WOODWORK Welcome COFFEE

「素材を知って、その良さを伝える。」という原点を表現する場所。

こんにちは、シオリです。
先日台北のコーヒーイベントに取材に行ったばかりの私ですが、今日は日本のコーヒーをご紹介したいと思います。御徒町に出来たばかりのコーヒースタンド「Welcome COFFEE」です。

家具屋さんの入り口で、ウェルカム!

WOODWORK Welcome COFFEE
Welcome COFFEEは、「WOODWORK」という家具屋さんの一画に出来たコーヒーショップ。御徒町駅から徒歩5分ほどの、目の前は公園という素敵な場所にあります。家具屋さんの中にあるお店ですが、コーヒースタンドとして営業しているので、家具の相談が無いんだけど…という方でも常に“ウェルカム”なお店なんです。

無垢の木の魅力を伝える家具屋「WOODWORK」

WOODWORK Welcome COFFEE
まずは、家具屋さんWOODWORKをご紹介しましょう。ショールームとなっているスペースには、本棚やダイニングテーブルが並んでいます。こちらの家具は、無垢材を活かしたデザインが魅力。ひとつひとつ受注生産で、木の種類やサイズを好みのものでオーダーすることが出来ます。

WOODWORK Welcome COFFEE
もともとは、明治30年からの材木屋「下甚商店」として誕生したWOODWORK。50年前くらいには歌舞伎座や国立劇場の仕事を請け負っていたんだとか。見せて頂いた当時の看板からも、歴史を感じます。
その後、WOODWORKという名前が生まれたのは、今から25年前。「もっと木を身近に感じて欲しい」という想いから、お店の半分を改装し、パーツ販売や木材のカットなどを行う小売店としての営業を始めました。そしてちょうど10年前に、オリジナルの家具ブランドとして生まれ変わります。アートディレクターが入ってのデザイン制作やブランディングをしてくことで、モノづくりに付加価値をプラスしていく、今のWOODWORKになったのです。

WOODWORK Welcome COFFEE
材木屋から始まったことに誇りを持ち、その目利きで選んだ無垢材にこだわって作られるWOODWORKの家具たち。ただ見た目がおしゃれというものではなく、金物のつき方の処理や構造を考えられたデザインは、私たちの暮らしをより豊かにしてくれそうです。

入り口としての役割を担う「Welcome COFFEE」

WOODWORK Welcome COFFEE
そんなWOODWORKのオフィスとショールームの一画に、「Welcome COFFEE」は今年の6月24日グランドオープンしました。コーヒースタンドという形でWOODWORKのお客さんを迎え、コーヒーを通してWOODWORKのコンセプトを伝える役割を担っています。

WOODWORK Welcome COFFEE
先ほどお伝えしたとおり、WOODWORKは無垢材にこだわる家具屋さん。Welcome COFFEEがあるスペースも、そのこだわりが随所に見られる作りになっているんです。ちなみに、内装は様々な建築やインテリアを手掛ける設計事務所・AIDAHOさんと作り上げたんだそうですよ。

WOODWORK Welcome COFFEE
壁をよく見てみると、グラデーションになっているのが分かりますか?ナラ材が加工されて仕上がるまでの過程がグラデーションになっているんです。綺麗に加工されて出来上がった家具も、もともとは木材なんだなということが感じられます。

WOODWORK Welcome COFFEE
専属バリスタを勤めるのは、約3年前にカフェの仕事を持ちつつ、木製品の加工作業スタッフとしてWOODWORKに入社した栗原さん。こういったお店だと、コーヒーだけのスタッフが店頭に立つケースが多いかと思いますが、木材の知識とWOODWORKのモノづくりを知る栗原さんは、コーヒーにもそれを反映しているんです。

例えば、スレイヤーというエスプレッソマシーンを選んだのにもこだわりがあってのこと。ボディの色や、バックパネル、レバーの素材などを細かくカスタム出来ることは、家具作りに通ずるところがあります。また、多くのマシーンのように抽出ボタンを押すことでコーヒーを淹れるのではなく、このマシーンはハンドドリップと同じようにゆっくりとコーヒーを淹れることが出来るんだとか。その方法は、時間はかかってしまうけれど、豆の美味しさを最大限に出せるのだそう。

WOODWORK Welcome COFFEE
そして、選んだコーヒー豆は、浦和のロースター「SOLA COFFEE ROASTERS」のもの。こちらのコーヒーは、一口飲むと、コーヒー豆は木に実る“果実”なんだ!というところまでを思わせてくれるような、甘みを感じられる焙煎が特徴なんだそう。栗原さん曰く、その甘みは、コーヒーが木に実っている様子や、それを育てる農園の作り手を想像させてくれるほど。

WOODWORKも、木を扱う職人が素材を大事にし、木材の良さが伝わるモノづくりをしている。そして、その木材がもともとは大木だったんだということを思い浮かべるような家具を作っています。SOLA COFFEE ROASTERSのコーヒー豆を選ぶということは、そんなWOODWORKの原点を伝えるということにも繋がっているんです。

そんな風に、Welcome COFFEE は、WOODWORKへの入り口として日々美味しいコーヒーを提供しています。もともと家具に興味がないという方でも、Welcome COFFEE に来てコーヒーを飲むことで無垢材という素材やWOODWORK の家具が気になるかもしれません。逆に、家具に興味はあるけれど最初からがっつり相談するのもなぁという方も、気軽にコーヒーを飲みに行くことが出来ますね。どんな方も、ここに訪れれば素材や作り手に思いを馳せながら、ゆっくりと美味しいコーヒーを味わう時間が過ごせるのではないでしょうか。

センスの良い雑貨も見逃せない!

WOODWORK Welcome COFFEE
最後に、店内に並ぶ雑貨達もご紹介したいと思います。家具と共にお部屋に彩りをくれる、素敵なアイテムばかりなんです。家具屋さんならではの木材を使用したアイテムの他にも、スタッフの方がチョイスしたセンスの良い雑貨達がたくさん!

WOODWORK Welcome COFFEE
こちらは、Welcome COFFEEのロゴが入った手ぬぐい。「ウェルカム!」というカタカナのロゴも可愛いし、色味も絶妙で素敵です。

WOODWORK Welcome COFFEE
Welcome COFFEEでも使用している「DAN」のスプーン。シンプルな作りはとてもかっこいい!インテリアとして置いて、ずっと眺めていたくなります。

WOODWORK Welcome COFFEE
そしてこちらは、オリジナルのフォトフレームです。自立する形で置けるから、すっきりとしたデザインながら、存在感があります。写真やイラストなど、何を入れても飾るものを引き立ててくれそう。

他にも気になるアイテムが盛りだくさんで、ご紹介しきれないほど。みなさんも、店頭でお気に入りを見つけて下さいね。

Welcome COFFEEは、美味しいコーヒーを味わえるだけでなく、素材を感じる家具やこだわりの雑貨、そしてそれらすべてに込められた想いを感じることが出来る素敵な場所でした。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?