わくわくロゴワーク

ロゴのアイデアのひきだしを増やそう!

こんにちは、箱庭編集部 moです。
デザイナーやクリエーターのみなさんの手助けになりそうな1冊を見つけたのでご紹介したいと思います。
その名も「わくわくロゴワーク」。

わくわくロゴワーク
ロゴ作りの本といっても、よく見かける名作ロゴを集めたり技術的なことを指導したりする内容ではないのが、本書の面白いところ。デザイナーとして独立した著者の岡口房雄さんが「僕はロゴを頼まれたい!」と純粋に思ったところからはじまり、「幅広いお題に対して、いかにテーマに沿ったバリエーションを作れるか」をガムシャラにチャレンジした内容となっているんです。
本書を読んでみると、こんなにバリエーションが作れるんだ!と、きっと新たな刺激になるはず。デザイナーのみなさんは、あらゆるテーマのお題に思わず一緒に手を動かしたくなるかも!?

それでは、いくつかわたしが気になったロゴ作りをご紹介します!

わくわくロゴワーク
まず1番最初に紹介されているのが、備品に貼る持ち出し禁止のロゴ。アイデアのラフスケッチと、実際に作った6種のロゴが掲載されています。
わくわくロゴワーク
各ページの下部にキャプションで、それぞれのロゴに対してどんなイメージで作ったのか解説されています。“ハードコア”や“アップリケ風”など、自分では思いつかなかったかも!と感じるバリエーション案がおもしろい。

わくわくロゴワーク
こちらは駐車場のPマークのロゴのアイデア。シンプルなアルファベット1文字でもこんなにバリエーションが広がるんだ〜!と参考になります。

わくわくロゴワーク
こちらはチョコレートのロゴのバリエーション。読み進めるうちに、「この中だったらこのロゴがいいなぁ」とか「わたしはもっとこんなロゴを作ってみたいな」と、だんだんロゴ作りのアイデアが自分の中でも広がってきました。

わくわくロゴワーク
こちらは幼児園児向け絵本のロゴのアイデア。歯磨きが楽しくなるような絵本、という設定でロゴ作りにチャレンジしています。思わず、なんでこのロゴ!?とつっこみたくなるような着眼点も本書のおもしろいところ。“深夜番組のロゴ”や“シンセサイザーシリーズのロゴ”、“魔法ファンタジー映画のロゴ”など、ありとあらゆるテーマでロゴ作りにチャレンジしていて、多様なジャンルのロゴ作りを楽しめます。

わくわくロゴワーク
最後はなんと東京都のロゴ!もしも、2040年に東京都のロゴを依頼されたら…という設定で、ロゴ作りをしています。右ページに掲載されているD案は治安が悪い東京都、F案は終末の東京都、滅亡していくイメージで作ったそう。なかなか自分にはない発想でバリエーションを増やしていて、おもしろかったです!

この他、全80種のロゴワークが紹介されています。よくある・あるかも・まさかのお題がきたときに、いかにテーマに沿ったバリエーション案を作れるか、とても参考になる1冊となっています。
文字の展開を見て楽しむもよし、お題を得て一緒に手を動かすもよし、ロゴ作りの引き出しを増やしたいみなさんにオススメの本書。気になった方は、ぜひ1度手に取ってみてくださいね。