの隣にあるカフェ Iris BREAD & COFFEEでは、KANEL BREADのパンを食べることができます。

Iris BREAD & COFFEE
昨年オープンしたばかりの店内は、白と木を基調とした落ち着いた空間。駅前の通りをポーっと眺めながらくつろぐことができます。

Iris BREAD & COFFEE
グラチネという、KANEL BREADのフォカッチャに、たっぷりチーズとハム、ホワイトソースで仕上げたクロックムッシュをいただきました。外はカリッとしているのに、中はふわとろ~!野菜は地元の無農薬野菜、ハムも自家製というこだわりです。コーヒーは、バリスタが色々試してセレクトしたという、シドニー発祥の「シングルオー」という豆を使用。さっぱりとしている中に、甘みもコクがあるので、この町で老若男女問わず、いろんな人に受け入れられやすいコーヒーになると思ったことが決め手だったとか。電車の時間まで、ここでゆったりと寛ぐのもGOOD!

    Iris BREAD & COFFEE
    住所:〒325-0056 栃木県那須塩原市本町5-2(黒磯駅から徒歩1分)
    TEL: 0287-74-6877
    営業時間:9:00~18:00
    定休日:火曜日
    http://kanelbread.jp/iris

カフェ・セントロ

カフェ・セントロ
黒磯駅前すぐの場所に、もうひとつ老舗のカフェがあります。ただ、黒磯の駅前開発による建物取り壊しのため、2017年10月末でお店がいったん休業に入るのだそう…涙。10月までしか体験することのできないこの空間を残したくて、今日は少しご紹介します。カフェというよりも喫茶店と呼ぶにふさわしい、レトロかわいいこのお店がなくなってしまうのは本当に残念ですが、また黒磯のどこかで開店するのを首を長ーくして待ちましょう。

カフェ・セントロ

カフェ・セントロ
白壁に緑の柱と梁ががアクセントになって、とてもおしゃれなお店です。柱に施されている装飾も、いまではなかなか見ることができない技術だそう。カウンターやテーブル、椅子などの家具も、いい味を出していますよね。

カフェ・セントロ
深煎りコーヒーゼリーとカフェラテを一緒に楽しめるデザートドリンク「ラテ・グラッセ」は、おいしくて、フォトジェニック。コーヒーゼリーは寒天でつくられているので、さっぱりといただけます。お腹がいっぱいでも食べれちゃう不思議さ。

    カフェ・セントロ
    住所: 〒325-0056 栃木県那須塩原市本町5−2
    TEL: 0287-62-0050
    営業時間: 8:30~18:00(L.O.17:30)
    定休日: 木曜、第一水曜
    ブログ:http://centoro.exblog.jp/

さあ、最後は少し離れた場所ですが、2017年9月にオープンしたばかりのBean to Barにお邪魔しました。

Kotje Le Chocolat

Kotje Le Chocolat

Kotje Le Chocolat
黒磯駅からは車で15分~20分ほど。大通りから一本入った道を進み、ここに本当に店があるのだろうか、、、と若干心配になってきた頃に突然ポツンとあらわれるお店が、Kotje(コッチェ)です。Kotjeは、ベルギーの方言・フラマン語で小屋や小さい空間という意味だそう。

Kotje Le Chocolat
ベトナムのカカオ豆から一つ一つ丁寧に手づくりされた、フルーツのような酸味がおいしいチョコレートです。オープンしたばかりということで、まだ種類は少ないですが、カカオの配分が異なる3種類のチョコレートのほか、焼き菓子やテイクアウトドリンクがあります。

Kotje Le Chocolat
お店の内装もかわいいので、ドライブの方はぜひ訪れてみてください。

おまけ:黒磯散策中に見つけたかわいいモノ

黒磯
(おしゃれなタイルの床)

黒磯
(レトロな消火器)

おしゃれタウンには新旧が入り混じっていて、とても素敵なモノコトに出会えました。
明日は、雑貨・洋服店編をお届けします!