キューバ一人旅

いい意味で裏切られた!魅力満載のキューバへ

こんにちは!箱庭キュレーターのえいかです。

突然ですが、先日キューバへ一人旅に行ってきました。
…と言うと、必ず友人や知人から「大丈夫だった!?」「治安悪そう…」「一人で怖くなかったの?」と心配されるのですが、その心配はご無用。とっても素敵な旅をすることができたので、街歩きやグルメ、美しいカリブのビーチなど…旅の一部を箱庭でご紹介しようと思います!

そもそも、「キューバ」ってどんな国?


キューバはカリブ海に浮かぶ島国。大きさは本州の半分ほどの小さな国で、今や世界でも数少ない社会主義国として知られています。

公用語はスペイン語。街中にはサルサ音楽が溢れていて、音楽に合わせて誰もが踊りだす、そんな陽気な国民性が魅力です。

ハバナ市街
治安は中南米でも群を抜いて良いとされていて、観光業が盛んなので地元の人々はとてもフレンドリーに接してくれます。街を歩けばみんな口々に「Hola!(スペイン語でHello)」と声をかけてくれ、女性一人でも怖い思いをすることは一度もありませんでした!

キューバへ行く前には準備が必要!

さて、いざキューバへ行こう!と思い立ったら、少し準備が必要です。

トランジット
一つ目は「航空券」。
日本からキューバへは直行便がないので、カナダやメキシコを経由するルートが一般的。
ちなみに私は関西国際空港から4本の飛行機を乗り継ぎ、アメリカ経由で合計35時間かけて到着しました。これが本当に大変だった(体力的に)!カナダやメキシコ経由だと15時間ほどで行けるので、断然そちらをおすすめします…

二つ目は「ツーリストカード」。
ビザの代わりになるもので、これがないと入国できません。
東京にあるキューバ大使館に直接赴くか、郵送で発行してもらう方法があります。
ちなみにアメリカ経由の場合は日本で発行したツーリストカードは使えず、アメリカ国内の空港で購入する必要があります。「情勢によってはアメリカ経由で入国できない可能性がある」という情報も飛び交っていたので、最後までヒヤヒヤでしたが問題なく入国できました!(2017年8月時点)

三つ目は「海外旅行傷害保険証明書」。
英文の海外旅行傷害保険証明書が必要になります。
私はクレジットカードに付帯している保険を利用しました。保険会社に電話で申請するだけですぐに送られてきました。

これらが揃えば準備はOK!いざ出発です!
(カナダやアメリカ経由の場合は、各国への入国ビザもお忘れなく!)

キューバならではの風景、クラシックカーが街を走る

長ーい空の旅を終え、ようやくキューバに到着です!

ハバナ市街

ハバナ市街
1961年にアメリカとの国交が断絶し、世界経済の発展から取り残される形となってしまったキューバでは、当時から今日までの間、まるで60年以上も時が止まってしまったかのような風景を見ることができます。

中でもその象徴が、この国の代名詞とも言えるクラシックカー。革命以前に輸入された1950年代のアメリカ産クラシックカーが今も現役で街を駆け抜けています。月並みな表現ですが、本当にタイムスリップしたような気分。

ハバナ市街

ハバナ市街

スペインの植民地だった頃の名残で、建物はすべてコロニアル様式。ノスタルジックな雰囲気が漂っていて、あてもなく散歩するだけでもとっても楽しい。カラフルな壁はどこを切り取っても絵になります。

ハバナ市街

ハバナ市街
物資が少ないキューバでは、物が壊れても修理してずっと大切に使い続ける文化が残っていて、車も家も少し古くなったくらいではどうってことないのだとか。なんでも揃う日本の生活はとっても便利だけれど、一つのものを長く大切にする心を忘れてはいけないな、と考えさせられました。

キューバの英雄・ゲバラの足跡を辿る

キューバといえばチェ・ゲバラを連想する人も多いのでは?キューバ革命を成功へと導いた彼は、亡くなって50年が経った今でもキューバの人々に愛され続けています。そこで、今回の旅では1日かけてゲバラの功績を巡ることにしました。

革命広場

革命広場
まずは革命広場へ。巨大なゲバラのモニュメントがあるのは内務省の建物です。これを見たときの感激は格別で、キューバに来たという実感がじわじわと湧いてきて、呆然と立ち尽くしてしまいました。

ハバナ市街
広場の正面にあるホセマルティ記念博物館の展望台からはハバナの街を一望することができます。

革命博物館

革命博物館
続いては革命博物館。キューバ革命に関する様々な資料が展示されています。この建物はかつて大統領官邸として使用されていたもので、館内の壁には革命当時の銃弾の跡が生々しく残っていたり、自然と背筋が伸びるような緊張感のある空間でした。

ハバナ市街
そして、ゲバラが実際に仕事場兼住居として使っていた第一邸宅も見学。

ハバナ市街
他にも街中にはゲバラをモチーフにした看板やストリートアートが沢山あり、人々がどれほど彼を尊敬しているのかをひしひしと感じることができました。

目が覚めるようなカリビアンブルーを堪能

街歩きをしながらノスタルジックな気分に浸ったり、キューバの歴史を学んでみたり、そんなプランとともにオススメなのがビーチ遊び。実は今回の旅で感動したものの一つ、それがビーチの美しさなんです。意外にも、近年リゾート地として人気が高まっているキューバ。今回はハバナ市街からバスで30分ほどの距離にあるサンタマリアビーチに行ってきました。

ビーチ
このビーチは地元っ子が集まる穴場スポットらしく、観光客は比較的少なめ。ヨーロッパの人々が多く、アジア人は私一人でした。

ビーチ
見てくださいこの海の青さ!普段日本ではビーチに遊びにいくことはほとんど無い私ですが、キューバの陽気のせいか、このカリビアンブルーのせいか…一人にも関わらず人目を気にせずはしゃぎ、すっかり日焼けしてしまいました。

気になるキューバのグルメは…?

さて、旅行先で気になるものといえばやっぱり食べ物ですよね!

グルメ

グルメ
まずはこちら、キューバといえばモヒート!文豪ヘミングウェイも愛したというレストラン「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」で、名物のモヒートをいただきました。ここのモヒートは甘めで飲みやすいので、お酒が苦手な私も大丈夫でした。

グルメ
街中で気軽に食べられるグルメで人気なのはピザ。こんなに大きいサイズでなんと60円!

グルメ
他にも屋台で売られている揚げたてのチュロスや、フレッシュジュースは絶品でした。

コッペリア
キューバで大人気のアイスクリーム屋さん「コッペリア」。いつ行っても沢山の人々で長蛇の列が!

コッペリア
キューバはとっても暑いので、甘くて冷たいアイスクリームが身体中に染み渡る…!

キューバ料理

キューバ料理
伝統的なキューバ料理も食べてみました。日本の赤飯のようなお米は「アロス・コングリ」と言って、塩味がしっかり染みていてとても美味しかったです!他にもシンプルな味付けの豚肉のグリル「プエルコ・アサード」や、「キャッサバ」という芋にサラダ。意外にも日本人の口に合うんだなと驚きました。

まるでホームステイ!キューバの宿泊事情

旅行中の宿はなんと民家。キューバにはホテルやホステルもありますが、国民が自宅を貸し出す「casa」と呼ばれるシステムがとても盛んなんです。(最近話題のAir bnbや民泊のようなイメージ!)

CASA
街にはこの青いイカリのマークを掲げた家が至る所にあり、この看板が「casaやってるよ!」という目印になります。事前にインターネットで予約することもできますし、直接訪問して空き部屋があるか尋ねることもできます。自宅の一室を借りるので、ホームステイしているような気分を味わえます。

CASA
お世話になったルイスさんとマルタさん。とても仲が良く優しいご夫婦です。毎朝は笑顔で送り出してくれて、夜はリビングでその日の出来事を話して…まるで親戚の家に泊まっているような安心感がありました。ホテルに泊まるのももちろんいいけれど、地元の人々との交流も楽しめるので、casa泊がおすすめです!

ハバナ市街
キューバ旅、いかがでしたか?

2015年にアメリカとの国交が回復し、これからは外国の資本がどんどん入ってきて、今のような光景は近い将来もう見られなくなると言われているキューバ。
日本からキューバは遠い。確かに遠いけれど、行ってよかったと心から思える旅でした。地球の裏側で、自分とは全く違う生活を営んでいる人の姿から、学ぶ事や考えさせられることが本当に沢山ありました。

これからもどんどん色んなところへ旅をして、色んなものを見て心を豊かにしていきたいな。