LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
仕事帰りにサクッと夜ごはん。KitchHike「みんなの食卓」に行ってきました!
ご近所さんも、はじめてさんも。気軽に行ける「地域のごはん会」
こんにちは、なかじです。
今回ご紹介するのは、以前こちらの記事で取材させていただいたKitchHike(キッチハイク)の新しいプロジェクト『みんなの食卓』。
KitchHikeは、料理をつくる人(=COOK)と食べる人(=HIKER)をつなぐ食のコミュニティサイト。COOK が料理を振る舞い、それを食べたいHIKER が集まってみんなで食卓を囲む“Pop-Up”というイベントを定期的に開催しています。
沖縄料理、北欧のシナモンロール、手打ちそば、京ばんざい…などテーマはさまざま。
私も以前HIKERとして利用させてもらったのですが、おいしいごはんを食べられるのはもちろん、色んな人と知り合えるのがすごく楽しかった!もちろん最初は「私、馴染めるかな…」なんて不安も少しあったんですが、食事しながらだと不思議と会話が生まれるんですよね。大人になるにつれ交友関係が狭まりがちだった私にとって、すごく新鮮な経験でした。
さて、本題に戻って。今回はそんなKitchHikeが今年10月に新しく始めた『みんなの食卓』(通称:みん食)をピックアップしちゃいます。KitchHikeのスタッフさんから「今度“みん食”始めるんですよー!」と知らせをもらったのは先月のこと。詳しく聞くと、平日の夜に定期開催される「地域のごはん会」とのこと。もっとシンプルに言うと、仕事帰りにみんなで食卓を囲んで一緒に夕飯を食べる会。
あのー これ、めっちゃ良くないですか?
というのも私、30歳超えたあたりから「夕飯はちゃんとしたごはんを食べたい」って切実に思うようになってきまして。もういいお年頃なんで体に優しいもの食べたいじゃない。健康とか気になるし。だからコンビニ弁当で済ませたくない、でも外食は毎日だと高くついちゃうし、とはいえ、くたくたに疲れて家に帰ってから料理する気力もない。で結局、近所のまいばすけっとでお惣菜とビール買って帰るっていうね。…なんかこう、ちょっと物足りないというか、うすうす感じてるコレじゃない感。
そんなモヤモヤを抱えていた私にとってはまさに「こんなの待ってた!」的な企画ですよ。しかも、みんなで食べるっていうのもいい。1人で部屋でモソモソ食べるより意味があるし楽しいもん。
『みんなの食卓』って、私のような、いやむしろ私のために作られた企画なんじゃないの?
というわけで、『みんなの食卓』に行ってきました!
これは実際に体験したい!というわけで。早速サイトで予約して、開催日に指定の場所へ。この日は上野のKitchHikeオフィス(併設のキッチン)でした。ちなみに上野だけでなく水天宮前や武蔵小山など、都内中心に色んな場所で開催されているそうですよ。ちょっとドキドキしながら、早速中へ。

料理を作っているのは本日のCOOK、チエコさん(写真右)。COOKだけでなくHIKERとして参加した皆さんも、料理やテーブルセッティングなど率先してお手伝い!
手作りの家庭料理。土鍋で炊いたホカホカご飯も嬉しい

ちなみに『みんなの食卓』は、メニューと担当COOKは予約をしないと見ることができません。(※予約者にのみ、開催前日までにお知らせされます)。
あらかじめ○○料理などテーマが決まっている通常のPop-Upとちょっと違いますね。ちょっとしたサプライズ感。学生時代、部活終わりに「今日の晩ごはん何かな〜」って考えながらワクワクする感じを思い出しました。
『みんなの食卓』のメニューは、どこか懐かしい、でもしっかり手間もかかっている家庭料理。旬の食材を使うことも意識しているポイントだそう。

ちなみに、このキッチン。『みんなの食卓』はじめ他のPop-Upでも利用することができるため、調理道具はもちろん、お皿やカトラリーもめちゃくちゃ充実しています。
そうこうしているうちに、おかずが完成!大皿に盛り付けます。
見てー!!おいしそう!いい匂い!早く食べたい!
給食スタイルで各自お皿によそっていきます。がっつり食べたい人も、夜は控えめにしたいって人も、好きな分だけよそって食べられるのは嬉しいよね。

この日に初めて参加した人は6名中3名。
実は、『みんなの食卓』の参加者の約70%はKitchHikeを初めて利用する人なのだとか。そして全体の71%がおひとりさま参加!意外かもしれませんが、これなら初めて参加する人も、1人で参加する人も安心かも。
この日は全員1人で参加。それでも自然と会話が生まれ、序盤からサッカーや九州の話で大盛りあがり。逆に、そういう環境だからこそコミュニケーションが活発になるのかも。
「コミュニケーション装置になる、ごはん」
『みんなの食卓』のコンセプトは、「コミュニケーション装置になる、ごはん」。
KitchHikeのスタッフさんいわく、「1万食の現場を見てきたからこそ、楽しい現場が生まれるごはんが何かわかるようになった」のだそう。
そのコンセプトをまさに体現しているな〜と感じたのは、すっかり常連という男性2人。なんとこの『みんなの食卓』で意気投合したのをきっかけに、今ではプライベートでも会う友人になったのだとか。すごい縁ですね!そして、このお2人に後押しによって今回『みんなの食卓』に初参加したのが
こちらのショートヘアの女性。
「以前Pop-Upに参加した時、2人に『みんなの食卓いいよ〜』っておすすめされてから気になっていて。テーマ性のあるPop-Upも楽しいけど、こうしてみんなで食卓を囲んで晩ごはんを食べるっていうシンプルな場も気軽でいいですね」。
この日COOKを担当したチエコさんにもお話を伺いました。
普段は日本在住の外国人に日本語を教える仕事をしている彼女。ベトナム人の生徒さんと2人でユニットを組み「ベトナム人のおうちごはん」をテーマにしたPop-Upを開催しているのだとか。
チエコさん:「通常のPop-Upは、メニュー決めや食材準備も全部自分でやるので、楽しいぶん大変な部分も多いんです。でも『みんなの食卓』はメニューや食材、調理器具まで用意されてるから、あとは料理するだけでいい。まさにいいとこ取り(笑)。
それに料理を食べ終わったあとも自分のお皿は各自が洗ってくれるという文化があるんですよ。参加してくださる皆さんは、すぐに打ち解けるし本当に温かい人ばかりで。だから私も純粋に楽しんでいます」。
「作った料理を囲んでみんなが楽しそうにしている様子を見ると、『あ〜!幸せ!!』って毎回思うんです」と嬉しそうに話してくれたチエコさん。調理がひと段落した後は、参加者の皆さんと一緒にごはんとおしゃべりを楽しんでいました。
***
スタートからお開きまで2時間ほど。時間が過ぎるのがあっという間でした。
実際に参加してみて感じたのは、私みたいに「おいしい手料理が食べたいぜー!」って人はもちろん、交友関係を広げたい人、おもしろい人や情報を探している人にもぴったりだなと。仕事帰り、まっすぐ家に帰るのはもったいないな〜なんて時のサードプレイス的な利用もおすすめしたいです。
あと、とにかく料理がおいしい。旬食材を使った季節のおかず、ホカホカの白米におみそ汁。シンプルこそ至高!メニューはその時々で日替わり、餃子や鍋の日もあるのだとか。みんなでシェアする大皿料理って1人暮らしだとなかなか作らないから貴重ですよね。焼きたての餃子食べたいな〜。中目黒あたり(箱庭のオフィス付近)でも「みん食」やってくれませんかねKitchHikeスタッフさーーーん!